洋傑の個人的ランド円展望(2020年7月27日)

※本記事内容は洋傑の個人的な見解に基づく展望を書いております。ランド円は瞬間動向で意外な推移を示すことの多い通貨ペアである事、また、本項はあくまで個人的見解であり、明確な先行きを示唆する内容では無い点をご理解の上、ご覧ください。

◆東京時間-欧州時間(9:00-21:30)推移展望:諸指標+波動見解

 

◆諸指標推移からの考察

 判断指標は様々ありますが、明日の推移は月曜日という事もあり、初動に於いては株価手動で進む可能性が高そうです。よって相場推移は流動的であり、債券動向によってコロコロと流れが変わる推移を洋傑は予想しています。

 

 その株価(日経先物)は、先週後半から急速に値を下げて22250円前後まで下がっていますが、再度の下落があった際も直近安値を割ることなく反発して終わっています。大きな方向性としては下落する可能性が高いと思いますが、より短期的に見た場合は、昨日終盤の高値22460円辺りまで再度フラットに上昇する展開があるのでは、と考えています。そういった点から言えば、明日の初動(東京市場開場後?)は、今一度22500円前後まで上昇する展開があると推測します。

 

 上昇は上記ラインまではあるかもしれませんが、基本的には下値優勢であり、その後は再度下げて下値を広げると見ていますが、反落の時期は東京市場後半ないし欧州市場まで遅れることも考えられ、その辺は株価の上昇タイミングによって変わってくると見ています。

 時間的には、早くて中国市場の参入する10時以降、遅ければ欧州時間となりそうですが、いずれにせよ、その辺りまでには再度株価傾向は下向きになると考えています。ランド円は欧州時間までは基本的に株価準拠の動きになる事が多く、後述するテクニカルの観点から考えても、明日はその動きが強いと思います。

 

 通貨インデックス推移は不明瞭な部分は多いながらも、ドルは長い下落傾向が継続しており、この動きは明日に於いても当面は続くと見ています。対して円は先週終盤に下落して終わっており、ごく短期的には下がる事も考えられる一方、大勢は上昇傾向と言え、この辺の推移も株価同様に「初動円安ドル安・その後円高ドル安」になる可能性があると言えます。

 

 債券推移とリスク指標は明確な推移が見いだせず、個人的に判断材料としては弱いと考えます。

 

 南アフリカ債利回り推移については推移が非常に不明瞭で方向性が現時点では予想しづらい状況です。これについては現時点においては、そこまでの株価推移に沿った内容になると思われ、洋傑の予想通りの展開なら利回り上昇スタートすると考えますが、この辺は割と流動的になる可能性もあり得ます。

 

 諸指標推移をまとめると、ある程度推移が掴めるのが株価・円推移であり、この動きから推察すると、初動は株高・円安に、その後は株安・円高になると考えます。ただその時期は中国時間~欧州時間の間で幅が出そうです。

 

 

◆経済指標

 明日は特に重要な指標の発表はないと思いますので割愛します。

 

 

◆テクニカル(エリオット波動)からの考察

 ランド円は6.548円を始点として、大きく3波動が形成されています。

①1波動目:6.548円→6.493円(0.055円)

②2波動目:6.493円→6.528円(0.035円)

③3波動目:6.528円→6.322円(0.206円)

 

 この推移に於いて、3波動は1波動の3.745倍となっており、また今回の下落波動の0-2チャネルを大きく抜けています。よってこの波動推移は衝撃波の可能性が非常に高く、その動きは明確に反転上昇している現状から、現在は4波動目に入ったと考えており、尚且つ、今後上昇した後に再度下げる(5波動目)と見ています。

 

 その反発高値目処ですが、これは1-3チャネルないし0-2チャネルを少し抜けた位置、もしくはフィボナッチ・リトレイスメントから推測することができ、その点から推測すると…

ⓐ6.37円-6.39円ライン

ⓑ6.41円-6.44円ライン

 の2点が推測されます。

 

 この辺は概況次第で柔軟に考える必要がありそうですが、直近推移から洋傑はⓐ(6.39円前後)であると推測しています。というか、この推移が4波動目と推定するなら、然程簡単な推移にはなりづらいと考えています。よって、「一旦6.39円前後で反落して、その後複雑な推移をした後に5波動に入る」と見ており、暫くは波動形態を探る展開になりそうです。

 4波動目で生じやすい形態としてはフラット・ランニングフラット・拡大フラット・ランニングトライアングル・トライアングル等様々です。多くの場合いずれかの形をとる事が多いので、一定高値まで上がった後に複雑な動きをして、徐々に波動形態が出来上がる流れを採りそうなきがします。

 

 テクニカルの観点から考えた場合、一旦上昇した後、一定下がる展開を推測しますが、その下げ幅や推移はまだ不明瞭な部分が多く、ランド円推移は明日の後半程不安定になるかもしれません。

◆東京時間-欧州時間(9:00-21:30)推移展望:レンジ及びトレード戦術

 

◆東京時間-欧州時間ランド円推移展望

1)広レンジ:6.25円ー6.44円 / 狭レンジ:6.27円ー6.41円

2)方向性:流動的。個人的には初動上昇・東京市場中盤or欧州市場以降は概ね下値優勢か。

3)テクニカルの影響:下落4波動目を推測。4波動目である特性上、推移は流動的でテクニカルの影響弱いか。

4)諸指標からの影響:東京時間は株価準拠の動き・欧州時間は南ア利回り相反推移。基本的に強く影響受ける

5)自信度:単純な方向性は変わりやすいと思われ自信はなし。狭レンジ内に収まる可能性は自信あり

6)備考:6.548円からの下落4波動目と推測され、推移は不安定かつレンジ相場が一定続く可能性あり

 

 

◆洋傑のトレード戦術

 捨て銭程度に様子を見て売り建てするつもりですが、短期決済予定。推定利食いポイントは6.33円・損切りポイントは6.45円程度、もしくは浅く構えて6.42円です。買いは6.31円以下で考えています。

 基本的には下落で取れる部分は然程大きくないと思っています。下がれば6.27円辺りまで下押しする可能性はあるものの、場合によっては直近安値6.32円で反発する事も十分あると思うので、ゼロ決済よりは小幅でも利益確保する戦術で臨みます。よってショートはおまけ程度で考え、ロングで拾うのを明日の主目的とします。