洋傑の個人的ランド円展望(2020年5月5日)

 

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◆先週までの推移考察と今後の推移展望記事

◆エリオット波動の観点からのランド円推移展望記事

 

◆洋傑の主観に基づいた4月5週-5月1週展望(偏見解)

 

※本記事内容は洋傑の個人的な見解に基づく展望を書いております。あくまで個人的見解であり、明確な先行きを示唆する内容では無い点をご理解の上、ご覧ください。

◆東京時間-欧州時間(9:00-21:30)推移展望:諸指標+波動見解

 

◆諸指標推移

 株価推移は下落優勢に推移しています。特に前半は最大で19060円まで値を下げた日経先物ですが、後半にかけて徐々に切り上げていき、最終的には19400円まで値戻ししてます。始値が19540円くらいでしたので、7割近いリトレイスを達成したことになります。

 今後の推移としては、フィボナッチの観点から言えばもう少し(50円程度?)の上昇はあって然りであり、テクニカルの観点から見ても大方の短期上値抵抗は抜けています。こちらも19500円~19600円程度の上昇があってよい局面と言えます。概況推移は東京市場と中国市場が休場なので方向性に欠けますが、昨晩の米国市場での上昇を考えると、下落よりは上昇方向に動きそうです。

 一旦の高値目処に届いた時点からの動きは、方向性を示すほどの材料が現時点でなく、経済指標や他指標の動向に左右されやすい動きとなるでしょう。

 

 通貨インデックスはドル高・円横ばい・欧州通貨安・資源国通貨高となっており、結果から見れば欧州通貨売りが顕著な動きです。円と資源国通貨は別にして、ドル・欧州通貨の動きはこの動向を維持する可能性が高そうです。ただし、東京時間前半から中盤までは大きな動きは出にくいと考えます。

 円と諸通貨動向は非常に不明瞭ですが、大きな変動が無ければ、今のところは動向維持でしょう。ただ、今後リスクオンに傾けば円安に、リスクが高まれば円高・諸通貨安に動くでしょうから注意が必要です。

 今後の推移は前半が現状維持・膠着、後半は非常に不明瞭です。

 

 債券はドイツ債利回りが昨日推移に於いて三尊形成しており、初動は下落が推測されます。よって欧州市場前半は概況に悪い動きが出るかもしれません。-0.600辺りが一旦の下げ目処ですので、ここまで下がると落ち着く展開を推測しますが、その後の推移はかなり不明瞭になりそうです。

 今後の推移は初動下落、後半推移は非常に不明瞭です。

 

 リスク指標は原油高・金微高です。潜在リスクはほぼ変動が無いと考えます。

 

 南ア債利回りは昨日推移に於いて反転上昇を見定める事が出来ないままクローズしています。よって今日の推移に於いても引き続き下落推移する可能性がある一方で、この指標に於いても終盤推移はかなり上下幅の狭い膠着で終わっている関係上、動向が読みづらい状況です。

 チャート推移を見ても上下どちらにも進める動きとなっており、オープン以後の流れを見ないとかなり難しいと言えます。

 

 

 以上の点から、今後の動意見込みは各個以下の通りです。

①株価:下落→持ち直しの展開に。今後の推移は不明瞭

②通貨:ドル高・ユーロ安継続か。円・資源国は株価次第

③債券:ドイツ債利回り下落予想。一服後は不明瞭

④リスク指標:横ばい傾向

⑤南ア債利回り:動向不明瞭

 

 トータルで見ると、東京市場は大きな変動無く、現状推移が維持される一方で、欧州時間は債券推移から相場軟調傾向、その後は諸指標推移がかなり不明瞭である事から、大きな変動無く米国市場に入る展開を推測します。

 

 

◆経済指標

 今日はRBAの政策金利発表と声明、夜間に米PMIとISM非製造業指数の発表があります。

 前者は声明内容に注目が集まりますが、然程大きな動きには発展しないかもしれません。但し、今日は東京市場・中国市場が休場のため、この時間は資金流動も弱く、一時的な急変はあっても不思議はありません。個人的には変動があっても戻す、一時的なものであると考えます。

 後者は非常に低い結果が見込まれていますが、ドルや円・ユーロに関してはこの推移を織り込んだ感はあまり感じません。諸通貨に関しては予想に対しての良し悪し程度かもしれませんが、先進国通貨は強弱バランスが変わる可能性があり注意が必要です。基本的にはドル安に傾く展開を推測しています。

 

 

◆テクニカル(エリオット波動)・オシレータ

 最初に書いておきますが、波動推論はかなり中途半端な位置にあり、正直、今はトレードに適した状況とは言えません。

 相場推移は明らかな反発が見られますので、現状は一旦の調整上昇局面にあると言えますが、直近下落幅に対してのフィボナッチ・リトレイスメントで見ると45.0を既に越えているものの、50.0には達していません。

 ひとまずは50.0にあたる5.775円を目指す流れになると思われますが、その位置まで達すると一旦の下落になる、といった展開は考えられます。ただし、その展開が続くかは微妙なところです。

◆東京時間-欧州時間(9:00-21:30)推移展望:レンジ及びトレード戦術

 

◆東京時間-欧州時間ランド円推移展望

1)レンジ:5.61円ー5.86円

2)方向性:初動~欧州時間入りまではテクニカルに推移、その後は諸指標次第で上下か

3)その他:特になし

 

 

◆洋傑の偏見解

 展望と大差ありません。今は見定めの時期であり、トレードには適していないと考えます。

 

 

◆洋傑のトレード戦術

 ノートレード姿勢ですが、試し程度の売り(5.76円以上)はするかもしれません。ポジションは動向次第で切ると思います。