洋傑のつぶやき(今晩のランド円動向について)

◆昨日同様に下落優勢な米国市場前…今日も同じ反転上昇に…ならない??

 

 今日のランド円推移は細かな違いはあっても昨日同様の推移と言えます。東京市場は下げ基調、欧州時間前から一時的な上げ下げで膠着突入、とここまでは同様の推移です。南アフリカ債利回りも「昨日同様に」異常上昇となっています。これだけなら今後の推移は昨日のように下落→下げ止まり→アッパーカット、という流れを踏みそうです。

 ただ、ここにきて昨日とは少し変化が出ています。

 

 それは先進国債利回り推移の下落です。昨日はこの時間に於いても先進国債は売りが優勢で利回り推移は上昇が顕著でした。この動きが米国市場になってからの株価買戻しにもつながった側面があります。それが今日はない、というか、更に下落幅を広げている点が唯一にして最大の懸念材料です。

 加えて今日は週末です。債券利回りが下落優勢なら米国市場に於いても売りが引き続き優勢で推移し、大きな相場崩落も可能性としてないとは言えません。

 

 昨日もそうですが、最近のランド円推移は株価の影響をかなり強く受けています。この動きに連動する形で相場反転や上下推移をしている感が強く、南アフリカ債利回り推移は後追いになったり、一部の根拠補強材料程度の位置づけに成り下がっている雰囲気すら感じる始末ですので、その先行指標たる債券動向が買い優勢なら、今後の概況は大きく崩れる可能性と、それに連動したランド円の下落が想定できます。

◆南ア債も節目突破でトレンド転換の気配。今日は大きな波がくる?

 

 昨日は南アフリカ債利回りが異常上昇しても、ランド円相場は行って来い(むしろ上昇)となっています。これは上述の通り株価、それに先立つ債券利回り推移が反対に動いたからにほかなりません。それだけ現在の概況推移はランド円に与える影響は大きなものとなっています。

 その概況が逆に下落に傾いた場合、現状のランド円はどうなるでしょうか。南アフリカ債は上昇顕著なのは昨日同様であり、これはランド円にとって下値圧力要素としてあります。これに加えて概況が下げなら、ランド円の下落はより大きなものとなり、その流れを維持したまま急降下することも考えられます。

 

 その南アフリカ債利回りも、昨日からの異常上昇によって大きなトレンド転換を果たしています。今までは下落が支配的な相場推移でしたが、今日の推移に於いて明らかな上昇トレンドへの転換が見られます。これ以後は南ア債利回りの上昇に、相場が強く反応する展開が増えてくるのでは、と考えています。

 

 そして、昨日までの推移に於いて、直近の大体の波動推移もつかめました。結論から言えば「下落5波動・上昇3波動」となっており現状推移から考えれば5.908円を始点としてトレンド転換している可能性が高いと言えます。つまり、その推論から考えると、今まで終わったかどうか不明瞭であったトライアングルe波が終了した、という事になります。

●下落5波動(5.908円→5.700円)

 ①1波動目:5.908円→5.801円(0.107円)

 ②2波動目:5.801円→5.852円(0.051円)

 ③3波動目:5.852円→5.753円(0.099円)

 ④4波動目:5.753円→5.791円(0.038円)

 ⑤5波動目:5.791円→5.700円(0.091円)

 波動推移も①>③>⑤であり、5波動の基本ルールを満たしています。

 

●上昇3波動(5.700円→5.840円)

 ⑥a波:5.700円→5.825円(0.125円)

 ⑦b波:5.825円→5.797円(0.028円)

 ⑧c波:5.797円→5.840円(0.043円)

 

 この推移に於けるフィボナッチ・リトレイスメントは67.3であり、大きな1波動・2波動としての条件に合った推移と言えます。この事から、洋傑は直近の下落・上昇が、下落5-3-5波動に入っていると推測しています。

 

 もしそうであれば、現在の推移は下落3波動目となり、最も下落幅の大きくなりやすい波動です。最低でも1波動目と同規模の下げがあると思われますので、5.6円辺りまでは下がって不思議はありません。

◆今晩の推移はどうなるか

 

 既に相場推移反転が起きやすい時間帯に入っていますので、ここで反転上昇するようなら今日は大きな相場変動にはならない可能性が高まりますが、この辺はまだ見てみないと何とも言えません。ただ、最初に書いた通り、ここ数日と流れが異なる部分がありますので、洋傑は大きな上昇には至らないと考えていますジシンハナイ

 

 だとすると、今夜の推移は更に下値を広げて、大きく値下がりする可能性があります。恐らく連日のショートカバー勢が踏ん張りながらも下落圧力に負けて損切り→相場崩れといった流れを「妄想」しますが、これは展望でなく希望です(笑)。

 仮にそうなればレンジは5.60円-5.78円になるでしょう。勿論5.78円は初動数値の上限となります。

 

 上昇がまとまった規模なら、夜半までは上昇する可能性が高く、そうなると推定レンジは5.75円-5.84円となるでしょう。

 

 今日は概況が下向きであると事を根拠に、連日の推移とは異なる相場急落を洋傑は考えます。