洋傑のつぶやき(今日のランド円推移についての見解)

◆高値を付けたとたんに急落したランド円。主要因は株安。東京市場は?

 

 昨晩は波乱含みの展開となりました。一時は5.9円に届いたランド円が米国市場前に急落を始め、クローズ時点では昨日の始値を下回る数値で終わっています。この数値は昨日の安値5.801円にかなり近い位置でもあります。

 ランド円安の原因は株安でしょう。米国市場も中盤から流れが変わり始め、ダウ先物も最終的には500ドル以上の下落で終わった格好となっています。この下げ幅は久しぶりの急落と言える規模のものでした。この流れに連動して諸指標が動き、クロス円は総じて下落しているといった感じです。

 

 今日の東京市場は株価推移にランド円も影響を強く受けるでしょう。

 

 直近の推移から言えば、株価は急落といった流れを採りましたが、今後の推移についてはまだ不明瞭な部分が大きく、東京市場での動きが注目されるところです。そもそも昨日はじり安から一時的に持ち上がっての急落でした。その後の推移も下落一辺倒のままクローズしていますので、今後ショートカバーで一気に上昇するのか、そのまま下がるのかは不明瞭です。

 今現在はショートカバーが入っていますが、この流れが東京市場も続くのかを判断する材料に乏しいのが実情です…と書くケースが多く、短期の目線で株価を見定めるのがいかに困難か、最近よくわかってきたような気がします。幸いなことに洋傑、ここのところ中短期の目線で指標分析を進めており、その点から今後の株価推移を見てい見たと思います。

 

 以前中短期展望を書いていた際に、株価推移を見定める指標として日本債利回りを挙げていました。日本債利回り推移が中滝の目線では先行指標になる事が多く、約1週間・1-2か月の両スパンが先行データとして有効な事が多かったです。最近は日銀の意図的な国債買いが強いのでどこまでこの指標が活用できるかわかりませんが、日本債利回りを基軸に考えてみると、今回の急落は一旦買い戻される可能性が高いように感じます。

 

 短期推移で見た場合、日本債利回り推移にも一度急落→浮上の動きがあります。この動きを鵜呑みにすることはできませんが、今後の推移としては一時的に持ち直す局面がありそうです。元々ハイテク株の利益確定売りの要素があるようでしたし、その点から考えても相場の持ち直しはあると思っています。

 

 ただし、持ち直す局面が東京市場で来るかどうかが微妙なところです。最近の市場動向は米国市場を中心に動きが変わっている傾向が強いです。一昨日なども、米国市場は横ばい推移ながらも後半弱い動きになりました。その流れを東京市場も継続している部分が昨日は強かったです。相場が持ち直したのも東京時間終盤から欧州時間以後でした。

 この動きをトレースした展開になるのでは、と洋傑は考えていますので、やはり東京市場は序盤下げる展開がある可能性が高いと思っています。買戻しと上昇は欧州時間以後のように感じます。

 

 よって、東京市場に於けるランド円は株価の流れを受けて下落優勢に進むと見ています。

 (=_=)ジシンハナイ カブカダケニ

◆欧州時間は安定の”不安定相場”か?

 

 上述の通り、株価推移は一時的にとはいえ持ち直すと見ているので、その展開は東京市場で来なくても欧州時間には訪れると見ています。よって欧州時間は株価推移の持ち直し局面がある、と洋傑は考えています。株価推移だけに自信はありませんが。

 

 とはいえ、欧州時間以後は南アフリカ債利回りがものをいう局面ですので、注目はそちらに移行するでしょう。その南アフリカ債利回り推移は…かなり微妙な位置にあり、今日も上下に振れる展開が予想されます。

 初動がどちらかもかなり不明瞭ですが、結果としては欧州市場開場後に利回り下落が一時的に起きるのではないかと見ていますので、ランド円は浮上することが推測されます。但し、債券利回り推移は上昇傾向になっている中での下落局面という事で、その流れはあまり長く続かない可能性もあります。

 

 ここ数日の南アフリカ債利回り推移は不安定な動きが多く、一気に流れが変わる事がしばしばです。大抵の場合は16時前後に動きが決まるケースが多いのですが、昨日などは少し遅れて動いた感もあり、判断時刻が変わりやすいのも注意が必要でしょう。いずれにせよ、今一度ランド円は高値試しがあると見ています。

 

 ただ、こちらも昨日同様に流れが変わりやすいと思われます。

◆洋傑の東京時間・欧州時間ランド円レンジ推測

 

 以上の点から、洋傑は各時間帯の推移展望を以下のように考えます。

 

◆東京時間(オープン~15:00)推移展望

 ・予想レンジ:5.76円~5.84円

 ・方向性:基本的に下向き

 

◆欧州時間(15:00~21:00)推移展望

 ・予想レンジ:5.76円~5.88円

 ・方向性:アップダウン。推移は不安定