洋傑のつぶやき(徒然記事)

◆思った以上に強い概況と、思った以上に底堅いランド円

 

 今日のランド円は概況に支えられて底堅く推移しています。株価自体は下抜けるか、あるいはそのまま高値を維持するも上値限定的に推移するかの二択で考えていましたが、結果としては後者になった格好です。株高が大きな下値支え材料になったのは言うまでもありません。

 加えて、欧州時間序盤はやはり南アフリカ債利回りが上昇からスタートしています。これによって一時的に下値圧力が強まりましたが、5.867円で反発しており、朝記事に書いていたサポートラインの最も高値部分で跳ね返っています。これは想像以上にランド円が底堅い事を裏付ける証拠と言えます。

 

 そして、南アフリカ債利回りは早々に下落優勢に切り替わり、それによってランド円は一気に5.87円から5.94円まで上昇しています。一時南アフリカ債利回り上昇時に下向きに動いていた株価も、欧州市場中盤から上向いてきた先進国債利回りの上昇につられて上昇しています。これに支えられる格好で更に上昇高値を目指す、といった展開に至っていると言えます。

 

 今日の推移は想定以上に底堅い展開です。

 株価等の概況が良い状況なのは洋傑の想定外の展開でした。夕方から夜間にかけて上昇上向きになるとは思っていましたが、ホントに想像以上の相場上向きになっており、ごく短期の下げすら非常に限定的に留まっています。

◆下値が堅いランド円だが、上値が伸びずらい…

 

 上述の通り底堅い推移のランド円ですが、実は上値が現状値以上に伸びるには、テクニカルの観点からも、諸指標推移からもやや懸念があるのも実情です。

 

 まずはドルと円推移。今日はドル上昇で始まった相場展開が、欧州市場に至ってもまだ続いています。東京市場のドル高はランド円高に繋がる一方、欧州時間以後はドル建て通貨ペアの特性(ドル円÷ドルランド=ランド円)が強まり、ドル高がランド円高を妨げる傾向が強まる事から、上値を押さえている状況が今後より強くなる可能性があります。

 そして円も今日は株高に比例して上昇しており、実は諸通貨は下がっています。株高が進む一方で通貨動向は一部リスク回避の動きが出ているのも、ランド円の上値抑制に繋がっていると推測します。

 

 それら以上に大きな要因は今日の下支え要因ともなっている上昇ラインに伴う上値抑制です。今日のサポートラインとして機能した反面、高値についても大きく伸びるのを妨げており、一定レンジ内でアップダウンを繰り返しながら上昇しやすい素地が、ここまでの推移によって形成されている為です。

 勿論上抜けすれば6.0円辺りまで一気に上昇する事も可能でしょうが、現時点の推移(ドル高・円高)が解消されないと、南アフリカ債利回りだけでは大きな伸長ができないのも事実です。

 

 またエリオット波動推移は現時点において、非常に短期推移にしか機能しない状況となっています。せいぜいフィボナッチ・リトレイスメントが作用する程度であり、大きくは6.1円前後まで上昇してから反転、というのが洋傑の見解です。

◆今晩の推移はどうなる?

 

 昨日記事に於いて、検証中指標分析の観点から見た場合に、今後の推移は今週後半まで強気相場が続くことを示唆しており、木曜辺りまでは上昇が継続する可能性が示唆されています。この観点から考えると、今日は相場上抜けが期待できる部分があり、最終的にはドルが下がってくるのではないかと期待しています。

 この検証法自体がまだ「アテの無い予測」程度の代物でありますので、あくまで期待する程度です。

 

 各指標推移は上述の通りドルや円に懸念は残るものの、原油高による相場押し上げ、先進国債利回りの上昇、これらに影響を受けた株価の上昇などが概況としてランド円を押し上げる側面が依然強く、南アフリカ債利回り下落が更に上昇推進剤として、大きなテクニカルラインの打ち破りを図っている状況のように考えています。よって洋傑は今晩中に5.95円越え(うまくいけば6.0円タッチ)は発生すると考えています。

 

 現状のレジスタンスライン(洋傑は5.94円~5.95円と考えています)を越えると、一気に上昇する素地は整っています。検証中指標分析法の示す通りに、今週中に6円越えがあるかどうか、今日明日が山場となります。

(*'ω'*)ヨウケツハ6.1エンデウリマチ