洋傑のつぶやき(2021年2月18日・ランド円単日展望)

 本記事は洋傑個人の分析と見解に基づいた内容となっており、ランド円推移に対する個人的推測となります。

 予めご理解の上、ご覧頂くようお願いします。

◆はじめに

 

 本記事は単日展望である特性上、精度は週間展望やテクニカル分析には劣ると思いますが、直近の推移を織り込んだ分析と判断で考えていきたいと思います。

 週間展望及びテクニカル考察は以下のリンクからご覧になれます。基本的にはこの内容を踏襲した前提で進めていきますので、おおよその流れは下記リンクから確認いただけると幸いです。

 

※ランド円週間推移・テクニカル分析

※ランド円週間展望

 また、これまでの週間展望記事の精度が比較的良いので、基本は分析内容を踏襲してこちらも進めます。また単日展望である関係上、諸指標推移の一部簡略化とテクニカル考察は基本週間記事を前提とします。

 

 諸指標推移について分析判断などの基本事項は上記リンクに記載しておりますのでそちらかご覧ください。

 

 では始めましょう。

◆諸指標推移判断・トレンド考察・総合判断

※各指標判断は総合結果のみ記載

■株価先物動向:+3ポイント(横ばい)

 →前日比:+2ポイント(やや上向き)

■債券(利回り)動向:+1ポイント(横ばい)

 →前日比:▲9ポイント(下落顕著)

 

■南ア債(利回り)動向:▲5ポイント(下落傾向)

 →前日比:-3ポイント(やや下向き)

■商品先物動向:

 ⓐ金価格:▲8ポイント(+2)

 ⓑ銀価格:+3ポイント(+5)

 Ⓒ銅価格:+10ポイント(+7)

 ⓓ白 金:+2ポイント(+3)

 ⓔアルミ:+10ポイント(+5)

 ⓕ原 油:+10ポイント(+7)

 →産業資源:上昇顕著

 →金融資源:金<<プラチナ<銀・全般的に上昇傾向

 

■通貨インデックス動向:欧州≦円<資源国<ドル

 

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 次にテクニカル考察です。

 テクニカル的には7.33円から始まった下落トレンドが一旦終了した気配があります。まずはトレンドラインを上抜けた点が前提にあり、以下の流れで波動構成が出来上がっています。数値的整合性も取れており、今後は規模こそ不明瞭なものの上昇トレンドに入る事が考えられます。

 

■1波動目:7.331円→7.283円(0.048円)

■2波動目:7.283円→7.319円(0.036円)

 ※フィボナッチ・リトレイスメント:75.0(≒76.4)

■3波動目:7.319円→7.193円(0.126円)

 ※3波動/1波動=2.625(≒2.618)

■4波動目:7.193円→7.245円(0.052円)

 ※4波動/1-3波動=37.6(≒38.2)

■5波動目:7.245円→7.153円(0.092円)

 ※5波動/1波動=1.917(≒2.000?)

 ※5波動/3波動=0.730(≒0.764?)

 

 5波動目の数値的整合性のみ悪いですが、それ以外は綺麗な5波動構成となっています。この5波動目の推移にはどういった経緯があるかがやや気になります。考えられるのは6.753円から始まる上昇トレンドにおけるチャネルラインがかなり作用しているように思います。

 実は昨晩下げ止まった位置は、6.753円から始まる上昇トレンドにおける「0-2チャネル」より僅かに上の地点になります。

 

※チャネルラインについてはここで記載するより「エリオット波動売買戦略」様のブログでご確認いただいた方が良いと思いますので、興味がある方はページ下部のリンクからご覧ください。

 

 現時点での推移では、7.331円からの直近下落トレンドを終了した可能性こそ高いものの、今回の一連の下落が6.753円からの上昇トレンドの何波動目に当たるかは判断が分かれます。というのも、この上昇トレンドは1・2波動目こそ明確な推移になっていますが、3波動目以降はダラダラと上昇する流れを採っており、今回の下げが4波動なのか、3波動内の小さな調整だったのかが判断できません。

 

 一応下げ幅が大きかった点から3波動目が7.331円で終わったと仮定するなら、これまでの推移は以下のようになります。

■1波動目:6.753円→6.898円(0.145円)

■2波動目:6.898円→6.785円(0.113円)

 ※フィボナッチ・リトレイスメント:77.9(≒78.6)

■3波動目:6.785円→7.331円(0.546円)

 ※3波動/1波動=3.766(≒3.764)

■4波動目:7.331円→7.153円?(0.178円?)

 ※4波動/1-3波動=30.8(≒23.6?)

 ※4波動/3波動=32.6(≒38.2?)

 

 3波動目までは一定の数値的整合性が採れますが、4波動目についてはかなり中途半端なものになっています。

 4波動目となった場合には更に複雑な推移を採る事が多いので、これからフラットやトライアングルなどの形態になっていくとすれば、下値についても整合性のとれる位置まで下がる事が考えられます。

 

 今回の7.153円を始点とする上昇波動がどうなるかはテクニカル上においては幾つかの展開が考えられるものの、可能性としては7.331円を越えない範囲で上昇する動きが高いように思います。

 一応、展開推測をまとめると以下の通りです。

ⓐ7.331円を上抜けて高値更新(推定上昇5波動目?)

ⓑ7.331円を越えない位置で反落、7.153円を割らない位置までのレンジ相場(トライアングル)

Ⓒ7.331円を越えない位置で反落、7.153円を割ってから反発(フラット)

 

 ⓐⓑⒸの展開については一部含みを持たせた「ランニング調整」が入る可能性もありますので、仮に7.331円を上抜けても最初の下落幅の1.382倍(7.400円まで)までは4波動の範囲内で上昇する事がある点は注意が必要です。

 

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 以上、個人的テクニカル考察及び諸指標推移をまとめると、

 

ⓐ諸指標推移は株価・先物は回復傾向にある反面、債券買いも進んでおり好悪分かれた推移判断と言える。南アフリカ債利回りも昨日比より下げに強まっており、総合的には中立というよりは割れている印象。その影響を受けて推移は不安定化しやすいか。

→概況の方向性としては「上下振れやすいも横ばい」、安定性は「かなり低い」と考える。

 

ⓑテクニカル見解は7.331円からの直近下落トレンドが一旦終了した可能性が高く、反発もしくは上抜けの上昇トレンドに入っていると推測する。

 

 

 となります。

◆ランド円レンジ推測:7.15円ー7.40円

 

 推定レンジは上限を7.40円・下限を7.15円としました。

 上値は上述のテクニカル考察で述べたランニング調整となった場合の最大値幅としています。相場上抜けで推定5波動目に入ったとも考えられますが、今日の時点ではこのラインを更に上昇する事はないと考えています。

 下値は昨日安値を基軸にしています。こちらは今日の推移に於いて仮に反落となっても、そこまでは下がらない(時間的に間に合わないという推測)という前提で設定しています。

 

◆今日の方向性及び推移推測

 ※指標判断およびテクニカル考察を総合して記載しています。

 

 方向性は上向きであると考えています。これは既に7.331円からの直近下落トレンドを上抜けたという仮定の上で考えた推測ですが、そうなった場合には基本的に上昇が優勢になりやすく、欧州時間序盤~米国時間までは昨日とは対照的に上昇が強まりそうに思います。また後半になる程下落に傾きやすいと思います。

 

 先物推移が最近のランド円推移の先行指標になりやすいので、その点からも上昇が優位になりそうには見ています。

 

1)下値抵抗推測

 今日は下値7.20円前後が強く抵抗ラインとして機能しやすいと考えていますが、昨日からの上昇推移が割と急だったこともあり、安値位置まではあまり抵抗ラインがありません。よって7.20円を越えると直近上昇幅のフィボナッチ・リトレイスメント位置位しか目安が設定できませんが、仮に下がっても大よそ7.17-7.20円までで下げ渋ると推測しています。

 

2)上値抵抗推測

 一番抵抗が強まりそうなのは7.27円-7.33円のラインであると推測しています。ここまでで反落する可能性が高いとは思いますが、時間的に17:30・18:30で上昇が収まらないようなら米国時間まで上昇が続くと思っています。それまでの上昇位置によって高値は変わってきそうです。

 7.33円を越えてもまだ4波動が継続している可能性もあり、その上限である7.40円までは上昇する事があり得ますが、上昇してもそこまででクローズを迎えると思います。

 

 

 となります。

 

 さあ今日も何とかアタッテクレ…

 (;^ω^)人