洋傑のつぶやき(変態通貨)

◆株価が下がる中上がる…格下げでも上がる…

 

 今日のランド円は初動こそやや下落気味の推移でしたが、その後は欧州時間に上昇へ転じ、一気に5.920円まで上昇しました。正に洋傑の想定レンジ上限に達した訳ですが、まだ上昇する可能性が高いように感じます。

 

 まず、洋傑は依然として6.094円の高値更新は無く、5.610円割れとなる展開を持っています。この考えは変わっていません。ただ、現時点までの推移に於いて、大きな節目を僅かですが越えています。

 その節目とは、朝記事にも書いた通り、5.610円を始点とする上昇波動に於ける1波(5.610円→5.712円・0.102円)に対する現状の上昇波動2.618倍に当たる5.895円であり、この点を明確に越えた事で、今後もう一段上(3.000倍・5.934円ないし3.618倍・5.997円)を目指す動きになる事が想定されます。

 

 ただ、現状までの推移の中で、一段上の5.934円の近似値である5.920円までは到達しています。ではやはり反転して下落…とはならないように感じます。その理由は今回の上昇が直近下落幅に対してのフィボナッチ・リトレイスメント61.8にあたる5.909円を越えている点です。たったそれだけの理由ですが、洋傑はまだ上昇する余地があるように感じます。

 

 注意点として、南アフリカ債利回りは下落から今現在上昇に転じている点、概況は依然として株安であり、リスクオンというよりはむしろリスクオフよりである点、明日が軒並み祝日となる関係上、手じまいによる相場崩れの危険性など、マイナス要素が今日は多分にあります。

 今までランド円上昇を支えた南ア債利回りが弱っている点も大きな懸念事項ですが、南ア債利回りは方向が定まった後の変更は非常に緩やかであり、今しばらくの余地があると思われる点から、必ずしもまだ直ぐに下落するとは定まっていません。

 

 何より、今日の上昇自体が異常です。昨晩にS&Pから格下げを食らっているにもかかわらず、欧州市場初動に於いて上昇している位です。最終的には下落に転じる(といっても今日の始値まで下がるかは微妙かも知れません)としても、そうすんなりと下がるとは考えていません。今一度の上昇がある危険性も加味して、今しばらくはショートを控えます。

◆売り仕掛けはどこでするべきか…

 

 洋傑はあくまで今一度の上昇局面があると見ていますので、その上昇が来てからリベンジに臨みたいと思っています。無ければないで良いですが、上昇があると仮定して、今後の高値を探っていきたいと思います。

 

 今後の上昇としては直近下落幅に対してのフィボナッチ・リトレイスメントが意識されやすいので、以下のポイントが反応しやすいと考えます。

◆直近下落幅:0.484円

①F76.2:5.978円

②F78.6:5.990円

 また、これに先ほどの上昇1波と3波比3.000倍と3.618倍を加えると、抵抗ラインは5.93円と、5.97円~6.00円が意識されやすい所です。特に後者は強い抵抗として作用すると思われますので、仮に上昇したとしても6.00円までは上がらないと考えています。

 

 洋傑は5.97円辺りで売り待ちするようにしていますが、このまま下がったら、内容を変更して売りを建てます。

 

 ただ、どうでしょうか。ここまで意外に次ぐ以外で進んできたランド円です。やはり「上がるわけない」この局面い於いて、もう一度の上昇があると個人的には考えています。現時点での売りは仕掛けず、あくまで米国市場辺りまで(もしくはECB政策金利発表及び総裁発言まで)慎重に静観したいと考えます。

 (;一_一)キノウノテツハフマナイ