洋傑のつぶやき(2021年1月15日:ランド円・日別展望)

 本記事は洋傑の個人的分析に基づいた推測を記載しております。あくまで個人の見解であり、明確な動意を示すものではありません。その点をご理解の上、お読み下さいますよう、お願いします。

◆早朝に付けた6.908円をピークに東京市場はややじり安推移

 

 今日のランド円は東京市場開場までを挟んで山型の推移となっています。開場後の推移は株安・債券買い・ドル高+諸通貨安・先物全面安と、ごく短期推移ではありますがリスク回避に動いています。特に株価は日経先物で東京市場開場後300円程下がる急落相場となっています。

 現時点でも上述の動向は変わりなく、僅かに戻している程度です。

 

 ランド円も早朝に付けた高値6.908円をピークに6.86円辺りまでは下押ししていますが、東京時間のランド円はここ最近の動向に於いて(昨日を除き)ドル買い需要から相対的に下げていた印象が強いので、然程下げたようには感じられません。

 

 ただ、今日は通貨動向に於いてもドル以外の全面安になっており、新興国通貨も軟調ですので、数日来のような相対的な下げとは対象的にランド自体も売られているという事であると推測されます。クロスランドも軒並み買い(つまりランド安)となっており、他通貨と比べても弱いように感じます。

 

 これらを受けて今日の欧州市場及び米国市場がどう動くか、洋傑の個人的見解を書いていきたいと思います。

 

◆諸指標及びテクニカル分析:指標は今後の出方次第・テクニカルは下げが優勢か

 

 まず今日の諸指標推移を見ていきたいと思います。

 株価や債券・通貨動向に至るまで、個人的には節目で止まっているように見えます。株価(日経先物)は昨日安値ラインと28300円前後を抜けられるかどうかにかかっていると考えます。

 その参考になる可能性の高い先進国債利回りも米国債中心に節目にあり、まだ推移は定まっていませんが、この辺は欧州市場が開き次第、ある程度方向性が付くように感じます。

 

 通貨動向もドルインデックスが主軸になると思いますが、こちらもこのまま上昇するかはかなり不明瞭ながらも、上昇が優勢な現状が続く可能性がやや高いと思われます。

 

 諸指標全般的にいえる事は「反転の可能性はあるが、原則としてトレンド(リスク回避)維持の可能性がやや高い」といった程度で、方向性として担保になりそうな短期指標は無いように思います。

 

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 ではテクニカル面はどうでしょうか。

 こちらは6.657円からの反発相場・それまでの下落相場に付いて昨日記事に書いています。個人的には下落波動4波に入っていると考えており、その上昇波動も既に5波に突入、6.780円を始点にどこまで伸びるかが焦点であると考えています。

 

※詳細はこちら(昨日テクニカル分析記事)

 

 現時点までの推定4波動(6.657円からの反発上昇トレンド)は以下の内容で考えています。

■4-1波動:6.657円→6.726円(0.069円)

■4-2波動目:6.726円→6.685円(0.041円)

 ※フィボナッチ・リトレイスメント:59.4(≒61.8)

■4-3波動目:6.685円→6.832円(0.147円)

 ※3波動/1波動=2.130(≒2.000?2.236?)

■4-4波動:6.832円→6.780円(0.052円)

 ※4-4/4-1~3=0.297(≒23.6?)

 ※4-4/4-3=0.354(≒0.382)

 

 昨日記事には高値推定位置として

①現在高値~6.90円前後までで反落

②6.96円前後まで上昇後反落

③6.99円付近まで上昇後反落

④上抜け・最高値更新

 

 と書きましたが、6.780円からの上昇4-5波がここまでの流れでカウントが難しいながらも5波動構成になってきましたので、そちらで推測して見たいと思います。

■4-5(1):6.780円→6.831円(0.051円)

■4-5(2):6.831円→6.801円(0.030円)

 ※フィボナッチ・リトレイスメント:58.8(≒61.8)

■4-5(3):6.801円→6.884円(0.083円)

 ※3波動/1波動=1.627(≒1.618)

■4-5(4):6.884円→6.842円(0.042円)

 ※4波動/1-3波動:0.403(≒0.382)

■4-5(5):6.842円→6.909円(0.067円)

 ※5波動/1波動:1.314(≒1.382?)

 

 4-5波動は6.78円から始まっているとは思いますが、そこからのカウントはまだ自信が持てません。5-3波動は6.804円かとも思いましたが時間的に他の波と比べて非常に短くなる点がきになったので上記のように仮定しています。

 

 そして、現状までの反発値幅は直近下落幅に対してのフィボナッチ・リトレイスメント51.6にあたり、50.0近似値で止まっています。このまま反落するには位置的に悪くないと言えますし、なにより今回の6.657円始点の上昇トレンドラインはその下限が6.82-6.84円まで接近しており、抜ければトレンド転換の可能性が高まります

 

 逆に上記位置で反発するようなら①~③(④はないと信じたい…)まで上昇する事が考えられます

 今日も昨日同様にラインを抜けるまで方向性が見極めにくいといえます。

 

◆本日のランド円推測レンジ

 

 上述の通り、トレンドラインを抜けるかどうかが判断ポイントになると思いますので、パターンごとに記載します。

 

①6.82-6.84円ラインを抜けない場合:6.84円-6.96円

②トレンドライン下抜け:6.70円-6.82円

 

 いずれも値幅は広く、大きく動く可能性が高いと見ています。

 ①の場合は6.84円~6.86円ラインで反発、安定した上昇というよりは高値を付けては下がる展開を繰り返しつつも、今日いっぱいは上昇が続くことが考えられます。下落トレンドライン上限を越えるかどうかは別にして、週末という事もあり、際どい位置で反落してクローズする事を推測します。

 

 ②の場合は抜けてから一気に下がるのではと思っていますが、下値は広く取っています。多分6.72円~6.78円辺りが可能性として高いように感じます。

 

 個人的には前者が可能性として高いのではと考えています。理由としては推定4-5波動(6.780円始点)からのトレンドラインを下抜けしたように見える為ですが、はっきりトレンド転換を見定めるには最低でも6.82円前後までは安心できないと思っています。

 

 …どうかサガリマスヨウニ

 (*‘人‘ *)