洋傑のつぶやき(下値更新も微妙な推移)

 

◆週間展望はこちら

◆先週までの推移考察と今後の推移展望記事

◆エリオット波動の観点からのランド円推移展望記事

◆検証中指標分析法の観点からのランド円推移展望記事

 

※今回の見解は今日の急落劇を受けて急きょ考えた分析・推論であり、信ぴょう性に於いては疑問符をぬぐいきれない内容です。あくまで一見解であることを前提にご覧ください。

◆下値更新で一気に下抜け…しないランド円。方向はどっち?

 

 今日の欧州時間は洋傑の展望を初動から完全に逸脱する展開になってしまいました。これにより直近で考えていた短期展望は破たんしたと言えます。このまま一気に5.7円へ…向かうかと思いきや微妙推移であり、上昇すらうかがう気配がある現状に於いて、先行き不安に考えている方は多いと思います。洋傑もその一人です。

 さて、その方向性を推測するにあたり、諸指標推移とエリオット波動は分けてみていきたいと思います。その上で今後の動きを推測してみます。

 

 まず諸指標推移は株安・ドル高+円高+諸通貨安・債券利回り下落・金高+原油横ばいとなっており、その動向を総合的に見た場合、明確なリスク上昇が伺えますので、ランド円にはマイナス要素です。

 南アフリカ債利回りは一時的に上昇をしたものの、その後は再び下落を始め、現在は直近下値更新をして推移しています。この動向から言えばランド円上昇の気配が強いと言えます。

 

 これだけで判断すると、諸指標推移と南ア債利回り推移は相反しており、直近の方向性を見出すのは非常に困難と言えます。

 

 テクニカルの観点からはどうでしょうか。こちらも直近推移に於いて推測波動が崩れたばかりであり、現時点で今後直ぐの明確な方向性を見出すのは難しいと言えます。ただ、現時点の推移は大きく見ると6.015円を始点とした調整波動abc波の途上であり、その推移は…

①拡大フラット調整b波

②ランニングフラット調整b波

③ランニングトライアングル調整b波

 のいずれかになると考えています。もちろんまだ下落波動の途中という可能性もありますが、洋傑は個人的には調整波動の段階に至っていると考えています。

 

 その際に目途となる下値は、今までの直近推移からa波の1.238倍から1.382倍が目安ですので、直近の上昇a波(6.015円→6.732円・0.717円)から考えた場合、

●1.238倍:0.887円(5.845円)

●1.382倍:0.990円(5.742円)

 の範囲内に収まることが推測されますので、おそらくは5.74円~5.85円までは下がるとみています。この見解については一貫して継続しており現時点でもそうであると推測して展望を考えています。

 

 その上で今の時点での課題は、最安値を更新して反発したランド円相場が、直近においてどう動くか、です。

 現在までの推移は週明けにつけた安値5.960円を既に割った点です。洋傑は今までのシナリオ展開について、検証中指標分析法の観点から以下のように考えており、それは週間展望にも記載しています。

ⓐ一旦の下落一服後反発、その後はフラットな推移(3~4日程度?)

ⓑその後急落、その後急反発(急落は1日程度?)

 

 洋傑はⓐの推移がまだ続いていると考えていましたが、既に一定のフラット推移は完成しているとも言えます

●a波:5.960円→6.078円(0.118円)

●b波:6.078円→5.985円(0.092円)

●c波:5.985円→6.102円(0.117円)

 この推移に於いて、a波に値幅に対してのb波のフィボナッチ・リトレイスメントは77.9であり、78.6の近似値です。また、a波とc内の値幅はほぼ一緒であり、波形としてはフラット調整として完成しています。その推移推測から言えば、検証中指標分析法に於けるⓐは達成しています。期間が3日程度ですので、時期としてもやや早いながら許容できるものです。

 

 その経緯から言えば、現在は6.102を始点とする下落波動にあると言えます。それに加えて、検証中指標分析法の推移を信じた場合、急落後かなり長期間の上昇示唆が出ている関係上、拡大フラットないしランニング調整の下値まで今回の下落で到達する必要が出てきます

 その観点から言えば、今回の5.960円下抜けと検証中指標分析法の観点による下げ期間とその後の推移からの推察を考えた場合、下落推測期間(約1日程度)を考えると、今後下がらないと下値目処を達成できない(最低でも5.85円までは下がらないと波動上説明がつかない)と考えます。

 

 よって洋傑は5.960円を下抜けした現段階においては、そのまま下落して一気に5.85円以下を目指す展開になると考えます。