洋傑のつぶやき(2021年2月19日・ランド円単日展望)

 本記事は洋傑個人の分析と見解に基づいた内容となっており、ランド円推移に対する個人的推測となります。

 予めご理解の上、ご覧頂くようお願いします。

◆はじめに

 

 本記事は単日展望である特性上、精度は週間展望やテクニカル分析には劣ると思いますが、直近の推移を織り込んだ分析と判断で考えていきたいと思います。

 週間展望及びテクニカル考察は以下のリンクからご覧になれます。基本的にはこの内容を踏襲した前提で進めていきますので、おおよその流れは下記リンクから確認いただけると幸いです。

 

※ランド円週間推移・テクニカル分析

※ランド円週間展望

 また、これまでの週間展望記事の精度が比較的良いので、基本は分析内容を踏襲してこちらも進めます。また単日展望である関係上、諸指標推移の一部簡略化とテクニカル考察は基本週間記事を前提とします。

 

 諸指標推移について分析判断などの基本事項は上記リンクに記載しておりますのでそちらかご覧ください。

 

 では始めましょう。

◆諸指標推移判断・トレンド考察・総合判断

※各指標判断は総合結果のみ記載

■株価先物動向:▲5ポイント(下落優勢)

 →前日比:-8ポイント(強い下向き)

■債券(利回り)動向:+8ポイント(上昇顕著)

 →前日比:+9ポイント(強い上向き)

 

■南ア債(利回り)動向:▲8ポイント(下落顕著)

 →前日比:-2ポイント(やや下向き)

■商品先物動向:

 ⓐ金価格:▲8ポイント(0)

 ⓑ銀価格:▲7ポイント(-8)

 Ⓒ銅価格:+6ポイント(-4)

 ⓓ白 金:-4ポイント(-6)

 ⓔアルミ:+6ポイント(-4)

 ⓕ原 油:+3ポイント(-7)

 →産業資源:下落顕著

 →金融資源:金≦銀<プラチナ・全般的に下落傾向

 

■通貨インデックス動向:ドル≦円<資源国<欧州

 

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 次にテクニカル考察です。

 テクニカル的には昨日推移に於いて明確に7.331円からの下落トレンドを抜けました。そしてその7.153円からの上昇トレンドラインも下抜けており、複数のトレンドが割り込んだ持ち合い相場に陥りやすい推移となっているのが実情です。

 但し、テクニカル上も現時点では下がる可能性がやや高いです。というのも昨日の7.284円高値までの動向に於いて調整波動とも取れる綺麗なN字上昇をしている点があるからです。

 

■1波動目:7.153円→7.243円(0.090円)

■2波動目:7.243円→7.195円(0.048円)

■3波動目:7.195円→7.284円(0.089円)

 ※3波動/1波動=0.989(≒1.000)

 

 この推移から見ると「7.33円からの下落トレンドに対しての調整abcじゃないか」と思われる方が多いように思います。実際綺麗なN型になっており、7.284円を高値に反落、下値更新して更に7.10円を目指す展開になる可能性は十分にあります。また昨晩下げ渋った7.200円からの上昇トレンドは5波動もどきの形態を作って先ほど終了しており、その点からも直近は下げやすい状況にあると見ています。

 

■1波動目:7.200円→7.232円(0.032円)

■2波動目:7.232円→7.204円(0.028円)

■3波動目:7.204円→7.246円(0.042円)

 ※3波動/1波動=1.313(≒1.382?)

■4波動目:7.246円→7.238円(0.008円)

 ※4波動/1-3波動=0.174(0.236?)

 ※4波動/3波動=0.190(0.236?)

■5波動目:7.238円→7.248円(0.008円)

 

 一見3波動以降の数値的整合性がとれていないように見えますが、5波動もどきの推移ですので3~5波動が一連の波動と計算すると3-5波動/1波動=1.375(≒1.382)で整合性がとれます。やはり一旦は7.248円で上昇が止まりそうな感じですね。欧州時間序盤は下げ優勢と考えます。

 ただこの推移はまだ7.200円からの上昇トレンドラインを割っていない点に注意が必要です。トレンドラインは真下にあり、7.220円前後ですが、これを抜けるとトレンド転換で下げが強まると思われます。

 

 

 「よし、じゃあ今日は下げ相場か」というほどシンプルにはならない可能性もあります。理由としては恐らく7.248円を始点とした下落トレンドがどこまで下がるか、つまり「7.253円を下抜ける7.331円からのトレンド同様の規模の下げ」になるか、「7.253円までで反発する、7.253円からの上昇トレンドの継続トレンド」かによって方向性が変わってくるからです。

 

 一旦は下がる可能性が高いと思われますが、その後の推移は7.253円を節目に反発・下抜けとも同程度の確率であり得る状態であると見ています。

 

 

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 以上、個人的テクニカル考察及び諸指標推移をまとめると、

 

ⓐ諸指標推移は株価・商品先物が大きく下げており、南アフリカ債利回りも上昇傾向が強いことから、目先の推移は下落優勢な状況が伺える。但し債券売り・ドル+円安の状況も同時進行しており、今後の動向は変わりやすいと推測する。

→概況の方向性としては「直近は下落・その後持ち直し」、安定性は「かなり低い」と考える。

 

ⓑテクニカル見解は今日の東京時間につけた7.248円を高値に反落する可能性が高いものの、7.253円までで反発・下抜けする可能性は同程度であり、欧州時間中後半は推移が不明瞭と考える。

 

 となります。

◆ランド円レンジ推測:7.10円ー7.33円

 

 推定レンジは上限を7.33円・下限を7.15円としました。

 上値は直近の推移から見て「今日最大で上昇してもここまで」といった比較的ざっくりした位置で設定しています。時間帯によって推移は異なってきそうですが、概ね7.25-7.27円がひとまずの高値目処になる可能性が比較的高いと見ています。

 下値は7.331円→7.153円(0.178円)と同程度の下げが7.284円から発生したとして設定した最大下げ幅と考えて設定しました。この下値ラインは7.331円から総合してみると直近上昇幅の38.2戻しの位置にあたり、そういった意味でも整合性がとれる丁度良い位置であると推測しています。

 

◆今日の方向性及び推移推測

 ※指標判断およびテクニカル考察を総合して記載しています。

 

 方向性は前半中心に下向きで考えています。下げ幅にもよりますが中後半程下げから上昇に切り替わりやすい状況になってくると思われます。これは7.153円を割っても、割らなくても結果的に同様の傾向になると見ています。 

 これはテクニカルだけでなく、諸指標推移から見ても統一性に欠けた動向から推測できますし、今日の相場推移は比較的流れが変わりやすく、ホールドには向かないというのが洋傑の考えです。

 

1)下値抵抗推測

 今日は下値ライン節目が7.153円になるのは間違いありません。そのポイントを巡っての売買攻防が激化すると思われます。

 実際にはその上にも昨日展望で書いた7.17-7.20円の下値抵抗が一定ありますが、昨日よりは抵抗が弱い事が推測されますし、諸指標推移やテクニカル上でも下げが優勢な状況においては然程の壁にはならない可能性が高いと思います。

 

 7.153円で下げ渋るかどうかにもよりますが、反発するにしても2-3度の上昇→下げで下値試しの流れはあるでしょう。反発すれば一気に7.20円まで戻す事も考えられますが、抜ければ7.10円まではあっさり下がるように推測します。その7.10円はかなり強い抵抗として機能すると思われますので、今日の下値限度は7.10円と考えます。

 

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2)上値抵抗推測

 

 今日の高値7.248円は当面の上値抵抗としてかなり強く作用するように思いますが、まさかがあるのがFxですので、その点を越えるともう一段上に7.26-7.27円抵抗ラインがあります。欧州時間序盤~中盤はこのラインで上昇は留まると考えます。

 

 今日の想定下値である7.15円ないし下抜けパターンの7.10円を付けた後は上昇すると思っていますので、比較的この7.25-7.27円ラインの抵抗もあまり作用しないと思います。下げ渋って上昇に転じ、トレンドを再度上昇に切り替えるポイントになる節目ポイントとしては7.20-7.22円ラインでしょう。ここを抜けると一気に青天井になるので、抜ければ一気に上昇、なんて展開もあると思います。

 

 となります。

 

 さあ今日も何とかアタッテクレ…

 (;^ω^)人