洋傑のつぶやき(2021年1月23日:週間ランド円動向・テクニカル分析)

 本記事は洋傑の個人的分析に基づいた推測を記載しております。あくまで個人の見解であり、明確な動意を記載しているものではありません。その点をご理解の上、お読み下さいますよう、お願いします。
 また週間展望とは異なり、諸指標推移やファンダメンタルズの側面は原則考えないで進める分析記事となります。予めご了承ください。

◆一週間の振り返り:結局先週最高値は調整a波終点だったか

 

 昨日の政策金利発表と、その後のSARB声明によってランド円は一時7円の大台を再度越える状況となりました。そして夜半を境に急落して一時6.900円まで下がる流れとなっています。あまりに狭いレンジで推移していた最近の動きから見ても急激な推移でびっくりしました。

 

 その後は小幅な膠着が東京時間は続きましたが、欧州市場開場前辺りから再度ランド円がじりじりと下がり始め、南ア債利回りが上昇優勢となると下げ幅を広げ、一時は6.855円まで下押ししたものの、この記事を書いている18:00前の段階では一定反発して、欧州上開場前の水準まで回復しています。

 

 とは言え、やはり日の推移としてはランド円軟調、といったところでしょうか。

 今日はこれまでの推移を辿って、トレンド転換がこれからあるかどうかについて見ていきたいと思います。

◆6.657円からの上昇トレンド分析

 

 一週間が終わりました。「今週は先週テクニカル分析を冷静に受け止めればよかったな」と感じる期間でもありました。本当に振り返りは重要だな、と思う次第です。

 洋傑は先週のテクニカル分析に於いて、現状高値6.909円は4波動終点か、もしくは4波動目の調整a波が終了した位置であると推測していました。
 勿論個人的には前者のパターンを可能性として高いと見ていたものの、あまりバイアスをかけるのは良くないと考え、あくまで冷静に可能性論として列挙した訳ですが、その際の添付画像は以下の通りです。

 

 このパターン推測画像がむしろ本編記事より時間かかった感がありましたが、やや①のパターンに相当する推移で今週は動いています。厳密にはどうもジグザグ修正っぽいですが。
 フラット調整は概ねその名の通り前回安値付近まで達するケースも多いですが、ランド円では比較的浅い下げで収まる事も多い為、便宜的に調整安値を6.66-6.76円としていましたが、反発は6.75円で発生しています。

 ですが、どうも上記の通り、この推移はフラットではなくジグザグ修正(5-3-5)の可能性もあり得ますね。落ち着いて波動カウントとライン分析を進め程この辺は沼にはまりそうな感じで難しいです…。
 ですので、洋傑が昨日まで記載していた5波動もどきの推移はabc波の部分はそのままで良いと思われますが、場合によってはc波の3分割内容は修正する必要がありそうです。

 この辺は下述しますが、今後の推移パターンに影響しそうなので、後程説明します。
 まずは今回の上昇トレンドに対する図解を添付します。

 

 

■1波動目(a波):6.657円→6.909円(0.252円)
■2波動目(b波):6.909円→6.750円(0.159円)
 ※フィボナッチ・リトレイスメント:63.1(≒61.8)
■3波動目(c波):6.750円→7.005円(0.255円)
 ※3波動/1波動=1.012(≒1.000?)

 ご覧の通り、明確な5波動構成になっている面や、ac波比率の内容など、かなり数値的整合性も取れていると思います。上述のジグザグorフラットの判断は大きな時間足で見ると非常に判断が難しいですが、少なくともabc調整波動に見られるある程度の期間があったN字型の上昇になっている点は、説得性のある推移であると考えます。

 これらの動向から察するに、6.657円から始まる上昇波動は7.005円を終点に終息した可能性があり、今後の動向として下がる展開は十分あり得ると考えます。

◆今後考えられる展開についての推論

 

 上述のように洋傑は推測したわけですが、そこは先週同様にバイアスをかけずに考えて、今後の推移を冷静に考えておく必要があると思います。本音は下落ですが、なかなかそう言い切れないのがFxです。
 ここは「下がる!」といった熱気を一旦収めて、しっかり今後の展開を考えていきたいと思います。

 今後の推移として、洋傑は以下のパターンを考えています。
①6.657円を抜けて下値更新パターン
②6.657円まで、ないし少し抜けた位置で反発、再度7.005円を越える高値を付けるパターン

 …正直②は勘弁してほしいですが、無いとは言い切れません。
 では図解しながら説明していきたいと思います。まずは①のケースです。

 

 

 まず①のパターンは比較的判断しやすい部分であると思います。
・直近の6.657円トレンドラインの下抜け(6.80-6.84円)
・6.657円を下抜ける
 ここまで行くと可能性としてかなり高くなってきます。まだ後述する拡大フラットやランニングフラットなどの調整波動もあり得ますが、そこまでの推移を見れば随時判断対応できると思います。

 このケースは5.607円→7.145円の上昇トレンドに対する調整波動(abc)であるパターンと、それまでのトレンド(調整波5波動もどき?)に対する本下落(衝撃波)のパターンがあると思われます。
 
 いずれにせよ、このケースでは最低でも6.50円前後まで下がる事が想定できます。

 次に②の内、調整波動であるパターンです。

 

 

 この推移は先週紹介した調整パターンのいずれかに該当する可能性が高いです。また判断ポイントとしては、
・直近の6.657円トレンドラインの下抜け(6.80-6.84円)
・6.657円を原則下抜けない(ランニング調整の場合は除く)
 
 前者が大きな判断ポイントであるのは①のケースと同じですが、原則として6.657円迄で反発することが推測されます。一見抜けたと思って仕掛けるとランニング調整のケースであった場合にはかなり痛い目を見そうですので、勝負できるのは前者ラインを抜けたタイミングでしょうかね。

 このケースであった場合、膠着期間がかなり長くなることが推測されます。まあ膠着と言っても値幅は4-5銭あるので決して狭くはありませんが。期間的には直近上昇トレンドをa波とすることになると2-3週間程度でしょうか。

 基本的にはフラットないしトライアングルになる可能性が高く、直近高値-安値の範囲で留まる事が推測されやすいと考えます。

 では最後に、直近トレンドラインすら割らずに跳ねるパターンです…

 

 

 このケースは7.145円を5.607円からの上昇トレンド終点と考えている洋傑の推測からは反する流れですが、現状のトレンドラインを下抜けずに跳ねた場合には危惧しておくべき推移であると考えます。

 こうはならない事を祈っていますが、テクニカル的には週明けの動向がかなり重要になってきそうです。
 (。-`ω-)人