洋傑のつぶやき(不安定な動きは大きな動きの前兆?)

◆今日のランド円は南ア債利回り上昇も、下落反発の様相に

 

 今日のランド円は東京市場からの株安で小幅に値を下げて始まりました。始値で6.36円前後だったランド円は東京市場開場までは上昇傾向、開場後は下押しして6.35円までじり安、といった流れで動きました。

 しかしながら、6.354円でピタリと下げが収まった後は、上値こそ重かったものの、じりじりと値を切り上げていき、欧州時間には一時6.38円を越える局面が発生する程の状況でした。その際には株価も重いままでしたので、正に諸指標推移を完全に無視した動きであったと、洋傑は見ています。

 

 ここ数日の記事でも書いている通り、こういった動きがあった際にはテクニカル要因で相場が動いていると考えるようにしていますが、16時半前後に付けた安値6.353円(11時に付けた安値を0.1pips更新した程度)が、テクニカル上非常に重要な位置であると考えるべきでしょう。

 

 洋傑の分析では幾つか考えられる部分がありますが、まず一つは三尊形成阻止の観点から、6.350円が一定の反発ラインとして機能した、という点です。これは比較的早い段階から考えていました。ですので利食いラインをその少し下に設定していたほどです。

 もう一つは直近上昇トレンド(6.297円→6.435円・0.138円)のフィボナッチ・リトレイスメントの節目61.8(6.350円)があったから、という理由です。であれば61.8の節目である6.350円まで下がれば良いのですが、ここまで下げると上記の三尊形成に寄与する可能性があったため、下がらなかった可能性があります。

 

 主だった理由は上記の通りですが、それだけの理由で下落反発の強い抵抗が生まれたとは、あまり思えません。

◆ランド円は「不安定推移」が相場変動の前兆だと思っています

 

 今日の推移とは別に、最近南アフリカ債利回りとランド円推移が相反性を示さない日が多くなっています。先週でいえば水曜日と金曜日、今週は今日火曜日がそうだと思いますが、こういった事象が増えてくると、ランド円推移が大きく一方向へ動き始める予兆であると洋傑は個人的に考えています。

 まあ根拠と言えるほどのものではありませんので、一意見程度に。

 

 そして、6.097円から始まる上昇トレンドは、大きな上昇局面がないまま現在まで進行しています。上昇しては半値以上をお戻しを繰り返して、ようやく開始から30銭程度上昇下に過ぎません。これまでのペースは明らかに遅いと言えます。

 こういった場合、何かしらの節目で急落、といったケースもありますが、洋傑は5.607円から始まる上昇波動は直近最高値6.561円が3波動終点であると仮定していますので、まだもう1波、5波が起きると見ています。

 

 5波が発生する=衝撃波と考えていますが、その発生要因は以下の条件を満たせば高確率で起きると思っています。

①3波が1波の1.618倍以上

③0-2チャネルを3波動が越えてくる

 今回の上昇トレンドは①②両方とも満たしています。よって5波動が発生すると考えている訳ですが、その5波動目であるはずの6.097円始点の上昇トレンドは、目立った延長波動が確認できません。殆どが等間隔に、一定のリズムで上がっているように見受けられます。

 

 こういった場合、今後どこかで大きな上昇局面が起きることが多いですが、それがここ最近の不安定推移を考えると、もう寸前まで来ているような気がしてなりません。

 

 そしてもう一点、これまで大きな上昇が無かった=延長波動が発生していない可能性があり、その場合、エリオット波動上は直近高値6.435円までの値幅に対してリトレイスが掛かる可能性もあり得るという事になり、現状までの上昇が「1波動目」としてカウントされる事もあり得る、という事にもなる可能性が出てきます。

 そうなった場合、大きく値を下げる局面が起きる事にもなりますので、最大で6.17円程度までは下がる事も想定する必要があります。つまり今後ある展開として洋傑は以下の2パターンを考えます。

①6.300円までで反発して、大きな上昇トレンド(20~30銭以上の伸び)が起きる

②一旦大きく値を下げ、6.17円までに反発して大きな上昇トレンドに入る

 ひとまずの目途を6.35円と考え、洋傑は利食いも視野にトレードに臨みます

 

 どちらにしろ、早く結果を出してほしいものです。

 (*'ω'*)