※本記事内容は洋傑の個人的な見解に基づく展望を書いております。あくまで個人的見解であり、明確な先行きを示唆する内容では無い点をご理解の上、ご覧ください。
◆東京時間-欧州時間(オープン-21:00)推移分析:諸指標見解
・株価推移
株価推移はじり高推移となりました。一日を通して大きな下落はなく、20400円前後の株価は最大で20800円まで上昇しています。一方で上昇は非常に緩やかになりつつあり、一定の戻り売りが発生しやすい地合いはあると見ています。
中短期的にはまだ上昇する余地が残っており、大きな下げになる可能性は然程高くなく、仮に下がっても戻りやすい(ショートカバーされやすい)状況は昨日同様であると考えます。
株価推移は動向不明瞭で先行きが想像しづらい状況ながらも、昨日よりは高値にある点、上昇が非常に緩慢になっている点などから、一定の戻り売りが発生すると考えています。
・通貨インデックス
通貨インデックスはドル安・円高・諸通貨高といった感じです。基本的に円より諸通貨の上昇が強く、通貨動向から見ればリスクオンともいえる状況であると言えます。
一方でドルは下落傾向ながらも前回安値が迫っており下値抵抗がかなり強くなっている点や、円は諸通貨同様に上昇傾向であり、まだ上昇を強める気配が強い点などから、諸通貨高ながらも強さのバランスが変わってくる展開はあり得ます。早々にドルが下げ止まるようなら、今までの流れへの揺り戻しが起きる素地は整っています。
ドルを含め諸通貨動向推移は3月下旬から膠着相場へ陥っており、ドルの下落はその収束ライン下限にあたります。このラインを割り込むほどの材料がある気配はなく、一旦は反発する可能性がやや高いと見ています。
トータルで見ると、日後半からドル高・円高へ傾きやすく、諸通貨動向は不明瞭ながらもクロス円はやや下落すると見ています。
・債券動向
債券は昨日非常に複雑な動きを見せました。要所要所では上昇が目立ったものの、一日を通してみた場合にはほぼ横ばい推移となっており、リスクは決して下がっていないことを暗に示しています。
また直近推移は上昇・下落とも判断が付かない状況ながらも、短期的に見た場合にはわずかに下落優勢に見えます。概況は強気推移ですが、この動向によって案外相場反転する危険性も秘めています。
・リスク指標+南アフリカ債利回り
リスク指標は原油高・金横ばいです。
金推移については、ドルが下落している事を考えるとやや上昇していると言えます。但し、あまり推移変動している様には感じられず、直近推移での影響度は低いと推測します。
原油価格は上昇一服から再度の上昇に入った感があり、相場の押し上げに貢献しているように見えます。動向的には株価等の諸指標上昇に寄与する部分が大きいように思います。
南ア債利回りは上昇→下落推移となっています。再び一昨日の安値11.070が迫っている状況であります。一方でこの11.070が一定の下値抵抗として機能しやすく、今日の動向は上下とも半々といった、難しい局面になると考えます。
個人的には直近下落ラインを崩していませんので、初動下落・後半持ち直しの展開を推測していますが、正直不規則すぎる動きが普通なので、読めないです(笑)。
◆経済指標
今日は欧州各国のPMIが発表となります。直近の景況感を探る上で非常に重要となりますので、恐らく結果内容で市場動向は変動しやすいでしょう。いずれの予想も前回値を越える内容であり、結果としては前回値を上回れば上がりやすい、やや相場上昇有利な内容であると見ています。
逆に割り込んだら相場下落に傾く可能性大です。
◆東京時間-欧州時間(オープン-21:00)推移分析:テクニカル・波動見解
◆エリオット波動
現在推移は5.700円を始点とした上昇推進波であると洋傑は考えています。かなり短期間で上昇しましたが、この上昇波動自体はごく短期のものであり、既に5波動が成立しています。よって今後の推移は調整3波動(ごく短期でしょうが)に入る可能性が高いと考えています。
しかしながら、ここまでの推移が非常に複雑(大きなトライアングルが崩れ、直近推移がすべて3波動構成)である関係上、今後の推移が非常に流動的になりやすく、ごく短期の推移波動で動いていると危険であると思っています。確かに昨日推移で5波動が完成していますが、もう少し大きな視点で見る必要があると考えます。
まず最近の推移によって、5.607円を始点とした、洋傑の考えるトライアングル収束は崩れました。ただこれまでの波動カウントから洋傑はまだ下落(下値更新)はあると考えており、その前提に於いて今後の推移はabcフラット調整一択に絞られることになります。尚、この波動推測は6.156円を越えると破たんとなります。
今までの推移(5.607円始点)をフラット調整の観点で書くと以下の通りです。
●推定フラット調整波動
①a波:5.607円→6.094円(0.487円)
②b波:6.094円→5.610円(0.484円)
③c波:5.610円→進行中
という事になります。この仮定の下で推移するなら、恐らく想定高値は6.100円前後、という事になります。この値であれば洋傑の考える下落5-3-4波動のルールを崩すことなく推移できることになります。
但し、一時的にトライアングル形成をしたこともあり、その過程(c波)が長期間かつ複雑化している関係上、そうすんなりこのフラット調整が完成する訳にはいかない地合いが整ってしまっています。
現状のc波(推定5波動)を内部構成をまとめると、洋傑は以下のように考えています。
①1波動目:5.610円→5.920円(0.310円)
②2波動目:5.920円→5.632円(0.288円)
③3波動目:5.632円→進行中
推進波5波動のルールとして、原則は4波動終点が2波動始点(5.920円)を下抜けない事が基本となりますが、この3波動目自体が非常に複雑な推移をしている関係上、この内容で見ても今後の推移はエリオット波動ではつかみづらいと言えます。
その為ごく短期推移は波動形状が変動しやすく、昨日同様に諸指標推移の影響を強く受ける段階にあると考えます。
◆テクニカル分析
昨日推移に於いて、直近の上昇ライン(5.700円-5.744円ラインの前回高値5.907円平行当て)を更に上抜けしています。現状は5.744円を始点にした急上昇ラインを形成しており、この動きが下値をかなり固くしている状況です。
昨日も書きましたが、これまでの推移(アップダウン激しい上昇)によって、ランド円の下値抵抗はかなり強いものになっており、いくつものサポートラインが作られているように感じます。洋傑が推測しているサポートラインは以下の通りです。
①5.97円-5.98円ライン
②5.92円-5.94円ライン
③5.90円ライン
直近推移で形成された①は別としても、②③はかなり強い抵抗があると見ており、現時点では5.90円を割る展開は今日は考えずらいと思います。また①ラインも一定のサポートとして機能しやすく、現状値から下がる展開はあまりないかもしれません。
逆の上昇ラインも昨日に形成されている関係上、あまり急激な上昇も、直近ではできない形状にはなっています。
◆東京時間-欧州時間(オープン-21:00)推移展望:
◆諸指標推移判断
株価:上昇傾向ながらも緩やか。今後は戻り売りが発生しやすいか
通貨:ドル下値抵抗が強く反発しやすい。円は上昇継続可能性高。クロス円は重いか
債券:動向不明瞭ながらもやや利回り下落優勢か
リスク指標:原油高から相場にはプラスか
南ア:初動下落?最終的には上昇か?不安定
◆テクニカル・波動傾向
テクニカル:サポートライン多いながらも、上昇も急激にはしずらいか
波動推移:トラインアングル破たん?フラット移行の可能性高い。直近推移は不明瞭
◆総合判断
概況推移はまとめてみると意外に下落方向にまとまっている感があります。東京市場などで株安になればランド円の下押し要素としては強く作用しやすいでしょう。一方で南ア債は今日も不安定推移が推測され、方向性は都度都度変わりやすいでしょう。
波動は現時点で作用しずらく、6.10円到達までは相当の紆余曲折があると見ておいた方が良いと思います。テクニカル的にはサポートラインが豊富で要所要所で反発しやすい状況は昨日同様であり、概況が下向きでも下落は限定的になる可能性が高いと見ています。
個人的には5.90-5.93円程度までしぶしぶ下がった後、再度上昇してレンジ上限まで上がる展開を考えています…が自信ありません。6.10円到達までは何があっても不思議のない相場動向です。
:;(∩´﹏`∩);:
◆東京時間-欧州時間ランド円推移展望
1)レンジ:5.90円ー6.05円
2)方向性:下値優勢ながらも反発点多く、アップダウン激しい展開か
3)その他:特になし