本記事は洋傑個人の分析と見解に基づいた内容となっており、ランド円推移に対する個人的推測となります。
予めご理解の上、ご覧頂くようお願いします。
◆昨日推移所感
昨日は概況推移判断を上向きとする中、ランド円は一転して下落相場へと変わりました。概況推移も株価を中心に反落の展開となり、当初見ていた下値限度位置を越えて下がる流れとなった事で日別展望は破綻しています…。ムネン
今日の未明まで下がったランド円はその後反発しましたが、それまでの経緯が綺麗な3波動構成となっており、今一度の下げはあると個人的には見ています。その辺は後述しますが、下値位置によってその後の展開は大きく変わりそうです。
ひとまずいつも通りに諸指標推移判断から始めたいと思います。
◆諸指標分析の独自ルールについて(テンプレ)
本記事は単日展望である特性上、精度は週間展望やテクニカル分析には劣ると思いますが、直近の推移を織り込んだ分析と判断で考えていきたいと思います。
週間展望及びテクニカル考察は以下のリンクからご覧になれます。基本的にはこの内容を踏襲した前提で進めていきますので、おおよその流れは下記リンクから確認いただけると幸いです。
また、これまでの週間展望記事の精度が比較的良いので、基本は分析内容を踏襲してこちらも進めます。また単日展望である関係上、諸指標推移の一部簡略化とテクニカル考察は基本週間記事を前提とします。
諸指標推移についての各分析指標は以下の通りとします。
■株価動向(先物):各動向の総合判断で加点
日経225 / NYダウ / ナスダック100 / SPX500 / DAX30 / 香港40 / 中国ハンセン指数
■債券(利回り)動向:各動向の総合判断で加点
アメリカ10年 / 日本10年 / ドイツ10年
■リスク指標(金銀)動向:ドルインデックスとの相反比から判断
金価格
■商品先物動向:各動向の総合判断で加点
銀価格 / 銅価格 / アルミ価格 / 原油価格
■南ア債(利回り)動向:各動向別に挙げた上の平均点で判断
短期債(2年) / 中期債(10年) / 長期債(20年)
■通貨動向:各地域別に分けて通貨強弱判断
ドルインデックス / 円インデックス / 欧州通貨インデックス(ユーロ・フラン) / 資源国通貨インデックス(加・豪・NZ)
これらを以下の2期間(週間は3期間)に分けて分析し、5判断に分けてポイント計算します。
■期間
・1日動向(主に金曜~土曜推移)…2倍計算
・1週間動向…3倍計算
■判断
・上昇顕著…2ポイント
・上昇傾向…1ポイント
・横ばい…0ポイント
・下落傾向…-1ポイント
・下落顕著…-2ポイント
この加点方式で出た各指標の総点数は以下の分析判断とします。
■指標点数判断
・上昇顕著:8ポイント以上
・上昇傾向:5~7ポイント
・横ばい:-4~+4ポイント
・下落傾向:-5~-7ポイント
・下落顕著:-8ポイント以下
これらの各指標判断を基に、諸指標推移としての洋傑の個人的総合判断を出します。
また、それに加えてテクニカル考察記事を基とした分析考察を交え、総合判断を出します。要は週間展望の簡易版と捉えて頂ければよいと思いますので、宜しくお願いします。
では始めましょう。
◆諸指標推移判断・トレンド考察・総合判断
※各指標判断は総合結果のみ記載
■株価先物動向:+1ポイント(横ばい)
→前日比:▲9ポイント(下落顕著)
■債券(利回り)動向:+10ポイント(上昇顕著)
→前日比:+2ポイント(横ばい)
■南ア債(利回り)動向:▲2ポイント(横ばい)
→前日比:-1ポイント(横ばい)
■商品先物動向:
ⓐ金価格:▲10ポイント(-7)
ⓑ銀価格:▲2ポイント(-5)
Ⓒ銅価格:+3ポイント(-5)
ⓓ白 金:▲1ポイント(-11)
ⓔアルミ:+5ポイント(+4)
ⓕ原 油:+3ポイント(-1)
→産業資源:一部を除き下落傾向。
→金融資源:金<<銀≦プラチナ・全般的に下落傾向
■通貨インデックス動向:円≦欧州<資源国<<ドル
■リスク指標動向:±0ポイント(中立)
→前日比:-7ポイント(リスク上昇)
--------------------
次にテクニカル考察です。
大きな部分、比較的短期の部分で見解が分かれています。
①5.607円からの上昇トレンドについては大きな節目を上抜け(推定3波動が1波動比1.382倍を超えた)
②6.753円からのトレンドラインは節目で現状留まっている
③最も最近のトレンドラインである7.080円からのラインは割っている
①は長期トレンドで最も大きな意味を持ちますが、ごく短期推移では②③が優先される部分が大きいかと思われます。そういった意味では短期推移でみた7.331円からの下落トレンドと③トレンドラインで今日の下値を模索する方が良さそうです。
まず7.331円からの下落トレンドについては以下のように考えています。
■1波動目:7.331円→7.283円(0.048円)
■2波動目:7.283円→7.319円(0.036円)
※フィボナッチ・リトレイスメント:75.0(≒76.4)
■3波動目:7.319円→7.193円(0.126円)
※3波動/1波動=2.625(≒2.618)
■4波動目:7.193円→7.245円(0.053円)
※4波動/1-3波動=38.4(≒38.2)
この流れで見ると明確に1-4波動は構築されており、もう一度の下げが発生する可能性が高いように思えます。
ただその一方で7.2円を境に意外な底堅さを見せている背景には上述の6.785円からのトレンドライン下限が真下にある事が影響してると思われます。このラインを下抜けると6.785円から続いてきた底堅いトレンドを割る事になり、中短期推移に大きな影響を及ぼしかねません。
この辺は書くと非常に長くなるので割愛しますが、今日のテクニカル上のポイントは、
ⓐ7.331円からの下落トレンド5波動目終点予測位置
ⓑ6.785円からの上昇トレンドラインを割るかどうか
になると思っています。
ⓑについては恐らく7.20円を割り込むかどうかにあるので比較的判断しやすいと思います。
ⓐについては以下の位置を推測します。
・1波の1.000倍:7.197円付近(フェイラー?)
・1波の1.236倍~1.382倍:7.179円~7.186円付近
・3波の0.618倍:7.168円付近
・1-3波動値幅:7.107円付近(5波延長型衝撃波)
ひとまずはこの5波が終わってから一旦の反発相場になると思います。
--------------------
以上、個人的テクニカル考察及び諸指標推移をまとめると、
ⓐ諸指標推移は株価・先物・通貨動向・南ア債とも昨日から大きく下げている一方、債券推移については昨日以上に売りが強まっている印象であり、概況推移は下向き方向ながらも大きく下げるような地合いではないと推測する。
→概況の方向性としては「下向きながらも下げ渋り傾向」、安定性は「低い」と考える。
ⓑテクニカル見解は個人的に大きな節目ラインと考えていた7.32円を越えた部分は大きいものの、直後に大きく下げた事による直近上昇ライン割れで先行きが不透明になっていると思われる。ひとまず7.331円から始まる下落トレンドはまだ途上であり、その5波動目がどの位置で収まるかで今後の推移は分かれてくると推測する。
となります。
◆ランド円レンジ推測:7.10円ー7.35円
推定レンジは上限を7.35円・下限を7.10円としました。
上値は一旦の5波動終了後に上がる位置として今日の限度と考えた位置であり、あまり数値的な根拠はありません。下値は今回の下落波動が最大限伸びる場合の下値設定値であり、おそらく今日はこれ以上下がる事は無いのではと思っています。今までの波動形態が比較的綺麗に表れている為、こちらは一定機能するように考えます。
下値はその他にも7.16-7.18円に抵抗帯があるので、この辺での反発や、上述の6.785円トレンドラインを形成している7.20円にも反発点はあり、一定の底堅さも形成されつつあるので下げ幅は最大で7.10円までと考えています。
展開推移としては下落→上昇であり、今回の推定5波動目がどこまで下がるか、また7.331円からの下落トレンドがどのタイミングで終わるかが見極めポイントとなりそうです。7.331円下落トレンドラインの上抜け位置としてはある程度の信憑性が置ける第一段階として7.23円、本格的な見極めラインは7.26円-7.27円となりそうです。ここを抜ければまた上昇トレンドが復活するか、少なくとも一定位置までは値戻しすると思われます。
見極めポイントをまとめると
■上値ポイント①:7.23円前後
ここを上抜けると直近の下落トレンドは終了した可能性がある
■上値ポイント②:7.26円-7.27円前後
ここを上抜けると直近の下落トレンドは終了
■下値ポイント:7.20円・7.16円-7.18円・7.11円
今回の下落波動の一旦の下げ止まり位置候補
となります。
さあ今日は外したくないぞ…
(;^ω^)