洋傑のつぶやき(今日は変な動き)

 本記事は洋傑個人の分析と見解に基づいた内容となっており、ランド円推移に対する個人的推測となります。

 予めご理解の上、ご覧頂くようお願いします。

◆株安を要因に下がったランド円は株価持ち直しと共に反発へ

 

 今日のランド円は初動から軟調推移となりました。値洗い時間帯は少し反発する動きを見せたものの、結局は東京市場開場から徐々に下がり始め、大きく跳ねる事もなくズルズルと6.77円前後まで下押しする展開となりました。

 

 主には株価推移に沿った動きであったと思われますが、その後の欧州時間で先進国債利回りが上昇に転じ始めると下げ渋り、欧州市場が開場した後は反発するに至っています。

 最近相場と連動していた傾向の強い南アフリカ債利回りは上昇優勢でしたが、それを押さえつけるように株価推移がランド円を押し上げている格好ですかね。

 

 状況から言えばそうなりますが、その債券推移や株価推移はかなり流動的ですね。正直17:00でそれまでの動向が大きく変わる展開はあまりなかったように感じます。大体欧州株価先物が動き出す16:00辺りで推移の大勢は決まっているケースが多かったので、ここ最近の推移から見るとやや珍しく感じます。

 

 変わった推移と言えば、今日のランド円のチャート推移も少しいつもと異なるように感じました。あまり一方向に反発もなくズルズル下がる事が少ないランド円ですので、そういった意味でも今日の推移は従来のアノマリーが使えない恐れがありますね…

◆現状のランド円下落はどうもいつもの推移と異なる…

 

 さて、それと併せて、今回の下落トレンドにおいて難しい部分が、そのチャート推移です。現時点までの7.005円を始点とする下落トレンドに於いて、まだ明確な2波動目と3波動目が確認できないと洋傑は考えています。その理由としては「値戻し50.0以上の反発が無い」点と、「明確な3波動トレンドラインが見いだせない」部分にあります。

 

 実際にチャートを見てみると、まだ明確な3波動が洋傑には見えません。7.005円から現在の直近安値である6.753円までは緩やかな上下線を描きながら下がっており、大きく下がった局面もありません。こういったチャート推移は今までなかった訳ではありませんが、値戻し50.0に至らない下落推移はあまりなかったように感じます。

 

 ひとまず今後考えられるチャート推移としては、

①現在までの下落トレンドラインを上抜けて、短期の反発トレンドに入る

②一気に下がる(急落)

 大抵の場合は①ですが、②になったケースもあるので、この辺は正にトレンドラインで判断しないと明暗がくっきり分かれる危険性があります。

 

 そのトレンドラインですが、洋傑は大きく二つあると思っています。…というのも、この下落推移も非常に曖昧で、鋭角で見るケースと鈍角でみるケースでラインが分かれます。

①6.810円前後

②6.840円前後

 ②までは見極めできない部分はありますが、洋傑は下落始点である7.005円と、直近の下落始点になったと思われる6.883円を結ぶラインが最も可能性として高いと捉え、①で判断したいと思っています。

 

 …と書いている間に既に近似値まで達していますね。

 さあ抜けるかどうか。

◆想定ライン上抜け及び反落時の目処についての見解

 

 仮に想定下落トレンドラインを抜けた場合はどうなるでしょうか。

 現在までの下落幅は7.005円→6.753円(0.252円)となりますので、フィボナッチ・リトレイスメントの感てから言えば以下の点が推測できます。

■F50.0:6.879円

■F61.8:6.908円

■F76.4:6.945円

■F78.6:6.951円

 

 個人的には調整上昇と考えていますので、概ね50.0~61.8で反落すると思っていますが、この辺はいつも想定の斜め上を行くランド円ですので、6.95円まで想定しておかないといけませんかね…

 既に6.657円からの上昇トレンドラインは下抜けていますので、ここで上抜けても個人的には大きな持ち合い相場に入るか、下落に向けた反発をするかの二択で捉えています。

 

 逆にトレンドラインまでで反落するようなら、どこまで下がるでしょうか。

 まず仮に6.81円前後までで反落したとしても、再度安値を更新しない場合は上抜けする可能性が高いので、この辺は慎重に判断する必要がありそうです。

 

 さて話を戻して、安値を更新した場合には直近の下落推移から見定めるのが最も良いと思います。その直近推移は上述の通り、値戻し50.0以上の局面が無いので判断が難しいですが、現状推移でみる買い切りでは洋傑は以下のように考えています。

 

■7.005円→6.849円(0.156円)

■6.849円→6.917円(0.068円)

■6.917円→6.753円?(0.164円)

 まだ暫定的な分析なので、あえて波動カウントはしていませんが最初の下落と直近の下落は値幅がほぼ一緒となっており、反発する位置としては良いのかも知れません。

 ですがここは下抜けした際の内容ですのでこの最初の下落からカウントしてみます。

■0.156円の…

 ・1.236倍:6.725円

 ・1.382倍:6.702円

 ・1.618倍:6.665円

 ・2.000倍:6.605円

 

 下はまだまだ記載できますが、一旦2.0倍までとしておきます。

 実質的な見極めは6.7円、本格的な位置では6.665円となりますが、1.382倍ラインを越えると直近最安値更新の可能性がかなり高くなると見ています。そういった意味では6.7円までで反発すれば大きなレンジでの膠着相場が、抜けると一気に下がる可能性に分かれる可能性がありますね。

 (*´ω`*)