洋傑の個人的ランド円展望(2020年4月23日)

 

◆週間展望はこちら

◆先週までの推移考察と今後の推移展望記事

◆エリオット波動の観点からのランド円推移展望記事

 

◆先週展望の結果検証

◆洋傑の主観に基づいた4月4週展望(偏見解)

 

※本記事内容は洋傑の個人的な見解に基づく展望を書いております。あくまで個人的見解であり、明確な先行きを示唆する内容では無い点をご理解の上、ご覧ください。

◆欧州時間(15:00-22:30)推移展望:

 

 今日の東京時間のランド円は殆ど動意なく、5.757円ー5.779円と、上下2銭程度と驚異的な狭レンジとなっています。要は、殆ど動いていないという事ですね。

 これは諸指標推移が強く作用している事が伺えます。株価・債券・通貨インデックス・リスク指標と、殆んど朝から動意らしい動意がありません。

 

 今日の欧州時間は諸指標も東京時間前から大きく動いていないので、諸指標推移は割愛して、テクニカル論い絞った話をしたいと思います。

 

 まず今後の諸指標推移については、ごく短期に見た場合にかなり不明瞭であり、株価・通貨とも同様の見解です。やや動向が押さえやすいのが債券利回りで、これは恐らく上昇(リスク選好)に傾く可能性が、現時点ではやや高いように感じます。

 しかしながら、今日は欧州各国のPMIが発表を控えていますので、この結果次第で流れは変わりやすい地合いにあると考えています。今日の欧州時間はこれら重要指標の動向を伺いながら、神経質な動きをする相場展開を推測しています。よって大きな方向性が見出されるのは米国時間以後であり、それまでは諸指標推移に於いても様子見、ないし東京時間よりは広いレンジで上下する展開を推測します。

 

 一方で、先ほど書いた通り、やはり債券利回りの上昇優勢推移は一定影響が出そうなので、概況としては時間帯も相まってユーロ買い・ドル売りが進む可能性が高いと言えますが、同時に円も上昇する展開はあり得ますので、通貨動向から見てもランド円は推移が見えづらいです。

 そして、朝記事にも書いた通り、現状は南アフリカ債利回りも上昇傾向ながら非常に不安定であり、こちらも方向感を明確にする事無く推移する可能性がやや高いです。

 

 諸指標が概況・南アとも決め手に欠ける状況の中、動向はチャート推移やエリオット波動で見極める事が重要になっている局面であると考えていますので、欧州時間展望に関してはその内容を基幹に推論を進めます。

 

 現時点推移は朝記事にも書いた通り、6.094円を始点とする下落トレンド途上と位置付けており、その中でも5.812を始点とした、非常に緩やかな下落トレンドを継続していると洋傑は考えています。よってこの下落波動は5.812円を越える展開にはならず、現状のライン引きから、5.73円~5.74円より高値に上昇する展開は今日の相場推移に於いて無い仮定に基づいて進めています。

 

 その仮定に基づく推論としては現時点の推移が三角持ち合いで5.62円ー5.73円レンジで収束する形と、5.56円・5.73円が安値・高値で動くライン引きに於ける下落相場、両方で考えています。

 

 そして何より重要なのが、現状の推移が大体3波動で推移している点です。これは膠着相場によくある状態ですが、この3波動連続の推移は相場不安定で、レンジ問わずに膠着相場であった場合に多い流れです。この推移時はチャート推移も方向感なくアップダウンを繰り返すことが多いので、正確に方向を掴むのは困難です。

 個人的には一定の波動推移も推論立てていますが、ひとまずは上記2パターンのランド円推移を採ると見ている点に於いてまとまっているので、このレンジ内で上下すると見ています。

 

 ですので、仮に下値更新となっても、仮に収束しても、まだ相場ブレイクに至る段階ではなく、その前段階というのが洋傑の見解です。今日は昨日以上に一定レンジ内でのアップダウンが加速すると考えます

 

 

◆欧州時間ランド円推移展望

1)レンジ:5.56円ー5.73円

2)方向性:不安定推移。初動・経過とも変わりやすく、レンジ内であれば規模問わず短期間に移動する可能性が高い

3)その他:レンジ上限・下限辺りで反転する見込みであり、時間内で一方向に収まる可能性は低いか

 

 

◆洋傑の偏見解

 展望内容は広いレンジでアップダウンという、高値と安値の抑えが基軸の無いようにまとまってしまいましたが、正直「(上下)どちらから始まる」事については未知数であるという結論でまとめています。それだけ現状推移は洋傑にとって難しい動きです。

 

 ですが偏見解としては、欧州時間は昨日と真逆に下落優勢に動くのでは、と考えています。これは展望に書いた通りのレンジ内での推移、という括りでですが。これは南ア債利回り推移次第の部分が大きく自信はありませんが、波動的には昨日高値5.750円を始点として、少なくとも下落→上昇→下落を辿って下がる可能性が最も高いから、現状推移がその「上昇」に当たるなら、再度下落する可能性が高い、といったものです。

 

 その際の上昇幅はレンジに書いた5.73円を頂点として、おそらくは5.69円~5.71円程度ではないかと見ています。

 ですので、欧州時間に於いては上記ラインまで上昇→反転下落して5.56円~5.62円辺りまで下落、といった流れを見ています。その後は再び反転上昇でしょうが。

 

 想定レンジは5.56円ー5.73円で一緒ですが、方向性は上昇→下落で見ています。

 

 概況が上向きだけに、下げるとは思いにくい中、果たして下がるのか、今日もハラハラです。

 :;(∩´﹏`∩);:

 

 

◆洋傑のトレード戦術

 想定レンジ内で上下する可能性は一定あると見ていますので、5.69円~5.71円で売り建て追加予定です。またその売りポジションは想定下値5.56円~5.62円辺りで決済予定です。

 5.75円売りポジションもその際に決済する可能性がありますね。

◆東京時間(9:00ー15:00)ランド円推移展望:

 

 昨晩のランド円は米国市場開場とともに急落する流れとなりました。それまでは東京時間終盤に急落した後の急伸で、一時は5.75円迄上昇しています。週間動向でいえば完全に行って来いとなりましたが、急落したことで終値としては結局昨日より2銭程度下になったという…何とも小幅に激しい展開でした。

 レンジは一般的な範囲で欧州~米国で10銭程度でしたので、大きく見れば膠着相場が継続していると言えますが、ランド円は推移がレンジ相場程激しい事が多いので(小幅に激しい…)、とても10銭のイメージではありません。

 

 さて、今日の日別展望から、少し内容を変更します。諸指標推移や波動+テクニカル、イベントの項は維持しながらも簡素化し、洋傑の現状のトレード戦術についても書いていきたいと思います。洋傑も小さなポジションではありますが、トレードは行っていますので、その内容なども書いていきたいと思っています。

 

 偏見解も引き続き書いていきます。

 それでは今日も始めましょう。

 

 

◆諸指標推移

 株価推移が持ち直した米国市場でしたが、然程大きくは伸長していません。そして、洋傑は上方収束型のトライアングルが下抜けしたと思っていましたが、実際は丁度ライン下限で反発していました。今後の推移はまだまだ上昇の余地が残っていることになりますが、現状の日経チャートを見る限りでは短期的にアーチを作って下落する気配も見受けられますので、先行きが非常に分かりにくいです。…最近の株価推移は本当に読みにくいです。

 ただ、連日の東京市場と同様に大きな動きが出ない可能性が高いようには考えています。直近は株価も米国時間が主体で動いています。材料的にもそちらがメインの展開が続いていますので、今日も小幅な動意に収まるのでは、と考えてます。

 

 また、通貨インデックスではユーロ安とドル高がある程度明確化されている反面、円と資源国通貨動向は流動的で先行き不透明です。また方向性とは別に、”自国時間帯に自国通貨が買われる”傾向が強いので、東京時間は円・オセアニア通貨・ドルが買われる時間的傾向も最近は強いです。

 

 債券は最近動きが固まった日本債を除き、米国・ドイツは上昇傾向です。おそらく欧州序盤もドイツ債利回りが上昇する傾向が考えられますが、東京時間に関しては米国債利回りも大きな推移は示しずらいと考えています。ある程度の上昇は見ていますが、大味な推移はないと推測します。

 

 リスク指標は金上昇・原油上昇となっており、ドル推移を含めると金はリスク上昇が伺えます。

 

 

 以上の点から、昨日米国時間の指標推移と、今後の動意見込みは各個以下の通りです。

①株価:上昇しながらも直近推移は不明瞭。19000~19400円レンジで方向感は出ないか

②通貨:ドル上昇・円微上昇・欧州通貨下落・資源国横ばい。東京時間はドル・円・資源国通貨買いでランド円は動き弱いか

③債券:上昇傾向。底堅くも大きな動きは出ないか

④リスク指標:金高・原油高から、リスクはやや上昇模様。大勢に影響が出る規模ではないと推測

 

 トータルで見ると、概況推移はリスク選好ムードが高まっている地合いでありながらも、時間的な影響から、大きな変動には至らないと推測する。

 

 

◆経済指標

 今日は東京時間に重要な発表はないと考えています。

 

 

◆テクニカル(エリオット波動)

 波動推論は週間展望に書いている内容が基本方針となります。現状は6.094円を始点とする下落トレンドの中にあり、5.76円(広く取れば5.8円)を超える展開は、今週に関してはないという見解です。

 

 昨日の上昇によって、チャート推移が下落トレンドに於けるW字…というよりは三角持ち合いないし緩やかな下落ライン形成に至った可能性が高まりました。この推移によって今後考えられる展開は以下の2つだと考えています。

①次回の高値-安値ラインが5.73円-5.58円の緩やかな下落ラインor三角持ち合い形成

②当面の相場推移が高値5.73円・安値5.64円の三角持ち合い推移

 

 いずれにせよ、こうなってくると概況推移と連動しない展開が増えてくることが推測されます。相場推移も非常に不安定となり、時間毎に全く違う展開をしても不思議はありません。勿論、昨日までの推移から急落、という展開になる可能性もゼロではありませんが、現時点ではやや考えづらいです。

 

 この東京時間での推移が上昇するようであれば、欧州以後は下がる可能性があり、逆のパターンもあり得るという、チャート推移的には何とも難しい部分があります。直近推移…というよりこの広い持ち合い相場が崩れるまでは小幅にアップダウンするという、昨日同様の動きをする可能性が高く、動向は不安定化するでしょう。

 

 

 以上の点から、洋傑の東京時間展望を以下の通りとします。

1)推移レンジ:5.61円-5.73円

2)方向性:不安定推移。基本はドルと円推移から動きは限定的

3)その他:諸指標推移とは異なった動きをするケースが増える可能性高

 

 

◆洋傑の偏見解
 今日は展望とほぼ同じです。概況は良い方向ながらも東京時間はドルと円↑でランド円は微妙な動きに、テクニカル的にも緩やかな下落or膠着相場に入った感があり不安定推移と、一度の方向で一喜一憂していたら鬱になりそうな展開が来そうな気がしています。

 南ア債利回りは急伸でクローズしているだけに、概況が上向きでも欧州時間での推移に対しての担保にはならず、逆に東京市場でランド円が下落しても、南ア債利回りの不安定推移傾向から初動急落→ランド円急伸となっても不思議はないでしょう。東京市場の動向は然程大きくない推移であると考えていますが、今後の方向性は東京市場推移を見定めて判断するべき局面で将。動きは不安定かつ不明瞭なものです。

 

 洋傑の偏見解では東京時間レンジを5.64円-5.69円とし、推移方向性はなく、上下に不安定推移すると考えます。

 

 

◆洋傑のトレード方針

 現状の5.75円ショートは東京時間ではホールドします。仮に東京時間中に於いてランド円が5.7円(5.69円くらい?)近くまで上昇して来たら、小さくも売りポジションを建てるつもりです。逆に上昇してこないようなら静観します。