洋傑のつぶやき(2021年1月30日:週間ランド円動向・テクニカル考察)

 本記事は洋傑の個人的分析・考察に基づいた推測を記載しております。あくまで個人の見解であり、明確な動意を記載しているものではありません。その点をご理解の上、お読み下さいますよう、お願いします。
 また週間展望とは異なり、諸指標推移やファンダメンタルズの側面は原則考えないで進める分析記事となります。予めご了承ください。

◆一週間の振り返り:7.005円はa波終点であった可能性が高まった

 

 今週のランド円は小幅に大きく揺れた推移となった印象です。オープン価格が6.87円前後であったのに対して、クローズ価格は6.90円と殆ど変わっていません。その間の推移は6.88円を中心に10銭程度上下した内容となっており、大きく見た場合には膠着相場であったとも言える動向でした。

 

 しかしながら、その中でも先週末から見た考察より精度を上げる内容の推移があったのは事実です。

 今日はその辺の内容を書きたいと思います。

 

 毎度この記事は内容が長くなって分かりづらくなる傾向があるので、今回はできるだけ言葉少なめに進める…つもりです。

 

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 この一週間推移で見えてきた点は、7.005円が6.657円から始まった推定調整波動の「a波」である可能性が高まったという点に尽きると思います。先週の考察記事では7.005円までの上昇が2波動目としての終点なのか、調整a波なのかを見極めできないと書いていました。

 実際、どちらの結果であっても「6.657円-6.749円ラインを一時的には下抜ける」可能性が高いと見ていましたので、その後の推移で見極めたいと思っていました。そして結果としては…

 

 

 …と考えています。

 まずどちらも共通の推移としてのライン下抜けは確認できました。その後の推移は6.753円で下げ止まって徐々に反発、遂には6.657円-6.749円ラインを再度上抜けする結果となっています。

 

 この推移の意味するところとして、個人的考察になりますが6.657円からの調整波動自体が7.005円で終わらない事を指名しているのでは、と思っています。その理由として、7.005円が推定2波動目終点であるとするならば、恐らくこの上昇トレンドラインを再度上抜けする展開にはなりづらいと考えるからです。

 

 では再度上抜けしたので、そのまま上昇して7.145円を越える…といった可能性は現時点では低いと思っています。

 こちらの理由は直近の推移を見る限り、7.145円からの大きな下落波動は1個のみであり、仮にこれから再度反発するにしても日足で7.145円からabc調整の形態ととる可能性が高いと推測しているからです。最終的に7.145円を越える展開になるとしても、再度6.657円を下抜けしてから反発すると考えます。

 

 中期展望として洋傑が考えている点は現時点で見極めポイントまで達しておらず、まだ現段階で言及する内容ではないと思っていますが、見極めだけいうとするならば、6.56円を下抜けるか否かにかかっていると思います。

 

 さて話を戻して、今後の推移推測ですが、大きくは3つあると思っています。順番に説明させていただきます。

 

◆6.657円からの上昇トレンド分析

 

 まずは今後の推移パターンについて、大きくは先週添付した画像の内容を継続している事となりますので、再度掲載しておきます。現状推移は大まかにはこのパターンの可能性を継続しながら動いていると思っています。

 

 

 …まあ実際には③④の可能性はほぼなくなりました。実質的に①②のケースに絞られてきた点は今週推移の収穫と言えるかもしれません。その分値幅は限られ、動きも弱くなる傾向となってしまいますが。

 

 事実上①②に絞られた今後の推移ですが、その中でも具体的には3つ推測されるパターンがあります。

 まず一つ目が個人的に一番可能性が高いと現時点で考えているフラット調整b波段階のケースです。

 

◆今後考えられる展開についての推論

 

 このケースは7.005円をa波終点、先日の高値6.998円をb波における2波動目と仮定している想定となります。この推測を一番に考えている理由としては、

①b波1波動目(7.005円→6.753円)が5波動推移に近く、6.753円→6.998円までの上昇が3波動しか確認できなかった

②a波終点を越えることなく大きく下がった現状推移

③7.005円がa波終点であるならば、b波がまだN字型下落となっていない

 

 です。然程強い理由があると言う訳ではありませんが、しいて言えば③は比較的大きな理由です。a波が比較的期間を以て上昇した事を考えても6.753円でb波終了は時間的に短すぎます。

 

 この推測の見極めポイントは、

■第1ポイント:6.998円を越えることなく6.753円-6.785円ラインを下抜ける 

■第2ポイント:6.753円を下抜ける

 となり、破綻ポイントとしては、

■6.749円割れの前に6.998円を越える

 と考えます。

 

 この推移になった場合、直近最安値6.657円から6.76円辺りまでの位置で反発することが考えられます。最後はもう一度の上昇をして再び最高値付近まで上昇することが推測されるだけに、下値掴みには注意したいところです。

 もう少し下まで下がると見極め①までは到達しそうですが、まだそう簡単に推移しない可能性が高い、かな。

 

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 では2つ目、三角持ち合い相場に至るケースです。

 

 

 このパターンは途中まで推移が①と同じになりますので、見極めも6.753円割れまで同じになります。その後a波終点を越えることなく値幅を詰める展開になった場合にはこの推移を疑う必要がありそうです。

 この動向になった場合には相当持ち合い期間が長くなり、推移も小幅に振れる程度になりそうです。

 

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 では最後の③、このまま上抜けて直近最高値7.145円付近まで上昇するケースです。

 

 

 この推移はあまり可能性としては高くないと個人的に考えているケースです。理由は①の時点で記載した通り、このパターンであった場合にはb波が非常に短期間であるという事になり、時間で見た時のab波の差が大きすぎます。そういった意味であまり可能性は高くないと思っていますが、何が起こるかわからないのがFxですので、一応可能性論として記載します。

 

 このケースの場合には6.753円を始点としてa波と同じ程度の値幅(0.348円)分上昇するというものです。

 勿論理論上は1.236倍・1.382倍なども想定されますが、今回の上昇はあくまで調整波動であるという洋傑の推測を前提に考えていますので、その場合を含めると余裕で7.145円を越えてしまいます。よって除いています。

 

 ③の仮定で考えると高値付近まで上昇する展開となり、最高値付近で相当売買攻防が激化しそうです。

 一旦上昇してしまうと7円以上で一定期間留まる事も想定され、売り持ちには厳しい展開となりそうです。

 

 見極めポイントは7.005円を越える事になります。

 

 個人的にはもう一度下がってから再度7円越えのフラット調整展開を考えていますが、来週の推移でそこまでわかる段階まで進むことを祈ります。