洋傑のつぶやき(週明けのランド円は)

◆金曜日の相場展開は行って来いで終了。週明けはどうなる?

 

 昨日は初動下げる展開で欧州時間中盤まで進み、米国市場になってからは株高を受けて一気に上昇する流れとなりました。米国市場初動で上げた後は上下する流れが続きましたが、日付変更辺りから再度株価が強気推移に変わり、ダウ先物は25300ドルから一気に26000ドル前後まで上昇する展開となりました。ランド円もその流れを受けて上昇、結局は金曜日の始値である6.35円よりやや高い数値でクローズするに至りました。

 

 昨日の推移に於いて注目するべきポイントは、欧州時間序盤より先進国債利回りの下落と、それに連動した株安が進む中でも、南アフリカ債利回りが下落し続けた事です。ランド円は結果としてその動きとの相反性を発揮することなく、株価推移につられて下がる展開となりましたが、その間に於いても南ア債利回りは下落し続けていました。

 

 洋傑、この動きに注目していました。

 というのも、一つの理由は以前の記事でも触れた内容ですが、南ア債利回り推移とランド円の動きが「あるべき相反性」を反映していない場合、ランド円は指標動向に左右される以上のテクニカルによる動向作用が働いているのでは、と最近考えるようになったからです。

 先日の6.248円まで下がった相場の時も、南ア債利回りは大きく上昇する中、洋傑はランド円は上昇するのでは、とツイート

しました。事実としてその後の推移は南アフリカ債利回りが上昇を続ける中、7銭程度の上昇をすることになっています。このように、南ア債利回りがランド円との相反性をしない場合、テクニカルの推移に合わせた動きをしている事が疑われます。

 

 もう一つの理由は、概況推移によって大きく動きを妨げられた場合です。恐らく昨日の推移はこれが当てはまると思われます。この場合にはその後の概況推移次第で大きく動きが変わってくる事が金曜日の推移から見て取れます。

 金曜日の南アフリカ債利回りとランド円の相反性の薄さは後者の要因であると洋傑は考えています。

 

 以上の考察から、週明けは比較的上げやすい推移になってくるのではないかとみています。金曜日の推移に於いて南アフリカ債利回りは大きく下落する結果となっています。ほぼ一日を通して一貫した推移でしたので、これほどの規模になった場合、翌日の推移もその動きに準じやすい傾向が多いように感じます。

 株価や債券動向は割と流動的で、その場の判断はできても、現状までの推移を見て中短期・短期の推移考察は非常に難しく、これら概況推移が南アフリカ債推移と異なる動きとなった場合、ランド円推移は金曜日同様に不安定な動きなる事もあり得ます

 

 テクニカルでは一目均衡表4時間足で明確な上抜け、8時間足では上抜け寸前の位置である点から、比較的上昇しやすい地合いにあると言えます。またエリオット波動の考察では、現時点は3月から始まった上昇トレンドの5波動構成5波動目にあたると考察されます。その高値位置は2-4チャネルの兼ね合いから恐らく6.8円以上が考えられる状況であり、この推測が当たっているなら、今後上昇傾向が強まる事が考えられます。

 

 ランド円推移のよくある傾向として、「レンジ相場は不安定推移・上抜け+下抜け相場は急激一方向推移」があると洋傑は考えます。その不安定推移のレンジ相場はそろそろ終わると思われます

 理由としては株価推移に同様の動きがみられる点と、ランド円のレンジ相場がおよそ2週間程度経過している点です。これまでのランド円推移考察や展望に於いて3週間レンジ相場が続いた事が殆どないので、恐らく来週はいずれかの方向に動きが出る事は可能性としてかなり高いと思います。

 

 洋傑は株価・ランド円とも上抜けすると見ていますが…果たしてどうなるか、現状のポジションをホールドしながら静かな心で相場を見つめたいと思います。

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