洋傑の個人的ランド円展望(2020年5月7日)

 

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◆先週までの推移考察と今後の推移展望記事

◆エリオット波動の観点からのランド円推移展望記事

 

◆洋傑の主観に基づいた4月5週-5月1週展望(偏見解)

 

※本記事内容は洋傑の個人的な見解に基づく展望を書いております。あくまで個人的見解であり、明確な先行きを示唆する内容では無い点をご理解の上、ご覧ください。

◆今日のランド円推移について

 

 昨日のランド円は下落推移となりました。初動はじり安となったものの、欧州時間序盤に急伸して一時は5.8円寸前まで上昇しましたが、再度の下落に転じて安値更新後、ずるずると値を下げて結果的には5.63円まで下がる流れとなりました。上げ→下げの典型的な急落相場展開となっています。

 

 一時急伸する局面があったと書きましたが、これも含め、昨日は殆ど諸指標の影響を受けていません。急伸・急落のタイミングに於ける株価や諸指標は大きな変動が無く、逆に諸指標が激しく動き始めたADP雇用統計以後は推移が穏やかになっています。本当に変態通貨…。

 一方で、南アフリカ債利回り推移は一定の後押し材料となり、ランド円下落に一役買っています。ですが、その推移との相関性は意外に低く、昨日はむしろこの指標がランド円推移の後追い状態となっていた感すらあります。

 

 諸指標の影響が限定的であった一方で、テクニカルの観点からは綺麗な推進波の流れになっています。

①1波動:5.827円→5.726円(0.101円)

②2波動:5.726円→5.799円(0.073円)

 ※1波動に対する2波動のリトレイス:72.3(61.8以上78.6未満)

③3波動:5.799円→5.632円?(0.167円?)

 ※1波動に対する3波動の倍率:1.653(≒1.618)

 となっています。

 

 2波動のリトレイスも想定範囲内で下落に転じていますし、現状までの安値は1波と3波の比較で1.618倍の近似値で収まっています。しかしながら、今後直近の推移としては非常に見えづらく、エントリーの難しい局面であると考えています。

 というのも、この3波動が終わったのか、また4波動目であるなら、直近の上昇幅(0.054円)で終了なのか、この辺が現時点では判断できません。故に、今後の推移はテクニカルから諸指標推移に少しの間移行しそうな気配です。

 

 では、諸指標推移は今後どのような気配でしょうか。

 

 まず株価ですが、こちらは昨日の米国市場から急落する流れとなっており、現時点においても大きな反発は見られず、一段下げる気配が濃厚です。恐らく東京市場では今週初動につけた安値付近まで下がる展開が推測されます。よって東京市場初動は相場下落の可能性が高く、下値試しの結果如何(反発or下抜け)によって、今後の流れは変わってきそうです。

 洋傑の個人的見解では株価下落の主要因が昨日のADP雇用統計であるとするならば、東京市場で値崩れが本格化する可能性は低く、恐らくは大きな反発はしなくても19000円を割る展開は少ないと推測します。

 

 通貨インデックスはドル高・円高が維持されています。リスクは依然として高く、資源国・新興国からの資金が先進国通貨、とりわけドルと円に集中している状況です。この動き自体が大きく変動することは、今日の相場では考えづらいと見ています。

 

 債券利回りは米国債がドルとの相関指標に留まっているのでドイツ債利回り推移に頼る流れとなりますが、それすらも昨日の株価・為替推移との相関性が薄く、ほぼ序盤しか機能していなかった感が強いです。よって影響度は限定的でしょうが、ドイツ債利回りは初動に於いては下げる可能性がやや高いです。欧州序盤の概況は弱気になる可能性が高いと考えます。それ以降の推測は困難です。

 今日は久々に日本債も動きます。故に東京時間は日本債利回りの推移動向に準じた動きになる事も考えられますので、従来以上の注目が必要であると考えます。

 

 南アフリカ債利回りは微妙な位置でクローズしており、今日の初動はかなり不明瞭です。可能性としては上昇3:下落7といった感じで見ており、またまた初動は大きく相場変動する展開が推測されます。

 ポイントは昨日安値と高値、どちらを越える展開になるかでしょう。昨日とは異なり、今日はこちらがランド円の先行指標として機能しやすい地合いであると考えます。

 

 さて、現状の波動位置が3波動継続なのか、4波動目なのか、5波動目に入っているのかが非常に曖昧な推移であり、テクニカルに判断するのはやや危険な状況と言えます。今日は諸指標推移が相場を左右すると考えており、その推移にテクニカルを載せて考えてみましょう。

 

 まず高値ですが、これは恐らく欧州時間につける可能性が高いと見ています。上昇目処としては、直近最高値である5.827円から直近安値である5.631円までのフィボナッチ・リトレイスメント45以内(4波であるならば、大体最大でこれくらい)と推測する辺りが最も最大であり、その際は5.718円辺りが最大であると考えます。あくまで最大ですので、一般的な目安は5.68円-5.70円程度であると考えます。

 安値目処としては、東京時間は最低でも最安5.607円近辺、普通に見れば昨日安値~前回安値である5.628円~5.632円辺りでしょう。欧州時間以後は値動きも激しくなって、最大では5.45円を見込んでいますが、この辺はあくまで目安であり、そこまですんなり下がるかは不明瞭です。

 

 方向性としては東京時間では下げから膠着、欧州時間はアップダウン、米国時間は下落と、昨日と同様の推移を見込んでいます…があまり自信はありません。

(´・ω・`)

◆今日のランド円レンジ及び洋傑のトレード戦術

 

◆今日のランド円推移展望

1)レンジ:5.45円ー5.72円

2)方向性:

 ①東京時間(9:00-15:00):下落→持ち直し(レンジ:5.60円-5.68円)

 ②東京時間(15:00-22:00):不安定推移。急伸→急落?(レンジ:5.55円-5.72円) ①東京時間(22:00-翌6:00):下落→小康状態(レンジ:5.45円-5.68円)

3)その他:欧州時間が一番不安定相場になるか

 

 

◆洋傑のトレード戦術

 既に5.749円に売りを建てました。洋傑はデイトレードとスイングの2段仕込みで臨むようにしていますが、左記ポジション分は目標値である5.100円-5.200円までホールドする戦術に切り替えます。

 また、今日のデイトレードも基本的には売り目線となりますが、欧州市場の動向を見て、機会があれば5.68円-5.70円に一定仕込みたいと思います。決済は5.58円-5.60円です。