◆米雇用統計を前に、各相場は膠着気味に
今日のランド円は初動から殆ど上昇一辺倒と言えます。値洗いの時間を除いてオープンから上昇傾向を維持したままの状況であり、基本的にチャートが上向き底堅い傾向が顕著です。当初反落すると見ていた株価も逆に上昇して、再度の20000円越えをマークしています。
この動きにテクニカル推移が押される格好でランド円はじり高となりましたが、それでも欧州時間まではじり高推移で食い止め、昨晩高値からの三尊天井をキープしていましたが、その後の南アフリカ債利回り推移の急落によって遂に支えきれなくなり、ランド円は急伸に舵を切った感があります。
しかしながら、洋傑は5.827円を始点とする下落波動推論に一定の信憑性をもって臨んでいます。今日の欧州時間にホールドを避けたのは、あくまで含み損を大きく抱える状況を避けるのを優先した為であり、方向性を変えるつもりはありません。
故に、今日の雇用統計前に売りを仕掛けるべく、現在は待っている段階です。
◆現状ランド円推移に対する所感
現在までの推移に於いて、ランド円は5.632円からabcの3波動構成（つまりは調整波であり、5.827円始点の下落2波動目）は維持しており、5波動にはなっていません。ですが、どこでabcを分けるかで判断が分かれてきます。
これはあくまで洋傑の所感ですが、やはり昨晩段階の見解通りであると見ています。よって洋傑の見解としては以下の通りになります。
ⓐa波：5.632円→5.704円（0.072円）
ⓑb波：5.704円→5.658円（0.046円）
Ⓒc波：5.658円→進行中5.770円？（0.112円？）
これはチャート推移を見た上での、洋傑の感想ですので、あくまで一見解とお考え下さい。
ただ、現状までの推移として見た場合には、5.704円までではなく、5.754円までを一度の波動として見るのが自然であると考えますが、洋傑にはⒸが上方収束型のトライアングルに見えるので、そう判断しました。
洋傑の展望は5.827円を始点とした下落波動に現時点が相当していると考えており、今回の上昇はその大きな2波動目にあると見ています。よって、今回の上昇が始点である5.827円を越える事は無いのが前提です。その上で考えた場合に、今回の上昇はそろそろ終点を迎えるべきタイミングに至っていると考えているのも理由の一つです。
Ⓒは上四方収束トライアングルに見えると書きましたが、Ⓒの中においても更に現時点において上方収束トライアングルが見受けられます。それ故に相場推移も小幅な上下を伴いながらも少しずつしか高値更新ができていない状況となっています。この動きを洋傑は相場の終期と捉えています。
恐らくは諸指標推移が下向きであればそのまま下がったのでしょうが、あまりに強気相場であった為に上昇せざるを得なくなったものの、想定高値も近い為、思った上昇もできない、といった相場推移ではないでしょうか。
となってくると、高値は相当近位置にあると見るべきでしょうが、これがⓐⓑⒸに洋傑が分けた最大の理由です。
それはⓐの値幅に対しての1.618倍がⒸの高値目処と見るべきだからです。
エリオット波動に於いて、推進波1波動と3波動は一種の相関関係が強く、基本的に3波は1波の1.618倍以上になる事が殆どです。ごく短時間の波動推移では例外も多いですが、一定時間以上のチャートではこのルールが多く適用されます。
逆に、調整波に於いてのac波は、c波がa波の1.618倍を越えない事が基本ルールであると考えています。よって、a波の1.618倍をc波に適用した場合、その高値は…
◆0.072円✖1.618倍＝0.116円（5.774円）
となり、これが想像以上にランド円の高値が伸びない理由であると考えています。
そして、19:40現在、そのランド円は上方収束型トライアングルの最終上昇に差し掛かった場面です。恐らくここで5.774円近辺で止まった場合、今後の下落が期待できます。
正直抜けると不安要素が増えますが、ひとまず洋傑は売りで再度仕掛けます。
◆米雇用統計の結果に伴うランド円推移展望
これについては色々な出方があると思いますが、どの結果になっても円高は進むと見ています（初動推移を除く）。
雇用統計が想定より良かった・悪かったは、今回に関しては余程の誤差が出ない限りはあまり意味のないものであると考えていますし、米国市場は今週最後の市場でもあります。初動はADPの時のような上昇もあるかも知れませんが、基本的には下向きではないでしょうか。
まあ、株価推移を完全に読み違っているので、洋傑、株価推移は分かりません(´;ω;｀)
洋傑の見解としては、雇用統計結果によってランド円推移に大きな方向性の変更はない、と考えます。