洋傑のつぶやき(2021年1月15日:ランド円・テクニカル分析)

 本記事は洋傑の個人的分析に基づいた推測を記載しております。あくまで個人の見解であり、明確な動意を示すものではありません。その点をご理解の上、お読み下さいますよう、お願いします。

◆6.91円に達した後はじり安推移のランド円

 

 今日の推移は欧州時間前に書いた日別展望に書いていますので、そちらをご覧ください。あの時間帯より諸指標推移については「株安・債券売り・先物微状況・ドル高+円高+諸通貨安」となっています。指標動向としてはややいびつな状態ですね。

 

 債券が売られている(主にドイツ債)状況は、基本的にはリスク後退と取られる事が多いですが、最近はこの辺もかなり微妙な気がします。ともあれクロス円上昇要素として機能するかも知れない部分ですので、注意は必要であると考えます。

 

 ただ、現状推移は依然としてリスク回避に動いています。主たる株価は軒並み欧州時間前より下げ幅を広げていますし、先物推移も金以外は下落傾向が顕著です。特に原料系が大きく下げているので、概況が上向きに変わるのには未だにハードルが高いように感じます。

 また、ドル高円高になっているのも今日の特徴です。この形態になるとランド円にとっては非常に上値が重くなりがちです。

 

 さて、いつも通りテクニカル分析に入りましょう(突然)。

 尚、本記事は週間展望とは異なり、諸指標推移やファンダメンタルズの側面は原則考えないで進める分析記事となります。予めご了承ください。

◆直近分析:波動推移ではトレンド転換は見極められず。本日最安値更新でトレンド転換か

 

 では、洋傑観点からの6.657円→現時点までの上昇波動をカウントしてみたいと思います。

■4-1波動:6.657円→6.726円(0.069円)

■4-2波動目:6.726円→6.685円(0.041円)

 ※フィボナッチ・リトレイスメント:59.4(≒61.8)

■4-3波動目:6.685円→6.832円(0.147円)

 ※3波動/1波動=2.130(≒2.000?2.236?)

■4-4波動:6.832円→6.780円(0.052円)

 ※4波動/1~3波動=0.297(≒23.6?)

 ※4波動/3波動=0.354(≒0.382)

■4-5波動:6.780円→6.909円(0.129円)

 ※5波動/1波動=1.869(≒2.000?)

 ※5波動/3波動=0.878(≒1.000?)

 

 意外と整合性が取れません…この点から見るとまだ一段上の上昇がある可能性も否定できません。その点では現時点で売買攻防が発生している4波動トレンドライン上の去就が一つの大きな見極めポイントになると洋傑は考えています。

 

 本当にすれすれの位置で小幅な荒い値動きをしているランド円ですので、このラインの重要性は見て察する部分であると思います。恐らくここで反発すると6.908円を抜ける危険性が再度浮上する反面、下抜ければ一気にトレンド転換(5波動の可能性)も出てくるだけに、重要なポイントでしょう。

 

 可能性論については日別展望にも書きましたので、ここは後者「下抜けた場合」で尚且つ「下落5波動目突入」のケースに絞った下値目処について書いていきたいと思います。

 

 注意点として、まだトレンド転換は明確でない為、あくまで今後の一推論である点である点はご了承ください。

◆5波動突入の場合、下げ幅は…

 

 5波動下値を探る手段は幾つかあると思いますが、今日は以下の内容で進めたいと思います。

①1波動の1.000・1.236・1.382・1.618倍

②3波動の0.618倍

③直近下落幅(0.488円)の近似値

 

 まず①ですが、これは以下の通りに推測できます。因みにリトレイス幅がかなり大きかったので、1.382波動までは全て下値更新できない展開(フェイラー)という事になります。また、1.618倍のケースは下値更新にはなりますが、僅かに更新して止まる「5波動もどき」的な推移となり、大きく見ると調整abc波に見える可能性が出てきてしまいそうです。

■1.000倍:6.753円

■1.236倍:6.717円

■1.382倍:6.694円

■1.618倍:6.657円

 

 次に②ですが、これは以下の通りです。

■3波動の0.618倍:6.646円

 こちらも①同様に5波動もどきのようなチャート推移になりそうです。

 

 そして最後に③ですが、これは所謂「5波延長型衝撃波」という事になります。その際の下値は6.420円と大きく下げる事になりそうです。

 

 大きくは上述の3パターンであると思われます。洋傑は今回の7.145円を始点とする下落波動が5.607円からの調整波動に対する衝撃波(一段大きなトレンド)の可能性も考えており、まだその検証段階ではないものの、今回の下落が結果的に5波動もどきにはならないのではないか、と考えています。

 

 まあまずはトレンドラインを抜ける部分からです。それが無いと始まりませんし。

◆余談

 

 先ほどトレンドラインを抜けていないと書きましたが、より厳密に言うと僅かに抜けているんですよね…

 一時的に反発したと思っても、そのまま一気に下がる展開があるのでは、と期待しています。

 (*‘ω‘ *)