洋傑のつぶやき(エリオット波動の観点から見る直近のランド円推移と展望)

◆まずは先週動向まとめ・今の波動ケースパターンの推測

 

 今回は4月18日時点までの下落トレンドについて、洋傑の見解から書きたいと思います。明日の週間展望にもこの内容は反映させますので、併せてご覧頂ければ幸いです。

 また、本記事はエリオット波動の観点に基づいての記事内容となりますが、「エリオット波動がよくわからない」という方は下記リンクの「エリオット波動売買戦略Blog」が非常に分かりやすい上に、こと細かく書かれているのでお勧めです。良かったら一度ご覧くださいませ。

 

 まず現時点までの推移について、これは毎週、振り返りも含め明記していきたいと思っています。

 現在まで続く下落トレンドに於いて、洋傑は現状は大きな「下落5波動内の推移」であると考えています。

①下落1波動目:7.833円→7.453円(0.380円)

②下落2波動目:7.453円→7.756円(0.303円)

 ※1波動に対する2波動のリトレイス:79.7(≒78.6)

③下落3波動目:7.756円→6.760円(0.996円)

 ※1波動に対する3波動の倍率:2.621(≒2.618)

④下落4波動目:6.760円→7.065円(0.305円)

 ※1波動→3波動の値幅に対する4波動のリトレイス:28.4(<50.0)

⑤下落5波動目:7.065円→進行中

 

 そして、その5波動に於いて、その推進波が故の特性から内部5波動が発生しており、洋傑は現時点が「下落5波動内・3波動目」にあると考えています。

❶下落5-1波動目:7.065円→6.015円(1.050円)

❷下落5-2波動目:6.015円→6.732円(0.717円)

 ※5-1波動に対する5-2波動のリトレイス:68.2(≒61.8 or 76.2)

❸下落5-3波動目:6.732円→進行中

 

 そして、その5-3波動に於いて、こちらもその推進波の特性から内部5波動が発生しており、洋傑は現時点が「下落5波動内・3波動内・5波動目」にあると考えています。

ⓐ5-3-1波動:6.732円→6.156円(0.576円)

ⓑ5-3-2波動:6.156円→6.477円(0.321円) ※5-3-1波動に対する5-3-2波動のリトレイス:55.7(≒50.0 or 61.8)

Ⓒ5-3-3波動:6.477円→5.609円(0.868円)

 ※5-3-1波動に対する5-3-3波動の倍率:1.506(≒1.618)

ⓓ5-3-4波動:5.609円→6.094円(0.485円)

 ※5-3-1波動→5-3-3波動の値幅に対する5-3-4波動のリトレイス:43.1(<50.0)

ⓔ5-3-5波動:6.094円→進行中

 

 そして、先週から始まっているのが今から記載する波動であり、これはカウントするなれば「下落5波動内・3波動内・5波動内の推進5波動」ということになります。ヤヤコシイ

 ここから先は再度波動を単純記載(1波動・2波動…)とします。

a)1波動目:6.094円→5.986円(0.108円)

b)2波動目:5.986円→6.038円(0.052円)

 ※1波動に対する2波動のリトレイス:48.1(≒50.0)

c)3波動目:6.038円→5.716円(0.322円)

 ※1波動に対する3波動の倍率:2.981(≒3.000)

d)4波動目:5.716円→5.814円(0.098円)

 ※1波動→3波動の値幅に対する4波動のリトレイス:25.9(<50.0)

e)5波動目:5.814円→5.681円?(0.133円?)

 

 こうやって見ると、本当に波動は連続・細分化しているのが良く分かります。カウントも大変ですが。

 さて、ここまでの直近下落に於いて、その前の上昇幅ⓓに対してのフィボナッチ・リトレイスメントの節目(23.8~78.6)を全て通過しています。これにより最安値(ⓓ始点)を下抜ける動きが濃厚になっています。

 しかし、ⓔ波動である場合、ⓓ始点である5.609円は下抜けないといけませんが、既に5波動が成立している関係上、今回の波動がそこまで下がるかが微妙なところです。仮に届かない場合には一度3波動で戻ってから再度下落、という形態をとるケースもありますので、この辺は注意してみる必要があります。

 

 仮にe)が継続していて下がるとすると、20銭以上の下げが必要となります。そうなるかどうかは、まだまだ不明瞭と言えますが、仮に3波動の調整を経て下がるとなると、その波動は相当長い下落を伴う事が推測されます。また、それ故に値戻りの上昇幅も規模が大きくなりますので、最低でも以下の数値まで戻る事になります。

○直近の下落幅(6.094円→5.681円・0.413円)

 F50.0:5.887円

 F61.8:5.936円

 F76.2:5.995円

 F78.6:6.005円

 これだけの規模となると、ほぼ週を通して上昇するケースとなりますが、テクニカル・オシレータの観点からまだそれ程早期に相場反転する可能性は低く、ダイバージェンスもまだ「気配」程度で明確になったとは言えない形で昨晩は終了しています。また、直近に於いても非常に緩やかな下落W字を形成しつつあり、上記のような急伸を伴って上昇するのは、仮にあっても今一度の下げがあってからであると考えます。

 仮に上昇する展開となった場合の高値目処は以上の点になるでしょう。

 

 とはいえ、直近の下落下値目処はなかなか判断が難しい点であり、週間展望で考える場合には、もう少し大きな視点でみるのが良いと考えます。つまり「ⓔ波動がどこまで下がるか」という事です。この点から考えた場合に、以下の点が推測されます。

A)ⓐの1倍前後の下落 ないし Ⓒの0.618倍程度の下落:5.52円~5.56円前後

B)ⓐ始点-ⓔ始点値幅(0.638円)を61.8比率とした場合の残り38.2比率:5.700円前後→通過済?

C)ⓐ始点-ⓔ始点値幅(0.638円)を38.2比率とした場合の残り61.8比率:5.062円前後

 このC)は先週書いた「捨てきれない推論」に書いた内容と重複します。これはもう一段上の❸視点から考えた場合にも整合性が取れる内容です。

 また、A)の位置ですら6.094円からの波動を考えた場合に最も長い波動となりますが、エリオット波動に於ける「3波動が最も短い波動とはならない」という条件は既に満たしていますので、理論的には達成可能です。また最近は5波動が最も伸びるケースも多いので、期待できる位置であると考えます。

 

 どうしても可能性論になりますが、今後の推移は「一旦反発する展開」と「そのまま急落する」展開を見ておく必要がある局面であり、テクニカル・オシレータの観点も踏まえたその上昇・下落の確率は「上昇30%・下落70%」程度であると推測します。

 

 以上の内容をまとめると、今後の推移は以下のようになると推論立てます。

◆下値目処:5.06円~5.52円

◆上値目処:5.89円~6.01円