◆まずは先週動向まとめ・今の波動ケースパターンの推測
今回は4月25日時点までの下落トレンドについて、洋傑の見解から書きたいと思います。明日の週間展望にもこの内容は反映させますので、併せてご覧頂ければ幸いです。
また、本記事はエリオット波動の観点に基づいての記事内容となりますが、「エリオット波動がよくわからない」という方は下記リンクの「エリオット波動売買戦略Blog」が非常に分かりやすい上に、こと細かく書かれているのでお勧めです。良かったら一度ご覧くださいませ。
まず現時点までの推移について、これは毎週、振り返りも含め明記していきたいと思っています。
現在まで続く下落トレンドに於いて、洋傑は現状は大きな「下落5波動内の推移」であると考えています。
①下落1波動目:7.833円→7.453円(0.380円)
②下落2波動目:7.453円→7.756円(0.303円)
※1波動に対する2波動のリトレイス:79.7(≒78.6)
③下落3波動目:7.756円→6.760円(0.996円)
※1波動に対する3波動の倍率:2.621(≒2.618)
④下落4波動目:6.760円→7.065円(0.305円)
※1波動→3波動の値幅に対する4波動のリトレイス:28.4(<50.0)
⑤下落5波動目:7.065円→進行中
そして、その5波動に於いて、その推進波が故の特性から内部5波動が発生しており、洋傑は現時点が「下落5波動内・3波動目」にあると考えています。
❶下落5-1波動目:7.065円→6.015円(1.050円)
❷下落5-2波動目:6.015円→6.732円(0.717円)
※5-1波動に対する5-2波動のリトレイス:68.2(≒61.8 or 76.2)
❸下落5-3波動目:6.732円→進行中
そして、その5-3波動に於いて、こちらもその推進波の特性から内部5波動が発生しており、洋傑は現時点が「下落5波動内・3波動内・5波動目」にあると考えています。
ⓐ5-3-1波動:6.732円→6.156円(0.576円)
ⓑ5-3-2波動:6.156円→6.477円(0.321円) ※5-3-1波動に対する5-3-2波動のリトレイス:55.7(≒50.0 or 61.8)
Ⓒ5-3-3波動:6.477円→5.609円(0.868円)
※5-3-1波動に対する5-3-3波動の倍率:1.506(≒1.618)
ⓓ5-3-4波動:5.609円→6.094円(0.485円)
※5-3-1波動→5-3-3波動の値幅に対する5-3-4波動のリトレイス:43.1(<50.0)
ⓔ5-3-5波動:6.094円→進行中
そして、先週から始まっているのが今から記載する波動であり、これはカウントするなれば「下落5波動内・3波動内・5波動内の推進5波動」ということになります。ヤヤコシイ
ここから先は再度波動を単純記載(1波動・2波動…)とします。
a)1波動目:6.094円→5.986円(0.108円)
b)2波動目:5.986円→6.038円(0.052円)
※1波動に対する2波動のリトレイス:48.1(≒50.0)
c)3波動目:6.038円→5.716円(0.322円)
※1波動に対する3波動の倍率:2.981(≒3.000)
d)4波動目:5.716円→5.814円(0.098円)
※1波動→3波動の値幅に対する4波動のリトレイス:25.9(<50.0)
e)5波動目:5.814円→5.610円?(0.204円?)
さて、ここまでの直近下落に於いて、その前の上昇幅ⓓに対してのフィボナッチ・リトレイスメントの節目(23.8~78.6)を全て通過しています。これにより最安値(ⓓ始点)を下抜ける動きが濃厚になっています。
ここまでが先週記載内容ですが、今週の推移によって新たな推移が見えてきました。
まず現状までの推移に於いて、5.814円が5波動目の始点である前提は変わらず進めています。そして、これまでの動きによって、緩やかな下落波動を形成しており、この動きから推測される5波動目の展開としては、
●5.814円-5.795円-5.760円上限・5.681円-5.610円下限のラインに沿った下落トレンド継続で下値更新
●現状の緩やかな下落ラインを大きく割って下落→上昇→下落で新たなライン形成の推移
の、いずれかになる可能性が高いです。そして洋傑は後者のパターンになると考えています。
どちらにしてもその下値目処は、洋傑の見解では、
A)ⓐの1倍前後の下落 ないし Ⓒの0.618倍程度の下落:5.52円~5.56円前後
B)ⓐ始点-ⓔ始点値幅(0.638円)を61.8比率とした場合の残り38.2比率:5.700円前後→通過済?
C)ⓐ始点-ⓔ始点値幅(0.638円)を38.2比率とした場合の残り61.8比率:5.062円前後
のいずれかになると見ておりますが、当然、可能性としてはA)が最も高いと言えます。
また、A)の位置ですら6.094円からの波動を考えた場合に最も長い波動となりますが、エリオット波動に於ける「3波動が最も短い波動とはならない」という条件は既に満たしていますので、理論的には達成可能です。また最近は5波動が最も伸びるケースも多いので、期待できる位置であると考えます。
◆下落5波動目ではなく、4波動目延長のトライアングルか?
そして、その下値目処に至る前の推移としては、現状の5.814円からの下落波動推移を見定める必要があります。
現状の推定5波動目(5.814円-)は、下落波動と取れる一方で、直近に至るほど下値が横ばいになっている点から、下方収束型のトライアングルとみることもできると考えています。そして、洋傑は現時点においてそう仮定して推論を進めています。その場合には、4波動目はまだ継続中であり、4波動としての高値は5.812円、といった解釈となります。
その推論に至った理由としては、まず5.814円始点の下落波動がすべて3波動構成である事、先ほど書いた直近に至るほど下値が限定的になって形状がそれに準じてきたこと、その間の推移がかなり不規則である事等です。これらはトライアングル修正波動によく見られる傾向です。
5.814円から始まる下落波動がトライアングル(3-3-3-3-3波動)として、現状に至る推移は以下の通りです。
●a波:5.716円→5.773円→5.729円→5.814円
●b波:5.814円→5.683円→5.795円→5.617円
●c波:5.617円→5.710円→5.645円→5.750円
●d波:5.750円→5.655円→5.710円→5.610円
となり、現状推移はトライアングルe波、最終局面となります。
◆このまま下がるか、今一度の上昇があるか
今回のキモとなる部分です。トライアングルのd波までは終わった可能性が非常に高く、その下値が「5.610円」である点は間違いないと考えていますが、この5.610円、実は二度発生しています。一度目は4月23日18:00につけた安値「5.610”4”円」、二度目が4月24日15:00につけた「5.610”3”円」です。
ほんの僅かな違いですが、二度目につけた値が低い以上、ここがd波終点と考えるべきであり、それでいうと、e波は上昇→下落→上昇の3ステップのうち、上昇(5.610円→5.712円)・下落(5.712円→5.631円)ですので、今一度の上昇がある、という事になります。
この点に気づいたのは今日ですので、今は週末にポジション決済していてよかったとホッとしています。
少し話が逸れますが、24日夜につけた高値5.712円は、その上昇幅(5.610円→5.712円・0.102円)が、直近下落幅(5.814円→5.610円・0.204円)のフィボナッチ・リトレイスメント50.0ジャストです。この点からも、次回付けるであろう高値が、直近下落幅0.204円のフィボナッチで反応する可能性が高いことを示唆しています。
その点から、今一度発生するであろう上昇幅を推測すると以下の通りになります。
●F61.8:5.736円
●F76.2:5.765円
●F78.6:5.770円
この内、76.2と78.6は下落ラインをかなり上抜ける事になるので、恐らくは61.8の5.736円で反転下落すると見ていますが、この辺はその時の状況次第でしょう。想定より高くなることも多々あるので、この辺は運次第であると思います。
ともあれ、この推論で行けば、5.78円を越えると展望破たんとなります。
チャートの形態から見れば、仮に5.736円で反転するにしても、恐らく最後の上昇は今までの下落ラインを上抜けた格好になるでしょう。そうなってくると、恐らくはかなりの売買攻防が発生するでしょうから、高値ラインで暫く膠着→急落といった流れになる可能性が高くなるでしょうね。計算通りなら。
今後の推移は、4波トライアングルe波の最終上昇に入る事が考えられ、その後は急落して5波動が始まると推測する。よってその推移は上昇スタートから下落に切り替わる事となり、アップダウンの激しい展開を推測する。
急落後は反発することが考えられるが、その高値などは現時点では未知数なものの、初動の高値を越えるほどの上昇にはならないと推測する。
以上の内容をまとめると、今後の推移は以下のようになると推論立てます。
◆下値目処:5.06円~5.52円
◆上値目処:5.73円~5.78円