洋傑のつぶやき（曖昧な指標が示す先）

 

　今日のランド円は一時6.130円前後まで上昇した後にじりじりと値を下げ始め、気が付けば欧州時間に6.010円まで10銭以上の下落となっていました。これは概況が弱気であった点や、恐らくは昨日高値6.150円が相当意識されるライン（洋傑展望でも波動カウントの要所となっています）事が影響していると思われます。　

　この6.156円を越えると、それまでの波動カウントが崩れてしまいますので、今後の推移にも大きな影響が出る事になります。そういった意味でも反落しやすい位置ではあったのでしょう。

 

　しかしながら、動向はまだ予断を許さない状況に変わりありません。20：00現在の位置は6.09円前後と、直近最高値から僅かに6銭程度下にすぎません。今後の推移次第でいくらでも上昇できるラインである事も、懸念材料の一つです。

　そして概況推移も下向きであった株価や債券利回りが、徐々に上向きつつあるのも心配材料です。特にこれから米国市場が開く段階に於いて、この動きは危険と言えます。

 

　南アフリカ債利回りも推移が分断されています。珍しいケースではありますが、長期債（20年以上）は利回りが下落する一方、中短期債（2年～10年）は利回りが上昇と、今日の推移は二分されて判断ができないような状況です。

 

　このように諸指標推移や南ア債利回りが二分されて判断が付かない中、テクニカルもあまり高値を推し量るすべがなく、ランド円は昨日同様に、今後の推移が見えないという、難しすぎる段階に至っていると考えています。

　

　話が少し戻りますが、昨日推移に於いてランド円は6.156円に僅か0.6pips下の6.150円で止まりました。「いや、殆ど重なっているからダメなんじゃない？」と言われる方もいるかもしれませんが、エリオット波動に於いてはまだ有効と言えます。

　しかしながら、今一度の上昇があれば間違いなく超えてくる位置です。そして、5.607円から始まっている、洋傑の推測するフラット調整の場合、3-3-5波動となるはずであり、現状推移はなんと3波動です。その理屈で行けば、今後今一度の上昇が無いといけない事になります。

●フラット調整推定c波

　・1波動目：5.610円→5.920円（0.310円）

　・2波動目：5.920円→5.632円（0.288円）

　・3波動目：5.623円→6.150円（0.527円）

　・4波動目？：6.150円→6.010円（0.140円）

　　

　この際の4波動目のリトレイスはそれまでの上昇幅に対して25.9となっており、4波動目としての条件は満たせています。今後の上昇が5波動目という事になりそうですが、エリオット波動の計算で行くと、6.150円を越えてくる可能性がかなり高い結果になってしまいます。

　トレンドライン引きで考えても越える可能性が高いです。よって普通に考えると、今後の推移は6.156円を越えてくる可能性が極めて高いことになります。

 

　僅かな希望として、5波動目は1・3波動より短く収束する場合があり、その際は「フェイラー」と呼ばれる、5波動が3波動終点を越えない現象も考えられますが、現時点では期待的観測と言わざるを得ません。

 

　そんな中、唯一の希望として検証中指標分析法が、意外な存在感を示しています。

　検証中指標分析法の動向サインは、今週初動から木曜日あたりまで急上昇相場が示唆されており、その後は一時急落→持ち直して直近高値付近まで上昇→再度じり安、といった推移を示しています。実際に今までの推移はこの動きに則った動きを綺麗なほどしており、この推移を鵜呑みにするなら、今後はじりじりと（それも嫌ですが）値を下げる推移が期待できます。

 

　あくまでこの検証法は検証段階であり、まだ確立された内容ではありませんが、一時は預言書ともいえる動きを示したものであり、どうしても今の状況では期待せざるを得ない唯一の希望と言えます。

 

　まだ不確実で曖昧な指標に、今後の推移を託しつつ、洋傑はまだ静観します…

(=_=)

 

　現段階で上昇している諸指標ですが、洋傑は再度の揺り戻しがあると見ています。理由としてはこれまでの推移が弱気であった手前、比較的利確売りが強まりそうである事、また時間推移として、21時～22時までの推移の逆行現象がこれから生じやすい事、基本的にドル高である点がランド円の上値抑制になる可能性、加えて円高である点です。

　これらの理由から、米国市場はランド円にとって下げ相場になるのでは、と、洋傑は検証中指標分析法を鵜呑みにした見解を持っています。

 

　どうなるかは…わかりません。まあ比較的下げやすいとは思いますが…。

　:;(∩´﹏`∩);:ﾍﾝﾀｲﾂｳｶﾕｴﾆ