洋傑のつぶやき(迷った時の)

◆今日の欧州時間展望は迷いに迷いました…

 

 今日の欧州時間展望はかなり迷いました。昼記事に書いている通り、諸指標推移はほぼ曖昧な位置となっており、株価・通貨インデックス・債券・原油など、14:00~15:00段階の先推移は「どちらとも言える」が故に悩みました。

 

 現時点までの推移では、15:00段階との対比結果として以下の通りとなっています。

●株価:株価下落

●通貨インデックス:ドル安・円横ばい・諸通貨上昇

●債券利回り:いずれも上昇傾向

●リスク指標:金+原油横ばい

 となっています。結果として金や原油、円インデックス以外では動きが出ましたが、その推移は方向性が定まっていません。株価は下落しているものの、資金動向はドル安・ユーロ買いに傾いたことで、円は横ばいながらクロス円は上昇するに至っています。ランド円もその動きに連動して最終的には上昇に傾きました。

 現状推移を見る分には株安がマイナス要素ですが、通貨動向はプラスマイナスゼロ、債券動向は上昇でプラス要素と、動意付いた現状に於いてもまだ方向性は不明瞭です。というか、こんなに指標推移がバラバラなのも久しぶりだと思います。

 

 そんな状況でした(今も進行中のような気もしますが)ので、諸指標推移は無視して、エリオット波動で判断することとしましたが、こちらは昨晩の上昇で6.037ないし6.043円辺りまで上昇する事がある程度想像できました。ですが、相場推移が波動通りに進まないことも間々あります。実際、5.609円の下値は波動的には半端な位置ですが、結果として反発上昇している点からも、絶対ではなくリスクは常に付きまといます。

 その一点においてすら不安要素が大きいうえに、テクニカルの観点から言えば、4時間チャートの雲下限が丁度邪魔する様にランド円は接触しない程度に下げている気配がありました。上記の「きりが良い点まで上がる」で上昇と推論付けるのは非常に危険でした。

 

 悩み悩んだ末に、一つの仮説にかけてみることとしました。

◆検証中指標分析法に身を任せ…

 

 昨日紹介した検証中指標分析法、即ち検証チャートに則って方向性を決めました。昨日のツイートに画像を載せていますが、昨晩から今日の推移は正にその通りの推移となりました。これはここで説明するより、実際に画像を見て頂いて判断するのが良いと思いますので、是非一度見比べてください。

 

 洋傑は欧州展望に於いて「基本的には上昇傾向、一時的な急落はあり得るが、米国市場開場前までには現在値以上」と、方向性をまとめました。この内容に於ける”一時的な急落”は、検証チャート画像に於ける急伸前の下げの位置です。この下げが東京時間に一定現れたとも考えましたが、下げがやや緩やかでしたので、今一度の下げはあるかもしれない、と考えた故の推測でした。

 これはエリオット波動の観点からも可能性を考えていました。東京時間の下値は5.925円と、反発点としてはやや微妙な位置でした。今一度の下げがあっても不思議はないと考えるには十分な理由です。結局今一度の下げはありましたが、5.900円と、節目としては良いものの、フィボナッチ・リトレイスメントとしてはやや不十分です。但し、50.0は超えているので、反発するには不測のない位置です。

 

 その後の推移は皆さまがご覧になってい通り、急伸という形で推移しています。ただ上述の4時間チャート雲下限に入った程度であり、まだこれから6.037円以上の推移となるかは微妙なところです。

 

 しかしながらこの検証チャートは恐ろしいツールと言えます。未だに検証中ですのでまだアテにはできませんが、諸指標推移や波動推移で迷った時には活用していきたいと思います。