洋傑の個人的ランド円展望(2020年5月26日)

 

※本記事内容は洋傑の個人的な見解に基づく展望を書いております。あくまで個人的見解であり、明確な先行きを示唆する内容では無い点をご理解の上、ご覧ください。

◆東京時間-欧州時間(オープン-21:00)推移分析:諸指標見解

 

・株価推移

 株価推移は上昇一辺倒の推移となりました。東京市場から上昇は顕著でしたが、欧州時間・米国時間とも大きく値崩れすることなく、底堅く上がっている印象です。今のところ目立った下げの気配は見受けられません…が、価格が21000円寸前という事もあり、ここらで一旦の調整下落はあっても不思議はありません。昨日は米国市場も休場でしたし、東京市場で始まった伸びを一定ないし全て戻すくらいの値戻しはあるかもしれません。

 

 相場上抜けの可能性もありますが、時期的に見て今日の東京時間から抜ける、といった流れにはなりずらいと見ています。米国市場の今夜の動きを見て再度…といった流れをとるのではないでしょうか。よって洋傑は東京時間~欧州時間にかけては一旦の値戻し相場を推測しています。

 下値目処は浅ければ20800円、深くても20600円程度でしょう。あくまで上昇に対しての調整、という動きとみており、再度の上昇、そして21000円越えはあると考えます。

 

 …まあ最近株価推移は外すことが多いので自信はありません。ただ、昨日同様にランド円相場に与える影響は限定されていると推測しますので、大勢に影響はないと思います。

 

 

・通貨インデックス

 通貨インデックスは大きな動きが無く、僅かにドル高・円安・諸通貨高に傾いた程度です。

 

 ドルは休場であった米国市場ながらも然程下がらず、依然として強さを見せています。今日の推移についても比較的上値方向に動きやすい地合いであると見ています。

 円はじり安傾向です。こちらは底抜けしそうな気配が強いですが、直近推移だけで見ると膠着相場になりつつあり、その観点から言えば今一度の上昇はあって然りです。これは見方(期間)によって判断が分かれるところです。個人的には米国時間まではこの膠着を抜ける可能性は低いと見ており、一度上昇するのではないかと見ています。その際の高値は0.009320程度であると推測します。

 

 諸通貨動向(特に資源国)は依然として上昇傾向が強く、まだ下がる気配が見受けられません。原油価格や銅価格が堅調なこともあり、ここらへ資金が流入している節があります。同時に資源国が上がる際にはランドが比較的伸びずらい傾向もあるので、これは見方によっては下げ材料とも言えます。

 ただ、ごく短期の動向はやや不明瞭と言えます。

 

 米国市場開場前までは、通貨動向としてドル高・円高・諸通貨動向不明瞭であると考えます。

 

 

・債券動向

 債券は昨日に於いても然程上昇することはありませんでした。株高にはなっているものの、特にドイツ債を中心に買いが衰えておらず、利回りについても日本・ドイツとも大きな上昇はありません。

 今後の推移についてはあまりはっきりした動きにならないと見ています。値幅・方向性とも大きな示唆にはならず、瞬間の相場変動には影響を与える程度の規模にとどまるのでは、と考えています。

 

 

・リスク指標+南アフリカ債利回り

 リスク指標は原油高・金横ばいです。

 金推移については、ドルとの相反性を考慮しても大きな変動は見られず、直近推移での影響度は低いと推測します。

 原油価格は相変わらずの上昇傾向ですが、伸びが緩やかになってきており、ここらで一旦の調整が入っても不思議はなく、この辺は株価同様の推移と言えます。まだ方向性は不明瞭ですが、洋傑は下がるのではとみています(指標判断は不明瞭とする)。

 

 南ア債利回りは下落顕著な推移となっています。本日についても大きな変化(上昇への切り替わり)が出る気配は少なく、横ばいないし下落優勢な推移になる可能性がある中、ランド円との相反性はかなり弱まってきているように見えます。これは昨日推移からの印象ですが、今日についても、こちらも同様に相反性は弱いと思います。

 比較的参考になるのは、現時点では3か月債利回りであり、変動から30分程度、昨日推移に於いては概ね他の債券利回り同様に相反性(上昇ならランド円下落、またはその逆)を表しており、一定の推移示唆にはなるかもしれません。

 

 

◆経済指標

 今日は米国市場まで重要指標はないと考えます。

◆東京時間-欧州時間(オープン-21:00)推移分析:テクニカル・波動見解

 

◆エリオット波動

 これは連日書いている通り、波動見解の節目に当たっており、その境目は6.156円となります。

 洋傑は反転下落(5-3-5波動の開始)で基本的方針をまとめていますので、6.150円を越える展開にはならないと考えています。但し、まだ下落波動をカウントする段階でもなく、現時点では6.150円を越えない推移、という方向性のみとなります。

 同時に、現状は波動推移が機能する位置ではなく、動きは概況ないしテクニカル(エリオット波動以外)に影響を受けた動きに留まると考えます。

 

 

◆テクニカル分析

 連日の推移に於いて、下値抵抗ラインはじりじりと上がりつつあります。

①6.08円ライン

②6.05円ライン

③6.03円ライン

④5.97円ライン

 

 いずれもかなり強い抵抗となっていますが、比較的①は弱さも見受けられますので、下値は一定伸びる可能性もあります。ただ、②はともかく③以下は相当に強い抵抗ですので、下値反発も相応にあり、あまり下げる局面ではないと考えます。

 一方上値についても、昨日の推移から6.150円がかなり強い抵抗として意識されていると思われ6.13円以上の推移はかなり上値の重い展開が推測されます。

 

 テクニカルの見解では6.05円~6.14円のレンジで推移しやすいと考えます。

◆東京時間-欧州時間(オープン-21:00)推移展望:

 

 

◆諸指標推移判断

 株価:上昇傾向ながらも緩やか。今後は戻り売りが発生しやすいか(-0.5pt)

 通貨:ドル高傾向は維持か。円推移や諸通貨動向は不明瞭(個人的には円高)(-0.5pt)

 債券:動向不明瞭。小幅推移か(±0pt)

 リスク指標:原油価格が戻り売りの気配ながらも不明瞭(±0pt)

 南ア:下落優勢ながらも、ランド円への影響度未知数(+0.5pt)

 

◆テクニカル・波動傾向

 テクニカル:サポートライン多く6.05円以下は相当強い。レジスタンスラインも6.13円以上が強い

 波動推移:直近推移に於ける影響度は弱い(±0pt)

 

◆総合判断

 概況推移は点数式でまとめてみると僅かに下げ要素が強いように感じます。これは個人的見解の強い部分は除いて考えています。概況推移につられるなら、ランド円には下値要素がやや強いように思います。

 波動は現時点で作用しずらく、サポート・レジスタンスラインは強く作用するでしょう。今日も小幅推移に終始すると見ています。

 

 個人的には6.06-7円程度までしぶしぶ下がった後、再度上昇してレンジ上限まで上がる展開を考えています…が自信ありません。まだまだ方向を見いだせる段階ではないと思います。

:;(∩´﹏`∩);:

 

◆東京時間-欧州時間ランド円推移展望

1)レンジ:6.05円ー6.14円

2)方向性:じり安→じり高推移?いずれにせよ小幅な推移膠着

3)その他:相場推移は流動的かつ方向性に欠けるか。行って来い相場の可能性高