洋傑のつぶやき(見極め)

 本記事は洋傑の個人的分析に基づいた推測を記載しております。あくまで個人の見解であり、明確な動意を記載しているものではありません。その点をご理解の上、お読み下さいますよう、お願いします。

◆昨日の政策金利発表直後に付けた高値を境に急落→じり安のランド円

 

 昨日の政策金利発表と、その後のSARB声明によってランド円は一時7円の大台を再度越える状況となりました。そして夜半を境に急落して一時6.900円まで下がる流れとなっています。あまりに狭いレンジで推移していた最近の動きから見ても急激な推移でびっくりしました。

 

 その後は小幅な膠着が東京時間は続きましたが、欧州市場開場前辺りから再度ランド円がじりじりと下がり始め、南ア債利回りが上昇優勢となると下げ幅を広げ、一時は6.855円まで下押ししたものの、この記事を書いている18:00前の段階では一定反発して、欧州上開場前の水準まで回復しています。

 

 とは言え、やはり日の推移としてはランド円軟調、といったところでしょうか。

 今日はこれまでの推移を辿って、トレンド転換がこれからあるかどうかについて見ていきたいと思います。

◆6.657円からの上昇トレンド分析

 

 さて、昨日記事と同じくabc調整波動としてのカウント・整合性の照合と、5波動もどきの推移についての分析・見解を記載していきます。まずはabc調整波動としての整合性からです。

■1波動目(a波):6.657円→6.909円(0.252円)

■2波動目(b波):6.909円→6.750円(0.159円)

 ※フィボナッチ・リトレイスメント:63.1(≒61.8)

■3波動目(c波):6.750円→7.005円(0.255円)

 ※3波動/1波動=1.012(≒1.000?)

 

 調整波動としては綺麗なac波の同じ値幅、N型反発になっていますね。時間足で見てもこの点は綺麗に確認できます。…ある意味綺麗すぎるのも気になりますが。

 次に5波動もどきになっているかの分析です。尚、昨日は6.971円を3波動終点・6.916円を4波動終点としていましたが、ラインの引き直しによって6.980円・6.928円に変更しています

■1波動目(a波):6.657円→6.909円(0.252円)

■2波動目(b波):6.909円→6.750円(0.159円)

 ※フィボナッチ・リトレイスメント:63.1(≒61.8)

■3波動目(c波):6.750円→6.980円(0.230円)

 ※3波動/1波動=0.912(≒1.000?)

■4波動目(c波):6.980円→6.928円(0.052円)

 ※4波動/1-3波動=0.161(≒23.6?)

 ※4波動/3波動=22.6(≒23.6)

■5波動目(c波):6.928円→7.005円(0.077円)

 

 波動カウントは少し変わっていますが、概ね昨晩記事と内容は変わらないと思います。

 3波動目と4波動目を変更した理由はトレンドラインです。6.980円から6.928円に下がったタイミングで6.750円からの上昇トレンドラインは割っています。よって洋傑は6.928円からの上昇トレンドは6.750円から継続したものでは無く、新たな上昇波動として考えています。

 

 よって上記の5波動カウントとした訳ですが、大きな時間足で見れば3-5波動目は一つの大きな上昇トレンドとして見えると洋傑は思います。つまり5波動もどきのabc調整波動、と見ている訳です。

 そしてトレンドが終わる大きな節目であるなら、5波動目(c波)も明確な5波動衝撃波になっている可能性が高いので、そちらも検証してみました。

■5-1波動:6.928円→6.962円(0.034円)

■5-2波動:6.962円→6.941円(0.021円)

 ※フィボナッチ・リトレイスメント:61.8(≒61.8)

■5-3波動:6.941円→7.001円(0.060円)

 ※3波動/1波動=1.764(≒1.618?)

■5-4波動:7.001円→6.964円(0.035円)

 ※4波動/1-3波動=0.479(≒50.0)

 ※4波動/3波動=0.583(≒61.8)

■5-5波動:6.964円→7.005円(0.041円)

 ※5波動/1波動=1.206(≒1.236)

 

 5波動構成のルールにはなっていますが、一部整合性が弱い側面(4波動目の値戻しが大きすぎる)もあります。多少南アフリカ政策金利前の不安定な相場推移を考慮する必要もあるかも知れません。

 以上の分析で洋傑は7.005円を最高値に6.657円からの上昇トレンドが終わった可能性があると見ていますが、本格的な見極めはもう少し下、6.80円-6.83円になると思われます。

 

 ただ、6.928円からの上昇トレンドラインは最高値を付けた直後にあっさり抜けており、少なくとも推定5波動目が終わっている点、また5.607円からの上昇トレンドラインの時にみられた、下落しても4波動目終点(6.670円)より高い位置で反発して最高値更新といった楔形収束をするにも、今回は推定4波動目終点(6.928円)を割っている点も、既に転換が発生している可能性を示唆しているように感じます。

◆見極めポイントと、その後の推移推測は

 

 上述の通り、まだ明確なトレンド転換ラインを割っていないと洋傑は考えていますので、その見極めは6.80円-6.83円であると思います。このラインを明確に割るか、もしくは反発するかで、今後の展開は大きく分かれてきそうです。

 

 まずは反発するケース。こちらは上記の通り楔形収束の前提が崩れている上に、abc調整波動として見てきたa波終点も割った事から、今後の推移がかなり不明瞭になりそうです。その場合に考えられるパターンは以下のケースを想定しています。

①7.005円を始点としたabc調整の後、再度高値更新

②6.80円-7.00円のレンジで膠着、持ち合い相場ブレイクの方向に抜ける

 

 …どっちも勘弁してほしいですが、それも今後の推移次第でしょうかね。

 

 逆に下抜けするケースであった場合、中短期の下げトレンドが始まった可能性が高いと推測します。その際の下げ展開としては以下のケースを考えています。

③7.145円を始点としたabc調整波動のc波

④7.145円を始点とした衝撃波3波動目

 

 ③の場合はa波の1.000~1.618倍(実質的には1.382倍が目処か?)で止まる事が考えられますので、下値としては6.33円-6.52円辺りで終わる可能性が高そうです。

 ④の場合は更に大きく伸びる事が推測されますが、最低でも1.618倍以上は下がる事が想定されます。よって最低でも6.22円辺りまでは下がる計算になります。

 

 この辺は明日の記事で書きたいと思いますが、いずれにせよ、今日がその見極めタイミングになる可能性は高いと思います。

(;゚Д゚)