洋傑のつぶやき(週明けのランド円はどうなる?)

◆仮定5-3-1波終点(6.156円)を越える展開になるかどうかの瀬戸際

 

 先週推移に於いて、ランド円は洋傑の仮定している5-3-4波上限の真下、6.150円まで上昇する展開を見せ、その後は上下しながらも下値優勢に動く時間が多い中、6.110円前後でクロースしました。まだ洋傑の考える下落トレンド波動のカウント事態は破綻していませんが、正に瀬戸際にあると言えます。

 

 週明け初動の推移から明日いっぱいの動きを今日は推測して書き綴っていきたいと思います。

 今日は先週までの推移を基本分析情報として取り込みつつ、総合的に分析する日別展望のスタイルで週明け動向を考えていきます。宜しくお付き合いください。

◆諸指標推移分析

 

・株価推移

 株価推移は下落→上昇の行って来い相場となりました。結果としては横ばいとなっていますが、東京時間から欧州時間までの推移は非常に弱い印象が強いです。米国市場開場前後から次第に値戻りの気配が強まっていましたが、米国市場はそれまでの下げを取り戻す流れとなり、各国市場で動きは異なるものの、買いが再度優勢になってクローズしています。

 

 ごく短期で見ると行って来い相場ですが、中短期スパンで見た場合にはまだ上昇トレンドをブレイクしたような気配は見受けられず、依然として強い相場が続いています。また、株価推移で強いのが日経先物であり、意外にもダウの伸びより最近は高いと言えます。

 

 今後の推移としては直近動向こそつかみづらいものの、米国株・日本株ともに今一度の高値更新があると洋傑は考えています。マザーズやSPX500等が好調に推移している点からも、今後しばらくは大きな値崩れはしずらいと見ており、日経先物でいえば20100円前後までは下がる余地があるものの、それより下にはいかないと考えます。

 一方で懸念事項は中国株です。洋傑は香港先物を基本データとして見ていますが、昨日の日経やダウの行って来いとは無縁のように、香港株は低水準で留まりました。この動向から中国市場の参入する10:30以降は弱気相場になりやすい可能性があります。

 

 株価推移は日経やダウ・小型株の動きが比較的堅調である反面、中国株が特に弱いこともあり、動向推移は(日経先物で)20100円を割らない程度の下値、前回高値20800円を越えないレンジで推移すると考えます。

 いずれにせよ、株価単体の推移は非常に流動的です。動向の把握は困難であると思います。

 

 

・通貨インデックス

 週を通して一貫した流れはありませんでしたが、前半はドル安・円安・諸通貨高で、後半はその巻き返しといった展開になっています。オープンからクローズの値動きでいえば、やはりドルも円もやや下落しており、諸通貨は総じて上がっています。

 今後の推移については…直近までの動きから見る分には、週末に見せた動き(ドル高・円高・諸通貨安)になる気配があるものの、確証となるほどの材料があるわけでもなく、不明瞭と言わざるを得ません。

 

 

・債券利回り(日本・米国・ドイツ)

 債券利回りは日本債と米国債が下落顕著である一方、ドイツ債利回りなどは週末に持ち直す局面もあり、終盤は上昇しながらクローズしています。この日米債とドイツ債の動向の乖離が、今後の推移を不安定にする要因になっていると感じます。

 但し、動向推移と連動しているのはドイツ債利回りです。これに準じて考える場合、大勢としては欧州時間中盤から米国時間にかけて上昇、といった流れを採りやすいかもしれません。ですが、ごく短期に考えた場合、債券利回りは概ね下落傾向となっており、株価推移はすんなりと上昇することができない流れになりやすいと考えます。

 

 

・リスク指標(金・原油・銅)

 週を通してみれば金価格はほぼ横ばい推移です。ドル推移を勘案するとやや下落傾向というべきでしょうか。潜在的なリスクは若干下落していると言えますが、恐らく相場推移に影響を与える程度のものではないと考えます。

 原油価格は週を通して行って来いとなっており、こちらも短期的には変化が無いと言えます。現在も上昇トレンドの最中であり、大きく流れが変わった気配はありません。よって相場に対しては依然として押し上げ要素となりやすいでしょう。7

 銅価格も原油価格同様に行って来いで、リスク相関性も同様に週中盤が最も低い傾向でした。結果としていってこいながらも、推移は依然として上向きであり、こちらも相場には上向きに働きそうです。

 

 

・南アフリカ債利回り

 こちらも不安定推移です。ごく短期で週末動向で見れば利回り上昇傾向ですが、その手前で直近安値を更新しており、上下とも決め手に欠ける推移となっています。よって週明けの南アフリカ債券市場は売買推移が不安定になると見ています。

 その不安定な推移は、こちらもまた不安定に動きを変えると思われますので、欧州時間序盤・米国市場開場前に流れを変えて、日を通して行って来いになりやすい地合いです。南ア債利回り推移は流動的で方向性に欠ける動きであると推測します。

 

 個人的な偏見解では、利回り推移は上昇優勢→下落優勢だと思っています…が、全く自信がありません…。

◆テクニカル・波動分析

 

◆エリオット波動

 現在推移は洋傑見立てでは5.607円始点の下落5-3-4波動目フラット調整が終了して、今後は5-3-5波動目が始まると見ています。その仮定に考えた場合、6.156円を越えない事になりますが、仮に来れた場合にはこの展望は破綻となります。何とか初日から破綻してほしくはないですが…どうでしょうか。

 

 直近で付けた高値6.150円は、上記洋傑の見立ての上でも、恐らくエリオット波動の観点からも、重要な節目になる位置であると考えています。よって、直近推移である6.00円~6.15円は、相当の売買攻防が発生しやすいラインであり、そう簡単に決着がつかないと見ています。

 

 この間の推移は波動というよりは、暫く諸指標推移に準じた動きか、レンジ相場で各節目で強い抵抗が働きやすいといったシンプルな推移になりやすいと見ています。

 

◆テクニカル分析

 これまでの推移によって、6.05円・6.00円・5.95円辺りに、各々かなり強い下値抵抗がある状況です。上値は言うまでもなく6.150円ですが、この間のレンジ相場になる可能性が高いでしょう。

 …シンプルですが、この内容に尽きると思います。

◆明日のランド円推移展望

 

◆諸指標推移判断

 株価:直近は下落もあるが基本的に底堅い。推移は不明瞭。

 通貨:方向性にあまり目立ったものがないものの、直近推移からドル高・円高・諸通貨安?

 債券:利回り下落が優勢ながらもドイツ債は一部強気推移。明日の推移は変わりやすいか

 リスク指標:いずれも相場押し上げ要素強い

 南ア:方向性はでにくいか。行って来い推移を推測。

 

◆テクニカル・波動傾向

 テクニカル:サポートライン・レジスタンスライン共に相当強いか。6.00~6.15が支配的か

 波動推移:6.156円越えると一気に上昇する可能性が高まるも、下値圧力も同様にある不安定相場

 

◆総合判断

 概況推移は本当に方向感が出ている指標は少なく、最も影響の弱いリスク指標だけになっています。それだけ日を通して一貫した動きになりずらく、行って来い相場になる可能性が高いことを示しているように感じます。月曜日ですし。しかしながらリスク指標が上向きである事から、終盤は上昇優勢ではないかと考えます。

 

 波動は機能しずらいでしょう。テクニカル的には6.00~6.15円のサポート・レジスタンスが強いので、これを越える展開は月曜日に考えにくいと見ています。

 

◆明日のランド円推移展望

1)レンジ:6.00円ー6.15円

2)方向性:日を通して行って来い相場か方向感は出ないと推測

3)その他:偏見解は下落→上昇を推測