洋傑の個人的ランド円展望(2020年5月20日)

 

※本記事内容は洋傑の個人的な見解に基づく展望を書いております。あくまで個人的見解であり、明確な先行きを示唆する内容では無い点をご理解の上、ご覧ください。

◆東京時間-欧州時間(オープン-21:00)推移分析:諸指標見解

 

・株価推移

 株価推移は上値の重い展開となりました。結局は朝付けた20650円前後が最高値となっています。

 そして直近推移については上昇サポートラインで食いとどまっていますが、今後反発するか下抜けるかはかなり不明瞭であり、先行きが見えづらい状況です。

 今日の推移については反発しても20600円前後で上値が重いか、下抜けると20000円まで下がる可能性もある危険な感じです。

 

 株価推移は動向不明瞭で先行きが想像しづらい状況です。

 

 

・通貨インデックス

 通貨インデックスはドル安・円安・諸通貨横ばいといった感じです。但し昨日後半にはドル高・円高・諸通貨安の傾向が一時見られました。この辺が今日の推移にどう影響するかがポイントとなるでしょう。

 

 昨日最終盤にドル高になった傾向もあり、今日の初動に於いてはドル高に傾く可能性は高いと思われる一方、その先についてはまだ下げ余地があり、引き続きドルが弱い状況は今日続く可能性が高いと考えます。

 円インデックスは三尊形成が完了して下値まで伸びたこともあり、今後は反発も想定されます。但し中短期的にはかなり小幅な推移に収束しつつあり、然程大きな上昇にもならないでしょう。

 諸通貨動向はまだ不明瞭な部分が多いながらも下げ余地がやや強く、今日の上値は重いと推測されます。

 

 トータルで見ると、日全体でドル安・円高・諸通貨安に傾きやすく、クロス円は思い展開が推測されます。

 

 

・債券動向

 債券は昨日推移によって日本債こそ横ばい推移であったものの、米国債及びドイツ債利回りは下落に転じ、ごく短期的には下値優勢な流れができています。形状はドイツ債で弱く、米国債利回り推移はダブルトップ・ドイツ債利回りは三尊形成が見られますので、下げは欧州時間に現れる懸念があります。

 債券推移が各国時間で現れるなら、東京時間はやや強気、欧州時間は弱気、米国時間は状況次第、といった感じでしょうか。

 

 但し、中短期的には大きな変動が直近で現れた気配はなく、大勢を変えるような大きな変動はないと思われます。

 

 

・リスク指標+南アフリカ債利回り

 リスク指標は原油横ばい・金上昇です。

 金推移については、ドルが下落している事を考えるとほぼ横ばい推移と言えます。あまり推移変動している様には感じられず、直近推移での影響度は低いと推測します。

 原油価格は直近で急上昇した相場から一服→膠着へと移行した感があります。今後の方向性は不明瞭ですが、全体指標に与える影響はごく短期間では弱いと考えます。

 

 南ア債利回りは昨日急落して、直近の急上昇ラインを明確に割りました。但し、中短期の下落ライン上抜けの状況は維持されえており、今後の推移が見えずらい状況です。昨日の反発点は上昇ライン再下限ラインで反応しており、このラインを今日再度抜けるかどうかが焦点でしょう。加えて直近推移が三尊を形成しつつある点も警戒点です。

 反面、昨日は後半利回りが反発して上昇傾向で終わっています。今日の初動推移から目を離せない状況であり、ポイントは以下の内容になると思います。

 

・20年債利回りが11.485を上回るか

・20年債利回りが11.070を下回るか

 

 個人的には初動が上昇になる可能性が高いように感じますが、流れも変わりやすく、最終的に下落に転じると見ています。

 

 

◆経済指標

 今日は米国時間まで重要指標が殆どなく、南アフリカ小売売上高が20:00に発表される程度です。この指標も昨日指標同様に2月結果であり、あまり影響はでずらいでしょう。

◆東京時間-欧州時間(オープン-21:00)推移分析:テクニカル・波動見解

 

◆エリオット波動

 既に当面の高値と考えていた5.907円は超えています。そして現時点においては5.937円が高値となって反落していますが、

 この5.937円がトライアングルe波終点…とはならない可能性の方が高い状況です。そもそもトライアングル自体が諸指標推移によって崩れ、形が変わりつつあります

 

 現時点の推移がすべて大きな波動で見た場合には3波動構成になっているため、正確な判断ができないのは3-3波動のお決まりともいえる展開ですが、かなり曖昧推移から経過していることもあり、今後考えられる波動形態は限られています。…というか、7.833円始点の下落波動が継続、という洋傑の基本的方針がまだ継続しているなら、今の推移波動は5.607円を始点とするフラット調整最終c波途上、の一択に絞られます

 

●推定フラット調整波動

 ①a波:5.607円→6.094円(0.487円)

 ②b波:6.094円→5.610円(0.484円)

 ③c波:5.610円→進行中

 という事になります。この仮定の下で推移するなら、恐らく想定高値は6.100円前後、という事になります。この値であれば洋傑の考える下落5-3-4波動のルールを崩すことなく推移できることになります。

 

 但し、一時的にトライアングル形成をしたこともあり、その過程(c波)が長期間かつ複雑化している関係上、そうすんなりこのフラット調整が完成する訳にはいかない地合いが整ってしまっています。

 

 その為ごく短期推移は波動形状が変動しやすく、諸指標推移の影響を強く受ける段階にあると考えます。

 

 

◆テクニカル分析

 昨日推移は直近2度の安値ライン(5.700円-5.744円ライン)の前回高値ポイント(5.840円)平行線を少し上抜けました。これは今後上昇が急こう配になる事を示唆する一方、直近推移では短期の上昇サポートラインを下抜けるという、非常に難しい局面下にあると言えます。

 

 今後の下値サポートラインは5.86円・5.84円・5.82円辺りにあると見られ、比較的狭いレンジでかなりの下値抵抗が考えられます。よって直近の下値目処は然程低くはないと考えられます。この下を抜ける可能性が無いとは言いませんが、現状のテクニカル観点から言えば、かなり低いと考えます。

 

 サポートラインが多い反面、上値抵抗は最近推移で到達していない値域である関係上薄く、5.95円-6.00円辺りまではすんなり上昇できるものとなっています。

 

 テクニカル上は下値抵抗が強く、仮に下がっても急伸持ち直しになる可能性が高く、下値堅く・上値軽い地合いと言えます。

◆東京時間-欧州時間(オープン-21:00)推移展望:

 

 

◆諸指標推移判断

 株価:先行き不明瞭。上値は重め。下がれば20000円までは下押しか

 通貨:クロス円重いか

 債券:下落傾向

 リスク指標:大勢に影響なしか

 南ア:初動上昇?最終的には下落か?不安定

 

◆テクニカル・波動傾向

 テクニカル:サポートライン多く、レジスタンスライン少ない状況

 波動推移:トラインアングル破たん?フラット移行の可能性あり。直近推移は不明瞭

 

◆総合判断

 概況推移は明らかに下向きである一方、テクニカル的にはかなりサポートラインが充実しており下がりきれない地合いの中、今日は推移することが考えられます。相場変動は小幅に忙しいかもしれません個人的には下がって急反発、といった流れを採りやすいと見ています。

 一旦の下げ相場が落ち着いたのちに、本格的な上昇局面が見えてくると思われます(今日夜間?)

 

◆東京時間-欧州時間ランド円推移展望

1)レンジ:5.82円ー5.95円

2)方向性:下値優勢ながらも反発点多く、前中盤はアップダウンか。後半持ち直し展開?

3)その他:株価推移が下抜けると相場は下落優勢か