洋傑の個人的ランド円展望(2020年4月24日)

 

◆週間展望はこちら

◆先週までの推移考察と今後の推移展望記事

◆エリオット波動の観点からのランド円推移展望記事

 

◆先週展望の結果検証

◆洋傑の主観に基づいた4月4週展望(偏見解)

 

※本記事内容は洋傑の個人的な見解に基づく展望を書いております。あくまで個人的見解であり、明確な先行きを示唆する内容では無い点をご理解の上、ご覧ください。

◆欧米時間(20:00-週末クローズ)推移展望:

 

 今日の東京-欧州時間のランド円はじり高→下落→急伸という形で進んでいます。一応洋傑の推測に近い形で推移したにも関わらず、洋傑はロングを仕掛け損ね、そのまま傍観する始末になってしまいました。ムネン
 南アフリカ債利回りがあまり変化しなかったばかりか、むしろ上昇した事に躊躇してしまい、ロングをためらってしまったのが後悔されますが、まあ、損はしていませんので、前向きに考えます。

 今後の推移についても、上昇位置から考えてロングよりはショート目線で考える時期になっております。もともと洋傑は上昇のペースが緩やかに進むと考えていたので、週末までに下値更新は…と考えていましたが、思った以上にペースが速く急上昇した事により、むしろ「急落前の急上昇」に見えたこともあり、今後の推移としては反転下落を考えています。

 今日の展望は書き綴り式とします。諸指標推移なども簡潔に書いていきたいと思います。
  
 まず諸指標推移ですが、株価などは19150円で一旦反発しており、今後の推移としては上昇しやすい地合いにあるものの、上昇傾向が緩やかであるため、その点には不安が残ります。また、21:30に発表される米耐久財受注の内容によっては下げることもあり得るため、方向性としては頼れるとは言い切れません。その他の指標についても円推移が殆ど動かない状態の通貨インデックス、債券動向も不明瞭と、決定打に欠ける内容であると感じています。

 それ自体はよくある事ですが、南アフリカ債利回りすら、チャート推移の後追いになっている感が強く、今日はそれによって乗り遅れた部分がありました。16時時点の南アフリカ債利回りは明らかな「上昇傾向」であり、その後の推移も上昇継続していました。故にそれだけの見解ならランド円は「下落」であり、指標として機能しているとはいいがたい動きでした。今後の推移、今現在の推移とも、先行指標としては期待できない部分が、今日は強いと見ています。
 
 となると、今後の推移はチャート推移やエリオット波動、オシレータから見定める事が重要となりそうですが、この辺についてはすでに何度か書いている通り、下落方向で洋傑は考えており、原則として5.77円を越える展開はないと見ています。逆に言えば5.77円を越えたら見込み破たんとなり、内容を見直す必要に迫られます。
 この見込みは5.812円を下落始点としたラインを上下する流れで動いており、既に大きく見た場合に下落→上昇→下落→上昇というプロセスを踏んで推移しています。今は最後の上昇ポイント、と見ています

 この最終上昇は比較的大きく上がる事が多く、今までの経験則から、現状下落ライン始点からのフィボナッチ・リトレイスメントが強く作用しやすい傾向があります。それで考えると、下落始点は推測ですが上述の5.812円ですので…
○直近下落幅:5.812円→5.610円(0.202円)
 F50.0:5.711円
 F61.8:5.734円
 F76.2:5.764円
 F78.6:5.768円

 となります。現時点は5.712円で反転していますので、この50.0の位置で戻っていると言えますが、まだまだ上昇する余地があるだけに不安要素はあります。この推論から高値目処は上限を5.77円としているわけですが、これを越えると正直トレンド転換した可能性が高まります。
 数値上の上限は5.768円ですが、下落ライン上の上限はもう少し下であり、5.73-5.74円辺りまでとなります。それまでに反転するのが理想ですが、そうなると5.734円までが事実上の上限、という事になります。

 今後の推移展望としては洋傑の推論に基づいて考えていますので、基本的には下落推測となります。


◆欧州時間ランド円推移展望
 ①レンジ:5.56円ー5.77円
 ②推移展望:反転下落
 ③方向性:上昇→下落の推移


◆洋傑の偏見解
 本下落に至る最終段階と考えていますので、ここから一気に下げる展開を考えていますが、数度の下値割り失敗が続いていますので、5.607円最安値の壁は相当厚いと思います。仮にすんなり下がったとしても、最安値攻防は相当に激しいと考えており、今日割り込むかどうかは微妙なところです。
 基本的には5.56円迄は下がる可能性があると推測しますが、それ以上の下げは週明けまで待つ必要が出てくるかもしれません。

 

 偏見解では高値を5.71円(現状高値)、安値は5.56円、方向性は下落と考えます。

 あと、21:30発表の米耐久財受注の結果次第で流れが変わる可能性はありますので、最大限警戒しています。


◆洋傑のトレード戦術
 洋傑は既に売り建てを済ませましたが、この5.700円売りは動向を見ながらも、基本的にはクローズまでに決済予定です。まあ下げ度合いによってはホールドすることもあり得ますが…そこまで下がる可能性の方が現時点では低いでしょう。状況次第では5.610円で決済する展開はあるかもしれません。
 今日は基本的に買い建てはしません。売り戦術で結果を祈るばかりです。

◆東京~欧州時間(9:00ー20:00)ランド円推移展望:

 

 昨晩のランド円は欧州時間中盤につけた安値5.610円を底に反発する展開となりました。米国市場では初動から大きく上昇する場面があり、一時は5.683円までの上昇ともなりました。その後は5-7銭程度のアップダウンを伴いながらも次第に頭打ちとなり、ランド円はじり安展開で行って来い、結局は5.63円前後で現在推移しています。

 

 この動きを含め、週末の今日はどういった動きになるのでしょうか、金曜日はアップ時間を少し変更して、朝記事で欧州中盤までの展望をまとめたいと思います。夕方アップ内容で後半の展望を、夜記事でその他事項をアップ予定ですので、良かったらご覧ください。

 

 

◆諸指標推移

 今日は現在までの推移に於いて、ある程度方向性が見える状況ではないかと、個人的には考えています。

 株価は上昇しています。これは昨日の朝記事で書いた通り、上方収束のトライアングル下限で反発した事による上昇である事が見受けれられ、短期的には上昇する局面であると思われます。これまでの上方収束は既に週間展望でも書いた通り、高値更新が3度あったので成立しているとは言え、最後の上昇(19910円)は伸びが弱く、上方収束トライアングルのラインまで達していません。このことから今一度の上昇があって然りであり、先日の18830円での反発も、それを意識した内容であると、現時点では考えています

 ですが、ごく短期で見れば、米国市後半から株価は下落傾向であり、上昇ライン下限を割っています。直近では今までの上昇幅(18830円→19658円・828円)に対してのフィボナッチ・リトレイスメントでの戻りがある局面だと思われ、19000円~19250円までは下押しするのが先に来ると見ています。反発はその後であると考えます。

 週末である関係上、売りも出やすい関係から、流れは下落→上昇と見ています。

 

 また、通貨インデックスではユーロ安とドル高が明確化されている反面、円と資源国通貨動向は流動的で先行き不透明です。この辺は昨日同様ですが、前者のドル・ユーロ推移はより顕著となり、資源国通貨はやや上向きの可能性が高まっています。これは原油高もあるとは思いますので、原油価格の動向には注意が必要でしょう。

 とはいえ、円推移はかなり曖昧で、まだ状況によって上下に振れる局面です。恐らくこの辺は株価との相反が考えられますので、株価下落時はクロス円も下げやすい地合いであると推測します。

 クロス円(ドル円除く)でいえば、恐らく初動が弱く、後半程伸びやすい地合いに考えていますが、この辺はあまり自信がありません。

 

 債券は今日もドイツ債が動くまではあまりはっきりした動きにはならないと見ていますので、午前中は日本・米国債利回りとも小幅値動きではないかと考えています。

 欧州時間以後は現状のドイツ債利回りを見る分には初動下落で始まりそうな気配を感じます。この辺の推移は株価チャートと似ており、やはり一定の利回り下落はあると見ています。ただ株価とは異なり、こちらは反発するかどうかが不明瞭です。この辺は動いてみないと分からない部分が大きく、債券動向では先行きが見えません。

 

 リスク指標は金上昇・原油上昇となっており、ドル推移を含めると金はリスク上昇が伺えます。原油は上昇しているとはいえ値動きは緩やかであり、まだ不安要素をぬぐえる段階ではありません。

 

 南アフリカ債利回りは昨日明確な下落傾向を示しながらクローズしましたので、今日は下落になる可能性が高いと見ています。その動きにランド円が反応するとしたら15:00~17:00位だと思われますので、利回り下落となった場合、恐らく左記時間でランド円急伸が考えられます。

  最近のランド円は膠着相場ならではの不安定推移が続いていますので、この指標単体が然程の方向性の担保とはならない点には注意警戒が必要です。

 

 

 以上の点から、昨日米国時間の指標推移と、今後の動意見込みは各個以下の通りです。

①株価:直近は調整下落局面と推測。19000円~19200円前後で反発予想。

②通貨:ドル高・ユーロ安は顕著。今後は原油価格次第で資源国通貨が上がればリスク後退か

③債券:不安定推移。方向性は不明瞭。

④リスク指標:金高・原油高から、リスクはやや上昇模様。大勢に影響が出る規模ではないと推測

⑤南アフリカ債利回り:下落優勢推移の可能性あり。終盤の動きは現時点では不明瞭。

 

 トータルで見ると、概況推移は初動下押しの可能性がありながらも、基本的には持ち直しの展開を推測します。

 

 

◆経済指標

 今日は東京時間に重要な発表はないと考えています。

 

 

◆テクニカル(エリオット波動)

 波動推論は週間展望に書いている内容が基本方針となります。現状は6.094円を始点とする下落トレンドの中にあり、5.76円(広く取れば5.8円)を超える展開は、今週に関してはないという見解です。

 

 ここ数日の推移によって、チャート推移が下落トレンドに於けるW字…というよりは三角持ち合いないし緩やかな下落ライン形成に至った可能性が高まりました。そして昨日推移によってこの推移によって高値-安値ラインが5.73円-5.58円の緩やかな下落ラインの可能性が高まっています。

 上記想定ラインの値幅は、昨日動向で5.57円-5.76円と広がっていると個人的には考えていますが、いずれにせよ、今一度の上昇があって下落する流れなのではないかと現時点では見ています。本当に横ばい推移が長い…。

 

 ですので、ランド円推移は初動に於いて下押しする可能性がありつつも、後半程反発しやすい地合いと言えます。概況推移との連動性があまりないのが最近のランド円膠着の特徴ですが、欧州初動までは比較的弱い展開でも、後半は上昇に傾く可能性が、現時点では高いと考えています。

 

 

 以上の点から、洋傑の東京時間展望を以下の通りとします。

1)推移レンジ:5.57円-5.76円

2)方向性:前半下押し傾向・後半上昇傾向の見込み

3)その他:今日は概況推移と連動する可能性あり

 

 

◆洋傑の偏見解
 今日は展望とほぼ同じです。申し越し踏み込んで書くなら、初動は一度最安値更新の可能性もなくはないと思っていますが、既に5.61円を始点とした上昇3波を構成するうえでの上昇→下落が完成していますので、安値更新まで至らない段階で反ぱっつする可能性が高いと見ています。

 どうやらこのままでいけば、安値更新は来週まで持ち越しになる可能性が高くなっていると、個人的には感じます。

 

 洋傑の偏見解では欧州時間中盤までのレンジを5.61円-5.70円とし、推移方向性は下落→上昇と考えます。

 

 

◆洋傑のトレード方針

 現状の5.75円ショートは5.58円ないし5.62円の間で決済します。状況を見て適宜対応するつもりです。

 また、5.58円~5.63円で買い建て、5.7円前後で決済予定の戦術で今日は臨みます。