洋傑の個人的ランド円展望(2020年4月29日)

 

◆週間展望はこちら

◆先週までの推移考察と今後の推移展望記事

◆エリオット波動の観点からのランド円推移展望記事

 

◆先週展望の結果検証

◆洋傑の主観に基づいた4月5週-5月1週展望(偏見解)

 

※本記事内容は洋傑の個人的な見解に基づく展望を書いております。あくまで個人的見解であり、明確な先行きを示唆する内容では無い点をご理解の上、ご覧ください。

◆東京時間-欧米時間(9:00-翌クローズ)推移展望:諸指標+波動見解

 

 昨日のランド円は高値攻防で維持・終了となりました。嫌な予想が当たった格好です。外れてでも下がってほしいところでしたが、結果は横ばい膠着でクローズです。

 昨晩は株価推移は緩やかな下落に転じて米国市場は推移しています。よってランド円も上昇できなかった訳ですが、昨晩米国市場開場前につけた高値5.748円を高値として、5.710円との間の売買攻防となっています。そしてその値幅は次第に小さくなってきているのが実情です。

 

 

◆諸指標推移

 株価推移はじり安といった感じでしょうか。20100円辺りをピークにじりじりと値を下げてクローズしています。今日は昭和の日で祝日という事もあり、恐らくは東京時間初動は値動きが緩くなるでしょう。中国市場が開いてからは、どうでしょう。あまり大きな動きにならないような気がしています。

 本番は欧州時間以後でしょうが、この時間までの推移はあまりはっきりとつかめないような気がしています。恐らくは今一度の高値試しが行われ、再度20100円を狙う動きが発生すると思いますが、それがいつごろか、どのような推移をするかは判断しかねます。

 米国市場開場前後は重要指標が並びますので、個々が株価の本当の推移になると思います。特に開場前の米GDP、開場後の(普段はあまり重要視しませんが)原油在庫量は、いずれもネガティブな動きを発表前に市場に与えそうです。

 

 通貨インデックスではドルが持ち直し、円が上昇から調整下落→膠着といった推移になっています。諸通貨は欧州通貨がほぼドルと相反推移、資源国通貨は高値維持となっており、新興国通貨も資源国に準じた動きである事が伺えます。特に昨日後半は円が落ち着いた一方で、資源国通貨はじり高となったためにクロス円に於いて上昇した、といった印象が強いです。

 動きは非常に微妙な位置であり、ドルは下落ライン上限でクローズしている点から、初動は下落の可能性が高いと思われますが、以後の推移は非常に不明瞭です。円は逆に東京市場に於いて上昇する展開が考えられます。これは諸通貨を巻き込んでの流れとなる可能性がありますが、いずれにせよ東京時間に於いては円上昇が優位に動くのではないでしょうか。

 逆に欧州市場以後はその反動が発生する事が考えられますので、いずれにしても行って来い相場かも知れません。

 本格的な推移は米国市場まで待つことになるのではと考えます。

 

 債券は引き続き不明瞭な動きが続いています。ただ、昨晩は米国債利回りが下落してクローズしました。概況への影響はあまりポジティブなものにはならないでしょう。

 こちらも欧州時間以後のドイツ債利回りを見極めながらの動きになるでしょうが、方向性は昨日同様不明瞭であり、推移を見ながら判断する状況が続くでしょう。

 

 リスク指標は日を通してみれば原油・金価格とも横ばいと言えます。あまり潜在リスクは変動していないと考えます。

 

 南ア債利回りは下落傾向維持のままクローズしました。これは今日の初動に於いても上昇で現れる可能性を残した終わり方と言えます。故に開場直後は下落スタートになる可能性あります。

 但し、大きな推移から見れば下落ラインを明確に上抜けしており、上昇を見込める局面です。今日は上下激しく動く展開にはなるかもしれませんが、最終的には上昇に振れつつクローズする展開になると考えます。

 

 

 以上の点から、今後の動意見込みは各個以下の通りです。

①株価:暫くは曖昧推移。今一度の高値試しは東京~欧州時間であるか。

②通貨:ドル安・円高が初動推移。以後の動きは反動があると推測するが、円は強い傾向維持か。

③債券:初動は下落推移の可能性あり。中盤以降は不明瞭。

④リスク指標:横ばい推移。大勢に影響が出る規模ではないと推測するが、夜半の原油指標は警戒。

⑤南ア債利回り:アップダウン激しい展開を推測。

 

 トータルで見ると、概況推移は東京時間と欧州時間と米国時間のタイミングで変わりやすい地合いにあり、米国時間までは相場の行って来い、広い意味での膠着があると推測する。

 

 

◆経済指標

 今日は米GDPと米原油在庫量の発表があります。特に後者は原油価格に影響を出すので、要警戒です。

 

 

◆テクニカル(エリオット波動)・オシレータ

 波動推論は週間展望に書いている内容が基本方針となります。基本的には6.094円から始まる下落波動4波のトライアングル修正途上であり、現時点がその最終の最終e波3波であるとの見解です。よって、この上昇後に大きな下落局面が始まると洋傑は考えております。

 詳しくは上記リンクからご覧ください。

 

 昨日も書いた内容ですが、ダイバージェンスが1時間チャートにも発現しています。まだ始まって然程の間がない状況ですのですぐに反転、といった展開にはならないかもしれませんが、やはりランド円の相場反転と下落はあると考えています。

 そのダイバージェンスの進み具合からして、一度はランド円が急落する局面があるように考えていますが、再度の上昇により殆ど行って来い、ないし高値更新、といった展開があるのでは、と見ています。いずれにせよ下落したからと言ってショートエントリーするにはまだ早いと、個人的には考えます。

◆東京時間-欧米時間(9:00-翌クローズ)推移展望:レンジ及びトレード戦術

 

◆東京時間-欧州時間ランド円推移展望

1)レンジ:5.61円ー5.77円

2)方向性:反転下落。膠着→下落へ。一度下落して急上昇、以後急落という展開もあり得る。

3)その他:高値膠着は長期化する可能性あり

 

 

◆洋傑の偏見解

 あまり大きな変更点・修正点はありません。しいて言えば膠着は今日いっぱいかかるという展望内容に対して、偏見解ではもう少し短く、今日の欧州時間~米国市場開場前には下落に転じると考えています。理由としては諸指標分析項で書いた通り、既に株価が高値ブレイクラインまで達した事(洋傑は上抜けると考えていないので、この辺が上限と考えます)、債券利回りが不穏である点などでしょうか。

 

 残念ながら南アフリカ債利回りはまだ上昇を示唆する動きでクローズしていません。よって欧州時間では初動利回り急落、なんトンデモ展開が…恐らくあるのではないでしょうか。今日もロンガー・ショーターの”両面ウェルダン”が起きると、洋傑はあきらめています(笑)。想定外にそのまま利回り上昇になれば一安心、といったところだと思います。

 

 値動きはかなり激しくなる可能性が高いです。ダイバージェンスは発生していますが、今一度の急落→急上昇はあって不思議はなく、むしろあると思っています。下がったからショート・上がったからロングは危険な局面です。

 

 

◆洋傑のトレード戦術

 これは週間展望・偏見解と同じ戦術を維持します。よって現在の売りポジションはホールドするつもりですが、急落→急上昇の展開もあるかもしれないので、この辺は慎重に判断したいと思っています。いずれにしても建てたポジションは損切りライン5.78円前後を予定しています。

 すんなり下がればよいですが、反転時期と見込んでいるだけに、そうそう簡単にはいかないでしょう。

 (。-`ω-)タエルベキキョクメンカ