※本記事内容は洋傑の個人的な見解に基づく展望を書いております。あくまで個人的見解であり、明確な先行きを示唆する内容では無い点をご理解の上、ご覧ください。
◆東京時間-欧州時間(オープン-21:00)推移分析:諸指標見解
・株価推移
株価推移は上昇顕著となりました。推移も衰えることなく上昇しています。
現状の上昇ラインを崩すような気配は現時点でなく、まだ20800円程度までは上がる余地すらあります。
先行きについては非常に判断がしづらく、他指標推移を見ないとはっきりしませんが、連日よりは上昇余地がある状況です。
・通貨インデックス
通貨インデックスはドル安・円横ばい・欧州通貨高・諸通貨高となっています。反ドル傾向と言えます。
その動きも顕著ですが、ドルとユーロに関しては今後の推移次第での反転はあるかもしれません。ドルはまだ節目を下抜けていません。諸通貨傾向も三角持ち合い形成の気配があり、今後の推移については反落もあり得る位置で推移しています。
通貨インデックスのみの推移では判断が難しい状況ではありますが、円インデックスの中短期に於ける三尊形成から見ると、今後の推移は円安・諸通貨高が進む可能性が高いように感じます。
・債券動向
債券は日本債を除き上昇傾向顕著であり、今後の推移も上向き優勢と言えます。ただ、ドイツ債利回りは上昇傾向ながらもライン上限節目にあり、ここを抜けるか反落するかが現時点では不明瞭です。
ただし、中短期で見た場合には日本債利回りも上昇傾向が伺える上、直近推移を見ればいずれの債券利回りも上昇傾向である点から、今日も利回りは上がる可能性が高いと言えます。
・リスク指標+南アフリカ債利回り
リスク指標は原油上昇・金下落です。
金推移については、ドルが急落した中で金も下落しているので相対的なリスクはかなり下がっていると言えます。これは概況推移の根本的な相場押し上げ要素として機能しそうです。
原油価格は直近で力強い動きを見せており、まだ衰える気配がありません。これが株価等の後押しになる可能性が非常に高い一方で、上昇が一定期間続いていることによる戻り売りも意識されやすい時期です。動向には注意を払う必要があるでしょう。
南ア債利回りは昨日大きく下落しています。これは直近の急上昇ラインを下抜ける展開まで発展しており、短期推移に大きな影響を与えかねない状況です。
まだ上昇トレンド自体は継続していると思いますが、昨日安値(20年債利回り)11.265は、三尊形成に於いての節目でもあり、11.260を割り込むようなら今後ランド円にとっては強い上昇素地となりそうです。
現状推移では洋傑は反発を推測していますが、数値的に抜ければランド円上昇は避けられない状況となってくるでしょう。
◆経済指標
今日は午前中にRBA議事要旨、15:00に英失業保険申請件数や失業率、18:00に独ZEW景気期待指数、南アフリカ指標では金生産や鉱業製造があります。
RBAに関しては前回発表時にあまり動意が無かった為、えいきょうは限定的でしょう。英失業率も相場には織り込まれている感が強く、悪い結果でない場合にはむしろ買いが進む可能性が高いように感じます。ZEWに関しては前回値より良い結果が予想されていますので、これを下回らなければ同様に好感が持たれやすいと推測します。
指標予測はあまりしないのですが、予想値を見ても、相場上昇の可能性が高いように感じます。
…正直、南ア指標は最近発表されないケースが多い上、2月結果という事で余程悪い結果出ない限りは相場への影響は限定的であると考えます。
◆東京時間-欧州時間(オープン-21:00)推移分析:テクニカル・波動見解
◆エリオット波動
洋傑としては5.907円が5-3-4波動トライアングルe波終点である、という考え自体は変えていません。よって5.907円を越ええない範疇で上昇する展開を前提としています。
昨日推移に於いて既に前回高値5.840円を越えましたので、これによって5.907円を始点とする仮定下落波動はまだ2波動目が継続している、という事になりました。この仮定の基から、まだ1波動目のフィボナッチ・リトレイスメントは機能する確率が高いと思われますので、一度記載しておきます。
●下落1波動目:5.907円→5.700円(0.207円)
・F76.2:5.857円
・F78.6:5.862円
いずれも目前に迫った数値と言えます。既に昨日までで5.856円まで上昇していますので、既にフィボナッチの限界値まで上昇している事となり、この観点から考えれば今後下げるしかない状況です…が。
なかなかそれほど理想的には推移しない可能性の方が高まっています。ですので、1波動目安値から5.840円までの上昇を調整波a波(洋傑は2波動目と考えているため)とした場合、値幅が0.140円となっていますので、同様の上昇幅になると考えた場合の高値は5.884円となります。
このいずれも越えた場合、エリオット波動の観点からは5.907円を越える展開になる可能性がかなり高くなると言えます。
◆テクニカル分析
現在の2波動短期上昇ラインの高値は5.88円~5.95円にあります。これは見方によって分かれるでしょうが、現状では最低でも5.88円程度までは上がる余地があり、これは上記エリオット波動に於ける想定高値下限に相当します。
そして現状の仮定トライアングルe波を繋ぐ収束ライン上限が5.87円辺りにあり、もし5.907円がe波終点ならこの高値を越える展開は考えにくいです。そういった意味でも現状値は節目にあると考えます。
◆東京時間-欧州時間(オープン-21:00)推移展望:
◆諸指標推移判断
株価:やや上昇
通貨:クロス円上昇
債券:リスクオン
リスク指標:リスク後退
南ア:節目境界ながらも下落優勢?
◆テクニカル・波動傾向
テクニカル:節目がすぐ上にあり、越えると相場反転の可能性あり
波動推移:トライアングル上限間近・リトレイスメント上限付近で判断はテクニカル同様
◆総合判断
考えたくはないですが、余程東京市場で相場下押しにならない限りは、上抜けする可能性が高いように感じます。
もし反転すれば上限での食い止めも可能性がありますが、現時点では高いとは言えません。
◆東京時間-欧州時間ランド円推移展望
1)レンジ:5.78円ー6.00円
2)方向性:上昇傾向
3)その他:東京市場で反落なければ相場上抜けか