洋傑の個人的ランド円展望(2020年5月6日)

 

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◆先週までの推移考察と今後の推移展望記事

◆エリオット波動の観点からのランド円推移展望記事

 

◆洋傑の主観に基づいた4月5週-5月1週展望(偏見解)

 

※本記事内容は洋傑の個人的な見解に基づく展望を書いております。あくまで個人的見解であり、明確な先行きを示唆する内容では無い点をご理解の上、ご覧ください。

◆今日のランド円推移について

 

 昨日のランド円は上昇→下落で行って来いとなりました。レンジも5.74円から始まって最大5.83円、最終的に終値5.75円となっています。綺麗な行って来い相場と言えます。

 

 正直洋傑、もう少し上昇すると考えていました。南アフリカ債利回りも異常下落、株価も高値維持、債券もろもろも総じて強気姿勢でしたし、何より資源国通貨も堅調でした。はっきり言って「下げる要素は殆どない」と言い切れるほどの地合いです。その中でもランド円は三尊を綺麗に形成して下落に転じています。

 

 先ほど地合いは下げる要素なし、と書きましたが、一方でテクニカルは下げの要素しかなかったのも事実です。先ほど書いた通り、三尊形成もありますし、8時間チャート一目雲上限、そして洋傑が昨日書いた内容のトライアングルe波のフィボナッチ特性(c波の0.618倍前後に収まりやすい)に当てはまった、0.618倍の5.822近似値である5.827円で反転している点等です。

 

 昨晩はテクニカルの動きに諸指標が屈した格好となっています。特に南アフリカ債利回りの異常下落に対してランド円が上昇しなかった部分は、今後の展開として非常に大きな意味を持っていると考えます。つまり今のランド円は「テクニカル優先で動いている」可能性が非常に高いからです。仮に上昇要素があっても無視するくらいの動きになって不思議はありません。

 

 それに加えて、南アフリカ債利回り推移も良い方向に動くかもしれません。これはあくまで期待論ですが、昨日あまりにも大きく下落している利回り推移は、今日の相場に於いて調整の観点からも上昇する可能性があります。そうなるとランド円はテクニカルと概況最大の指標推移が方向性合致で、急落することも考えられます。

 今日の南アフリカ債券市場の動向は要チェックです。

 

 さて、今後の方向としては、冷静に見た場合、このまま下落と再度の上昇からの反落、高値更新からの反落の3パターンが想定されますが、すべてを加味すると展望になりませんので、今の状況から絞り込みたいと思います。

 

 まず、テクニカル的には下げ優勢です。これは昨日の諸指標との対比から見ても明らかで、下落に転じる三尊も形成されています。加えて反転位置としてもフィボナッチの観点からベストの位置であります。

 次に諸指標推移です。株価は日経先物に於いて三尊が形成されている感があり、今日は下げが優勢になると見ています。通貨動向もドル高・円高が大きく崩れる展開にはなっておらず、この2通貨の強い状況は続きそうです。債券動向はかなり不明瞭ですが、こちらは上昇優勢、南ア債利回りは下落トレンド継続の可能性がありつつも、一時的な反発があるかもしれない局面です。トータルで見るとややランド円には下げ優勢に見えます。

 経済指標は今日ADP雇用統計の結果が発表となりますので、これによる変動要素は大いにあるでしょう。

 

 これらの点から総合的に判断すると、高値は昨日の5.83円を越える展開は考えづらいものの、推移についてはまだ概況が上下均衡の気配がある点から微妙であり、テクニカルだけの下げ要素では5.7円、諸指標や経済毛材指標の後押しがあれば5.5円までの下押しは可能でしょう。

 

 現時点においても4時間平均足まで陰線が確定しています。8時間も目前です。

 現状の推移から見て「トレードは順張り」の基、基本的には下げ目線で見ています。

◆今日のランド円レンジ及び洋傑のトレード戦術

 

◆今日のランド円推移展望

1)レンジ:5.50円ー5.83円

2)方向性:下落優勢。一時的なアップダウン局面はあるかも。

3)その他:特になし

 

 

◆洋傑のトレード戦術

 既に5.749円に売りを建てました。塩漬けになる可能性もありますが、週末までホールドします。