洋傑の個人的ランド円展望(2020年5月2週)

 

 今週も週間展望をできるだけコンパクトにまとめて見やすくするようにする関係上、先週までの推移考察や今後の動向展望、エリオット波動観点・検証中指標分析法の推移展望は別記事にてまとめました。このページにもリンクは貼っておきますので、別途ご覧ください。

 また、ここの分析内容も下記リンク記事に書いていますので、詳細は割愛します。この記事では昨日から新規に入った情報(なければ割愛)や、以下の3記事の上で感じることなどをまず記載し、その上でまとめとして週間展望を列記します。この記事自体は(情報や所感部分を除き)極めてシンプルにまとめましたので、結論だけ気になる方は下まで飛ばしてください(笑)。

 

 先週は上げ下げの激しい展開となりました。洋傑も初動展開は予定通り進んでいましたが、その後は想像以上の上昇によってそれまでの利益を吐き出す始末になってしまい、苦しい週となりました。行って来い相場は思いっきり損するケースが今まで多かっただけに、ドローで済んだのは大きかったように思います。

 後半は大きく収益を上げる事が出来ましたが、それまでに細々と他の通貨ペアでやらかしてしまい、利益は僅かです(笑)。

 

 さて話が逸れましたが、GW本番の次週動向はかなり不穏になるかもしれません。あくまで休場は日本だけですが、株式としても買いが進まない時期でしょうし、東京市場で崩れた相場を欧州で取り返すか引きずるかによっても動向が変わってくるでしょう。いずれにせよ、例年の5月相場より厳しい展開が待っているように感じています。

 

 それも含め、週間展望はどうなるでしょうか。その辺について昨日ないし本日記事の観点(概況+諸指標推移・エリオット波動・検証中指標分析)から、次週の展望を考えてみたいと思います。

 

◆先週までの推移考察と今後の推移展望記事

◆エリオット波動の観点からのランド円推移展望記事

 

※本記事内容は洋傑の個人的な見解に基づく展望を書いております。あくまで個人的見解であり、明確な先行きを示唆する内容では無い点をご理解の上、ご覧ください。

◆週間ランド円展望:5.10円~5.85円/基本は下落優勢か

 

  上記の分析を踏まえ、次週に於ける洋傑のランド円展望を以下のように考えます。

◆ランド円レンジ:5.10円ー5.85円

◆ランド円の方向性:週を通して下落優勢も、一時的な反発はある局面

 

 まず諸指標推移に於いては、株価に於ける上方収束型トライアングルの下値ブレイクの気配がある点や、次週に於ける日本休場による株安継続懸念、売りが目立つ5月相場などから、基本的には相場の下げ基調が強く、大きな上値重しになる可能性が高いと考える。また株価(日経先物)は上記収束波動が完成している点と、昨年最高値から安値までの戻し57.0に達している(日経平均では50.0を達成)点などから、今後は今まで上昇してきた相場幅の戻し(推定で最低でも50.0)相場に入っていると推測する。

 通貨動向を見ても先進国通貨へ資金が集中しつつあり、資源国・新興国には厳しい動向となる一方、先進国内でもドル安・ユーロ高が現時点では発生しており、ここ最近の動向であった「ドル⇔諸通貨」の構図が崩れてきている。それに連動する形で円が諸通貨と乖離する動きを示しており、今後の避難通貨として、当面は円とユーロもしくはドル、といった流れになると推測する。

 債券動向に於いても信憑性の高いドイツ債利回りが下落顕著であり、今後の推移としては次週初動~中盤にかけて下落が予想される状況となっており、下げ基調は週前半程強いと考える。

 リスク指標は然程の変化はなく、現時点の下げ相場はあくまで市場の反応に留まっているものである事を示していると思われ、今後に於いては現状の下げに対する一定の揺り戻しも期待できる地合いと考える。

 南アフリカ債利回りについても次週は上昇が支配的になる可能性が高い一方で、その推移はかなりのアップダウンが伴っていることから、欧州時間・米国時間での上下は激しいと推測する。

 

 エリオット波動では現時点は6.094円を始点とする下落波動の途上であり、先週展開によって一度5波動-3波動のサイクルが終了したと考える。よって今後の展開は3波動目と推測され、大きな下落を伴うと考えるが、その下げ幅がどこまで伸びるかは現時点では不明瞭な部分もあり、一度反転となれば一旦は大きく値戻しすると考えられる。反転が早ければ最大5.85円まで上昇する可能性はある。その判断の目安は平均足長時間チャートに於ける陽線確定であると考える。

 また、相場展開次第では大きく値下がりする可能性もあり、慎重な見極めが必要な局面であると考える。

 

 

 ランド円は波動と諸指標推移の総合的判断から下落優勢に進むと考えるが、ドル推移の低迷や南アフリカ債利回り推移のアップダウンによって、かなりの上下を伴う局面もあり、心理的には厳しい状況が多いと考える。