洋傑の個人的ランド円展望(2020年5月1日)

 

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◆先週までの推移考察と今後の推移展望記事

◆エリオット波動の観点からのランド円推移展望記事

 

◆先週展望の結果検証

◆洋傑の主観に基づいた4月5週-5月1週展望(偏見解)

 

※本記事内容は洋傑の個人的な見解に基づく展望を書いております。あくまで個人的見解であり、明確な先行きを示唆する内容では無い点をご理解の上、ご覧ください。

◆東京時間-欧米時間(9:00-翌クローズ)推移展望:諸指標+波動見解

 

 昨日のランド円はブーメラン相場となりました。欧州時間までは殆ど凪相場ともいうべき膠着でしたが、欧州時間に入ると一気に南ア債利回りが異常下落してランド円は上昇に傾いたと思いきや、そのタイミングで今度は南ア債利回りが急上昇で不安定相場に、最終的には上昇に傾いて再度高値更新か…と思いきやECB総裁発言で急落、と、こんな相場は読めません。

 

 幸い、洋傑は読めないと思って静観していたので、損失はありませんでした。最終的には下落に転じて明らかな相場ブレイクが見受けられましたのでショートを仕掛けて、現在に至ります。

 さあ週末の今日はどのような推移になるか、諸指標推移とテクニカル・オシレータから分析・推測していきます。

 

 

◆諸指標推移

 株価推移は大きな下落となりました。これは日経に限定しての話ですが、大型連休前の手仕舞いからか、昨日は初動から値を下げる展開に終始しました。欧州時間には一時的に横ばいであったものの、その後米国時間前のECB総裁発言から再度値を下げ始め、遂に20000円を割りました。前の日の20500円から見れば、明らかな下落となっています。

 ただ、相場ブレイクにはまだ至っていません。この辺は各国の株価が下がらないと…といったところでしょう。今現在はオープン直後の変動ながらも株価は下げています。流石セルインメイ…(;'∀')

 今日は各国株価も週末を控えて手仕舞いが強まる可能性は高いと見ています。よって市場の初動と閉場後は先物が下げる展開になりやすいと考えます。

 

 通貨インデックスではユーロの急伸が顕著です。これは昨日のECB総裁発言がきっかけでしょうが、結果として円安・ドル安・ユーロ高となっています。避難通貨の資金流入が一時的に変わった印象があります。結果として、ユーロ高・諸通貨安となっており、資金動向は資源国・新興国ほど流出が顕著です。この動きで見ればリスクオフと言える流れですが、特筆すべきは「上昇しているのはユーロだけ」という点です。

 ランド円はドル建て通貨ペアである特性上、ドル高円安となると一番下がり、逆は最も上昇しやすいです。現状はユーロが相反的に上昇してドル安となっていますので、現状推移はランド円にとって悪くない地合いです。これがドル高・円高に傾いたら一気に下がる事もあり得ます。

 東京時間はリスクが高まれば円とドルは買われやすい時間帯であり、動き次第では初動から下落もあるでしょう。欧州時間は南ア債の動向次第、米国時間は下げが強まるように、資金動向からは推測します。

 

 債券は昨日後半を中心に比較的売りが目立ちました。利回りは上昇してクローズしています。この辺は相場上昇要素と言えますが、今日の東京市場は日本債も動かない為、指標としての効果は薄いかもしれません。

 欧州時間以後は毎度の如くドイツ債次第となりそうですが、これも今日に限って言えばあまり大勢に影響は出ないかもしれません。もし影響があるとしても、動きはチャート推移から昨日クローズ前の動向とは反対に利回り下落が強まると見ています。

 

 リスク指標は日を通してみれば原油横ばい・金下落です。潜在リスクはむしろ下がっていると考えます。

 

 南ア債利回りは昨日急落→急伸の行って来いとなっています。ECB総裁発言前から利回りは急速に上昇に傾いていましたので、昨日夜半には下落にかわっていたと思いますが、ヘッドラインによって相場が変わったため、展開が早まったと個人的には見ています。

 今日の推移は利回り上昇でスタートする可能性が高いと見ています。問題はその後の推移でしょう。そのまま上昇を続けるかは20年債利回り11.860を越えるかどうかでしょう。

 個人的には上抜け上昇を推測します。

 

 

 以上の点から、今後の動意見込みは各個以下の通りです。

①株価:下落優勢。

②通貨:時間帯別にドル高・円高局面も。基本的にはユーロ優勢か。先進国通貨以外は軟調予想。

③債券:ドイツ債含め、利回り下落予想。

④リスク指標:不明瞭。

⑤南ア債利回り:初動上昇・以後の展開は不明瞭ながらも上昇継続予想。

 

 トータルで見ると、概ね相場下向きで考えており、特に東京時間・米国時間に下げる展開を推測する。

 

 

◆経済指標

 今日は南アの製造業PMIと自動車販売の発表がありますが、然程影響はないのではと考えます。

 

 

◆テクニカル(エリオット波動)・オシレータ

 波動推論は一旦見直す必要があり、構築は週末に行いますが、今回の5.610円からの上昇が、直近下落幅のフィボナッチ・リトレイスメント64.0に相当しており、大きな動きで見ると下落5波動・上昇3波動の1サイクルが完成しています。よって今回の下落が大きな3波動目になる可能性もあり、そうなったらかなり大きな下落になる事も推測されます。

◆東京時間-欧米時間(9:00-翌クローズ)推移展望:レンジ及びトレード戦術

 

◆東京時間-米国時間ランド円推移展望

1)レンジ:5.61円ー5.85円

2)方向性:下落優勢。欧州時間に一時的な上昇はあり得る。

3)その他:特になし

 

 

◆洋傑の偏見解

 あまり大きな変更点・修正点はありません。個人的には大きな下落局面が「ようやく」来たかな、と思っていますが、それも5.610円を割らないと達成したとは言えません。

 

 今日はかなり大きな下げになるのではないでしょうか。チャートの推移がそれを物語る動き(アップダウン→急落ではなく、横ばい推移→急落とった流れが連続しています)でもあり、期待はしています。

 

 

◆洋傑のトレード戦術

 5.865円売りはホールドします。また随時売り増しをかけていきます。