洋傑のつぶやき(7月5週ランド円推移は)

◆概況が不穏さを保持する中、非常に上値が重いランド円・一方で下値も底堅いが…

 

 先週は始値6.370円・終値6.413円という、非常に動きの鈍い週間であったと思います。レンジも6.35円ー6.47円と、先週の上下幅を更に1銭縮めた範囲で収まり、値幅が狭く推移する週がかれこれ1か月程度続いています。

 単純なチャート推移だけでみれば、これまでの流れから見れば今後急落するケースが最も多く、その次に急伸するケースが多いように思います。つまり、この流れはもう長くは続かない、洋傑はそう考えています。

 

 これはTwitterで行ったアンケート結果からも推測できる側面があります。アンケートでは金曜日に今週クローズ値を、土曜日のアンケートで次週の終値見込みを集計していますが、結果(+途中経過)を見る分にも上昇・下落予測が拮抗しています。本当に真っ二つに割れているという言葉が正確で、それだけ今の相場展開が売買拮抗しているとも言えます。

 とはいえ、推移だけで見れば徐々に値を切り上げている状況であり、6月18日の安値6.097円から、約一か月の間に僅か40銭程度と緩慢な推移とはいえ、週ごとに確実に値を上げてきているのは事実です。

 

 推移はじりじりとはいえ上昇する中、概況推移は直近で不穏な動きを示すケースが多いように感じます。株価もその動きを感じてか、買いが継続して続かない状況が続いています。その動きがランド円の上昇を妨げているのは間違いありません。

 

 今日のブログ記事は、これらの諸指標推移とランド円のテクニカル分析を簡単に纏め、そこから考え得る次週の推移について、洋傑なりの展望を書きたいと思います。

 尚、短期推移展望であるため、ランド円の特性(ヘンタイツウカ)上、信憑性には自信がありません。あくまで中短期推移展望として考えている”6.8円到達・それまでは6.097円割れはない”という、洋傑の展望は変わらない中で、より絞った展望である関係上、変動性は高いことをご了承の上、ご覧いただけると幸いです。

◆諸指標推移:意外にも内容は悪くない?

 

 結論から書けば、下げ要素よりは上げ要素が多いと言えます

 株価は変動が大きい指標である為、最後に回します。

 

 最初に先進国債利回り推移ですが、これは先週末を境に改善傾向と言える流れであると洋傑は考えています。まず週間推移としては週半ばをピークに改善傾向である点、中短期~中期的にも横ばいないし上向きにある点などから考えています。

 債券も株価もそうでしょうが、基本的に各国中銀が買い増ししている状況ではあるため、絶対的に信用できるわけではありませんが、今週の債券買いが強まった時期に於いても、先週末の利回り水準まで下がった債券はありませんでした。二度ほどの下げ局面で下支えされた結果、利回り推移は先週末を底に上向く気配があります。

 

 次に通貨インデックスですが、最近の推移から洋傑はドルは安全資産として機能する事が多く、この推移が一定のリスク指標として判断できると考えています。そのドルインデックスですが、週間推移も月間推移も下落傾向が顕著です。その動きはダウ先物推移と一定の相反性を表しており、その点から見ればリスクは後退傾向と言えます。

 円インデックスは現在リスク指標としてどの程度機能しているかは未知数ですが、こちらは横ばい推移が続いています。その推移もおよそ1か月程度と、ランド円のじり高推移の期間と重複します。その動きは短期で見ればやや上昇傾向ですが、再び今週は横ばいとなっており、方向感が出ていません。よって円推移からは方向性が掴めないと言えます。

 

 その他リスク指標ですが、こちらは直近推移というよりは比較的1か月程度の中短期動向でまとめましたが、原油じり高・金上昇傾向・銅上昇傾向と判断しています。どの指標も動向としては明確に出ていますので、恐らくその判断で良いと思っています。

 結果からまとめると「潜在リスクは依然高いが、経済活動再開への期待も含め、リスク選好の流れも同時に進行している」といった感じでしょうか。リスク指標から見た場合、比較的ポジティブな傾向と見れると考えています。その中でマイナス要素としてある金価格上昇も、ランド円上昇には一定ポジティブに動くので、悪い流れではないと思います。

 

 株価推移はダウ中心に見ていますが、長い持ち合いが比較的上値優勢に動いています。先週はその高値上限で反転する迄は上昇していますが、決め手には欠けます。株価推移で今後の判断は難しいと言えます。

 

 纏めると、諸指標推移は以下の通りです。

※1point:僅かながら傾向寄与  / 2point:傾向寄与 / 3point:大きく傾向寄与

①株価:上値優勢も先行き不透明(±0point)

②債券:利回りは先週末が底、今週は二度の下げも下値更新せずに反発している(+2point)

③指数:ドル安・円不透明(+1point)

④リスク指標:金以外はポジティブ・金もランド円的にはマイナス要素とは考えにくい(+1point)

 といった判断であり、諸指標判断ではマイナス要素があまりありません…が、南アフリカ債利回り推移は不透明であり、この推移が非常に曖昧であると言えます。

◆テクニカル推移:長期目線でも「下げられない」位置。下がると…

 

 テクニカルの観点から言えば、今は5.607円を始点とする上昇5波動目、その5波動目は6.097円を始点とする上昇トレンドにあると洋傑は考えています。その考えは6月末の段階から変わっていません。その5波動終了地点見込みは、5.607円からの上昇トレンドに於ける2-4チャネル引きから、現時点では6.8-7.1円辺りであると推測しています。

 よって、推定5波動終点到達までは5波動始点である6.097円を割らないというのが洋傑の展望ですが、こちらは上昇傾向ながら、非常に際どい流れが続いていると言えます。

 

 というのも、上記2-4チャネルラインを舐めるようにランド円が上昇している状況であり、大きく下げるとこのラインを下抜ける事が推測されます。現時点でいえば6.35円以下が相当すると考えられます。

 チャネルラインを割った=相場下抜けとは限りませんが、抜けると流れが変わっている可能性が高くなるのは事実です。よって現在の上昇も決して安心できるものではないと言えます。

 

 ごく短期で見れば、水曜日につけた高値6.473円から現在までの推移に於いて三角持ち合いが形成されています。恐らくこの相場ブレイクによって下抜けか上抜けの動きが定まる可能性が高いと見ています。よって今後の推移としては短期目線で以下のシナリオを考えています。

①相場上抜け:一気に上昇が強まり、週間で20-30pipsの上昇の可能性

②相場下抜け:6.097円-6.473円(値幅0.376円)内でのリトレイス(6.17円~6.30円)が発生

 

 洋傑としては①を希望しますが、正直この辺は概況動向次第かもしれません。

◆次週展望推測:上昇50%・膠着10%・下落40%

 

 …というのが洋傑の推測です。ごく短期なので自信は…ありませんが。

 因みにここでの上昇・膠着・下落は①上昇…6.47円以上 ②膠着…6.35円-6.47円 ③下落…6.35円以下 となります。

 

 現状の推移から見ると下落に目線が行きがちですが、諸指標推移は意外にポジティブ判断であり、テクニカル推移は短期動向が把握できない中ではありますが、長期上昇トレンドの2-4チャネルをあまり下抜ける展開は考えづらい部分も加味すれば、下がるよりは上がる可能性が高いと洋傑は考えます。

 

 一応まとめるとこうなりますが…本当に短期目線は自信が無い…

 (´・ω・`)