◆まずは先週動向まとめ・今の波動ケースパターンの推測
今回は5月2日時点までの下落トレンドについて、洋傑の見解から書きたいと思います。明日の週間展望にもこの内容は反映させますので、併せてご覧頂ければ幸いです。
また、本記事はエリオット波動の観点に基づいての記事内容となりますが、「エリオット波動がよくわからない」という方は下記リンクの「エリオット波動売買戦略Blog」が非常に分かりやすい上に、こと細かく書かれているのでお勧めです。良かったら一度ご覧くださいませ。
まず現時点までの推移について、これは毎週、振り返りも含め明記していきたいと思っています。
現在まで続く下落トレンドに於いて、洋傑は現状は大きな「下落5波動内の推移」であると考えています。
①下落1波動目：7.833円→7.453円（0.380円）
②下落2波動目：7.453円→7.756円（0.303円）
※1波動に対する2波動のリトレイス：79.7（≒78.6）
③下落3波動目：7.756円→6.760円（0.996円）
※1波動に対する3波動の倍率：2.621（≒2.618）
④下落4波動目：6.760円→7.065円（0.305円）
※1波動→3波動の値幅に対する4波動のリトレイス：28.4（＜50.0）
⑤下落5波動目：7.065円→進行中
そして、その5波動に於いて、その推進波が故の特性から内部5波動が発生しており、洋傑は現時点が「下落5波動内・3波動目」にあると考えています。
❶下落5-1波動目：7.065円→6.015円（1.050円）
❷下落5-2波動目：6.015円→6.732円（0.717円）
※5-1波動に対する5-2波動のリトレイス：68.2（≒61.8 or 76.2）
❸下落5-3波動目：6.732円→進行中
そして、その5-3波動に於いて、こちらもその推進波の特性から内部5波動が発生しており、洋傑は現時点が「下落5波動内・3波動内・5波動目」にあると考えています。
ⓐ5-3-1波動：6.732円→6.156円（0.576円）
ⓑ5-3-2波動：6.156円→6.477円（0.321円） ※5-3-1波動に対する5-3-2波動のリトレイス：55.7（≒50.0 or 61.8）
Ⓒ5-3-3波動：6.477円→5.609円（0.868円）
※5-3-1波動に対する5-3-3波動の倍率：1.506（≒1.618）
ⓓ5-3-4波動：5.609円→6.094円（0.485円）
※5-3-1波動→5-3-3波動の値幅に対する5-3-4波動のリトレイス：43.1（＜50.0）
ⓔ5-3-5波動：6.094円→進行中
先週展望に於いて、洋傑は5.814円から5.610円に至る波動が「5-3-5波動内の4波動目・トライアングルe波途上」と考えていました。しかし、実際はそのまま”大きな3波動”を作って5.920円まで上昇しています。これはトライアングルe波の波動では無いことが明らかであり、読み間違ったと言わざるを得ません。
しかし、下向き収束型の3-3-3-3-3波動が発生していたのは事実であり、これが何であったのかを考えた時、「エンディング・ダイアゴナル・トライアングル」であるという結論に至りました。
エンディング・ダイアゴナル・トライアングルはトレンド終期に発生する波動構成で、主に推進波5波に現れることの多い波動です。特徴としてはトレンド方向への収束型トライアングルであり、洋傑はこの波動を4波トライアングルと考えていましたが、今になって考えたら下方収束で安値を更新しながら下がる展開である時点で勘づくべきでしたorz
そして、その後推移は明確な3波動で推移しています。5.712円を割らない推移であればまだ5波動の可能性はありましたが、それを割っている以上、木曜日までの上昇相場は5波動後の3波動である可能性が高く、5波推進波に続く3波調整波である可能性が高いと言えます。
この点から推測するのは、下値更新する為に一旦値戻り（リトレイス）して、再度大きな波動で下げる展開になった、という推論です。よって今の動きはⓔ内に於ける5波動構成（果てしなくややこしいです）の3波に入った可能性が高いと考えます。
文字ばかりでややこしくなったので、ここから先は再度波動を単純記載（1-1波動・1-2波動…）とします。
●1波動目：6.094円→5.610円（0.484円）
a)1-1波動目：6.094円→5.986円（0.108円）
b)1-2波動目：5.986円→6.038円（0.052円）
※1波動に対する2波動のリトレイス：48.1（≒50.0）
c)1-3波動目：6.038円→5.716円（0.322円）
※1波動に対する3波動の倍率：2.981（≒3.000）
d)1-4波動目：5.716円→5.814円（0.098円）
※1波動→3波動の値幅に対する4波動のリトレイス：25.9（＜50.0）
e)1-5波動目：5.814円→5.610円（0.204円）
●2波動目：5.610円→5.920円（0.310円）
※1波動に対する2波動のリトレイス：64.0（≒61.8）
a)2-1波動目：5.610円→5.712円（0.102円）
b)2-2波動目：5.712円→5.628円（0.084円）
※1波動に対する2波動のリトレイス：82.3（≒78.6）
c)2-3波動目：5.628円→5.920円（0.292円）
※1波動に対する3波動の倍率：2.862（≒3.000）
さて、ここから3波動目がどこまで伸びるかが一旦の焦点となりそうですが、既に1波動目のリトレイスメント節目は全て通過済であり、テクニカルの観点からの反発点、フィボナッチでの観点から見る下値目処の2パターンが推測できそうです。
●テクニカルの観点から推測する抵抗点
①5.610円・5.607円：直近安値or最安値
②5.500円・5.550円：現状の下落ライン下値相当位置
③5.655円：金曜日の安値
●フィボナッチの観点から見る一旦の下値目処
①1波動の1.618倍：5.137円（0.783円）
②1波動の1.000倍：5.436円（0.484円）
③1波動の0.786倍：5.540円（0.380円）
④1波動の0.762倍：5.552円（0.368円）
⑤1波動の0.618倍：5.620円（0.299円）
これだけで見ると5.60円～5.62円・5.50-5.55円に強い抵抗があると思われます。洋傑は3波動最終点が5.137円辺りであると現時点では考えていますので、フィボナッチの①は最終点の位置づけであり、すぐにここまで下がる展開は、もはや暴落相場しかないので、もし暴落したら5.137円が一旦の目処でしょう。
むしろ自然な下落になるなら、上記の5.60円～5.62円/5.50円～5.55円の辺りで一旦反発→一定リトレイスが自然な流れであると推測します。
ただ、前回安値5.610ないし最安値5.607円のライン以上で反発すると波動推移としてはかなり微妙な形態になってくる（トライアングルになりやすい）為、あまり望まない展開です。まあこの辺はその時点の推移次第、といったところでしょう。日本市場は水曜まで休場ですし、週明け初動に於いては下げやすい地合いであるため、一定の下抜けは期待できる部分もあります。
また、反発点を見極めることも重要でしょう。この辺は恐らく平均足4時間足程度で見ておけば良いと考えています。絶対ではないにしろ、一度陽線が付くなら、反発と捉えて臨むのが良いかもしれません。 その際の上昇は最大で5.85円程度までは考えられますので、チャート推移は注意深く見ておく必要があると考えます。
今後の推移は、6.094円から始まる下落波動の1波・2波が終了した可能性が高く、現状は3波に入っていると推測しており、今後も下げは強まると推測するが、今一度の反発上昇はあっても不思議はないが、基本的には下落が支配的な展開を推測する。
以上の内容をまとめると、今後の推移は以下のようになると推論立てます。
◆下値目処：5.13円～5.55円
◆上値目処：5.70円～5.85円