洋傑の個人的ランド円展望(2020年5月8日)

 

◆週間展望はこちら

◆先週までの推移考察と今後の推移展望記事

◆エリオット波動の観点からのランド円推移展望記事

 

◆洋傑の主観に基づいた4月5週-5月1週展望(偏見解)

 

※本記事内容は洋傑の個人的な見解に基づく展望を書いております。あくまで個人的見解であり、明確な先行きを示唆する内容では無い点をご理解の上、ご覧ください。

◆欧州時間中盤までのランド円推移について

 

 昨日のランド円は初動を除き、上昇優勢な一日となりました。一昨日までで下げた値を殆ど戻す流れとなり、ランド円は一時5.754円まで値戻りしていました。朝始値から見れば9銭程度の上昇となります。

 その朝の段階では、まだランド円は5.827円始点の(今から見れば1波動内、という事になりますが)3波動継続か、4波動に至っているか、既に5波動まで行っているか、判断ができない状況でした。それ故に諸指標推移に準じた動きになりやすいと洋傑は考えていたわけですが、案の定、その通りになっています。誤算だったのは株価推移が真逆になった事ですが…orz

 

 株価推移につられたランド円は初動に値を下げ、直近最安値5.6328円を僅か0.04pips下回る5.6324まで至った後、株価の急伸によって上昇に転じました。諸指標推移に連動する動きをしたことで、その間に一応の5波動構成が完成する格好となり、結果としては朝の時点の波動は5波動目、という結論に至りました。

 

 その後の推移は大きく上昇し、一時5.704円まで達したものの、今度は南アフリカ債利回り推移に反する様に急落して、一時5.658円まで下げましたが、瞬く間に行って来い→急伸となり、再度の高値更新に至っています。この辺りから諸指標推移(この時間でいえば南アフリカ債利回り)との連動性が少し弱まってきていたと言えます。

 ですが、この一時急落の仮定で5波動終了後の調整abc波におけるab波まで終了し、残すところはc波のみ、という状況まで仕上がりました。高値については昨晩記事に書いた通り、実質最大で5.799円までの値幅が考えられましたが、結局は5.754円で反転するに至っています。

 

 この5.754円、直近下落幅(1波動)のフィボナッチ・リトレイスメントでいえば62.6に相当し、61.8の近似値として意識されていることが伺えます。洋傑はもう少し上に上がると思っていたのですが、そこを節目にあっさりと下げに転じた格好となっています。

 この下げは南アフリカ債利回りの下落が継続する中で起きています。このことからも前回の5.827円時点の減少と同じ、テクニカル>諸指標推移の構図が見て取れ、その点を始点に5-3-5波動内3波動目が始まったと考えてよいと見ています。

 

 そして昨晩推移に於いて、その3波動内で内部5波動構成が発生しそうな気配があります。これは3波動目が延長波(大きく伸びる波動)として機能している可能性を示唆するものであり、今後一旦は上昇する局面があると考えます。というのも、7時現在、5.754円始点の下落波動はW字を形成する気配を見せており、今一度の上昇(W字の最後の上げ)が起きると考えるからです。その高値目処は、直近下落幅(5.754円→5.695円・0.059円)のフィボナッチ・リトレイスメントで推測することができます。

①F50.0:5.724円

②F61.8:5.731円

③F76.2:5.739円

④F78.6:5.741円

 のいずれかに反応すると考えています。

 

 チャート推移から見れば、現在は綺麗な三尊形成がされており、恐らくこれを崩すようなケースにはならないと見ています。よって昨晩付けた反発高値5.741円を越える展開にはならない可能性は高く、恐らく②③のいずれかで反落すると洋傑は考えています。

 この最後の上昇は、比較的早い段階で来ると見ています。

 

 テクニカルの話しばかりになりましたが、今日は諸指標推移に於ける影響度はかなり下がってくると見ています。昨日の経緯から方向性が一定明確に見えている状況ですし、あまり概況に左右される環境ではないと考えます。但し、夕方の南アフリカ債利回り推移、夜間の米雇用統計は一定の変動はあるでしょう。それも大勢を変えるほどの事にはならないと考えます。

 

 今日は重要度が低いのであまり書いていませんが、株価は月間で見た際の三尊形成ができています。よって、東京市場以後は下落に転じる可能性が高いです。これは週末・雇用統計前という事もあり、一定可能性は高いと見ています。通貨動向はドル・ユーロの方向性が不明瞭ながらも、恐らく円は買いが入りやすいでしょうから、円高は進むと思われます。債券利回りはドイツ債利回りが下落顕著ですので、こちらも下げ基調に入りやすいです。

 

 唯一の不安定要素が南アフリカ債利回りであり、この動きがまだ見えません。ただ、中短期の底値まで迫っていることからも、初動は別にして、上昇しやすい地合いではあります。ランド円には一時的な上昇を促すか、そのまま下げの勢いを助ける展開になるかの二択であると考えます。

 

 今日の欧州時間中盤までのランド円推移高値目処は、上述の通り5.74円でしょう。逆に下値は何とも判断が難しいですが、昨日一時的な急落局面につけた安値5.658円前後、もしくは昨日安値5.632円前後、最安値5.607円前後、の辺りが可能性として高いと思いますが、大きく下げを強めた場合、今日は安値更新の可能性もあり、底値は不明瞭と言えます。

◆欧州時間中盤までのランド円レンジ及び洋傑のトレード戦術

 

◆欧州時間中盤までのランド円推移展望

1)レンジ:5.61円ー5.76円

2)方向性:

 ①東京時間(オープン-15:00):上昇→反落(レンジ:5.65円-5.73円)

 ②欧州時間(15:00-22:00):不安定推移の可能性あるも、下落優勢?(レンジ:5.61円-5.73円) 

3)その他:欧州時間が一番不安定相場になるか

 

 

◆洋傑のトレード戦術

 昨日5.749円売りは決済してしまいましたので、現在はまだノーポジションです。5.72円~5.73円程度で売り建てするのが理想的ですが、その辺は状況を見ながら柔軟に対応していきます。

 決済はクローズ時点か、またはそのままホールドもあるかもしれません。