洋傑のつぶやき(2021年1月16日:ランド円・テクニカル分析)

 本記事は洋傑の個人的分析に基づいた推測を記載しております。あくまで個人の見解であり、明確な動意を示すものではありません。その点をご理解の上、お読み下さいますよう、お願いします。

◆6.82-6.83円攻防を下抜けたものの、反発して6.82円クローズ…

 

 今週も終わりましたね。結果から見れば行って来い相場となった訳ですが、思っていたよりはペースが速かったように感じます。というのも、週間展望に書いた展開はそれまでにつけていた安値6.710円を底値に反発して6.99円までの範囲で上昇、その後反落する展開としていました。

 実際は1日半かけてランド円は下値を更に掘り下げた後に上昇する流れとなりましたので、それを考慮すると、やはりペースとしては早かったように思います。

 

 今週における途中見解を見誤った部分としては「トレンドラインの見落とし」これに尽きると思います。そもそも先週の記事に於いて”直近トレンドラインを抜けるか否か”と散々書いておきながら、そのラインを抜けずに下がった波動を一時5波動目と勘違いしていた部分がありました。

 それ故に6.557円でショートを仕込んだ結果…なんと底値売りorz。そしてその後の3波トレンドライン上抜け(水曜未明であったと思います)の時点での対応等、しておけばよかった対策が多かったように感じました。

 

 まあ、悔やんでも仕方ありません。最終的にはまだ下げる余地があると思っていますので、プラスで決済する事を基本姿勢に頑張りたいと思います。

 

 さあ、昨日推移からのテクニカル分析、始めます。

 

 尚、本記事は週間展望とは異なり、諸指標推移やファンダメンタルズの側面は原則考えないで進める分析記事となります。予めご了承ください。

◆直近分析:6.657円からの上昇トレンドは一旦終了か

 

 ではまず、洋傑観点からの6.657円→現時点までの上昇波動をカウントしてみたいと思います。

■4-1波動:6.657円→6.726円(0.069円)

■4-2波動目:6.726円→6.685円(0.041円)

 ※フィボナッチ・リトレイスメント:59.4(≒61.8)

■4-3波動目:6.685円→6.832円(0.147円)

 ※3波動/1波動=2.130(≒2.000?2.236?)

■4-4波動:6.832円→6.780円(0.052円)

 ※4波動/1~3波動=0.297(≒23.6?)

 ※4波動/3波動=0.354(≒0.382)

■4-5波動:6.780円→6.909円(0.129円)

 ※5波動/1波動=1.869(≒2.000?)

 ※5波動/3波動=0.878(≒1.000?)

□(推定1-3波動)7.145円→6.657円(0.488円)

□(推定4波動)6.657円→6.909円(0.252円)

 ※フィボナッチ・リトレイスメント:51.6(≒50.0)

 

 4波動内の整合性は…然程高くありませんが、直近下落幅に対する値戻しは高い整合性があります。何より洋傑の考える4波調整波動は6.99円までが上昇限度ですので、それを考えると適切な位置であると思われます。不安要素としては…

①4波動内の整合性の低さ

②推移がシンプルかつ期間が短い

 点でしょうか。

 

 ①は上述の通りですので割愛しますが、②は割と気になる点です。通常4波動目は複雑な動きなる事が多く、その期間も長くなるケースが多いです。ところが現状の期間を記載すると…

□1波動目:約7日間

□2波動目:約3日間

□3波動目:約7日間

□4波動目:約3日半

 となっています。1波動目は年末年始の期間を考えると納得できる部分もありますが、一気に反発して急落する2波動目と機関として同じであり、短い印象です。また波動形態も1時間足までは明確な5波動構成であるものの、一つ上の時間で見ると3波動に見える典型的な「5波動もどき」であり、4波動目によくある形態(フラット・トライアングル)の初動a波と似ています。

 

 この点から推測できることは、

ⓐ今回の上昇は調整a波であり、bc波で再度6.91円を越える展開が起きる

ⓑ既に4波は終了し、5波延長型衝撃波の開始の可能性(値戻し50.0以上であるため)

 です。

◆ⓐの場合:6.909円からの下落波動が6.657円までで5波動もどきに?

 

 このケースで考えられることは今回の上昇波動で起きたような展開です。即ち1時間足チャート以下での5波動構成・大きな時間足での3波動構成「5波動もどき」であり、ともあれ6.909円から一定の5波動展開が6.657円を越えない(場合によっては一時的に超える)範囲で再度浮上する流れになると思われます。

 

□フラット調整

 6.657円までで反発することが想定されますが、あまり名の通り「フラット」とはならずに61.8・76.4・78.6辺りで反発することも考えられます。その後は再度直近上昇幅近似値(0.252円)まで上昇するか、大きな時間足での5波動もどきを形成して下がる流れが想定されます。概ね高値は6.92円~6.99円ですが、そうなると7.145円からのトレンドラインが崩れるという不整合性も出てきます…

 

□拡大フラットないしランニングフラット

 直近上昇幅(0.252円)の1.236倍~1.382倍の値幅を下値更新しながら下がる展開ですが、再度浮上するケースです。その際の下値目処は6.60円~6.56円となりそうです。高値は前者の場合は…6.99円を越える事になりますので現時点では可能性として低く、その場合はトレンド転換を考える必要がありそうです。

 後者の場合は6.81円~6.85円前後となりそうな…気がします。

 

□トライアングル

 この展開は…あまり望みませんが、来週いっぱい6.66円~6.91円レンジで上下しながら膠着する事が推測されます。高値下値も想定できず、動きもかなり不安定になりそうです。

 

 個人的にはⓐの可能性は低いと思っていますが、記載すると以上の通りです。

 一応図解もしておきます。

 

◆ⓑの場合:5波延長型衝撃波になるか、あるいは…

 

 個人的にはこのケースを推しています。理由としては、

①推定4波動のリトレイス幅が大きい(50.0を越えている)

②既に5波動もどきができている

③直近トレンドラインを抜けている

 ある程度ⓐと重複する理由もありますが、①②は大きな点です。③も安易に「C波があるかも」と考えるよりは「トレンド転換した」とシンプルに考える方が自然ではあります。

 

 このケースは下値更新が前提となる波動ですが、その値幅も重要です。

■通常の5波動:6.60円~6.65円

■5波延長型衝撃波:6.40~6.45円

 

 前者の場合は拡大フラットないしランニングフラットと同じ推移になるので、その間の動で見極めるしかありませんが、いずれにしても7.145円からの下落波動は一旦終了することとなりそうです。

 後者の場合はこれまでの下落値幅(0.488円)に近い数値で下がる事になりそうです。こちらはこれから大きく下げる事になりそうですので、大いに期待したいところです。

 

 そして①の点で気になるのは今の下落波動が7.145円→6.657円(0.488円)を大きな1波動として意識している可能性です。その上で考えられる今後の下げ幅は以下の2パターンです。

■5.607円からの上昇波動に対する調整abc波(c波)

■7.145円からの下落トレンドに対する3波

 いずれにせよ5波延長型衝撃波と同程度ないし大きな下げになる事は間違いない事になるケースです。

 

 見極めするのは0.488円の下げに対して今回の下落がどの規模になるかという事であると思われます。c波であれば0.488円の1.618倍以内(実質は1.382倍?)で収まるので6.20前後が見極めラインとなりそうです。

 …まあこの判断はまだ先になりそうですが。

 

 以上が現状分析となります。こちらのケースも図解しておきます。