洋傑のつぶやき(2021年2月4週ランド円推移展望)

 本記事は洋傑個人の分析と見解に基づいた内容となっており、ランド円推移に対する個人的推測となります。

 予めご理解の上、ご覧頂くようお願いします。

◆先週の振り返り(リンク添付)及び諸指標分析の独自ルールについて

 

 昨日記事に於いて、先週のランド円動向と個人的所感などは記載しております。またテクニカルの観点からの分析についても同様に書いておりますので、詳細はそちらをご覧ください。

 

※ランド円週間推移・テクニカル分析

 また、週間展望の内容と分析・見解内容を以下のようにしています。

①諸指標推移分析

②テクニカル分析を含めた総合見解と週間レンジ

 

 諸指標推移についての各分析指標は以下の通りとします。

 

■株価動向(先物):各動向の総合判断で加点

 ・日経225 / NYダウ / ナスダック100 / SPX500 / DAX30 / 香港40 / 中国ハンセン指数

■債券(利回り)動向:各動向の総合判断で加点

 ・アメリカ10年 / 日本10年 / ドイツ10年

 

■商品先物動向:各項目を点数化・金融資産と産業資産で総合判断

 ・金価格 / 銀価格 / 銅価格 / プラチナ価格 / アルミ価格 / 原油価格

■南ア債(利回り)動向:各動向別に挙げた上の平均点で判断

 ・短期債(2年) / 中期債(10年) / 長期債(20年)

■通貨動向:各地域別に分けて通貨強弱判断

 ・ドル指数/ 円指数 / 欧州通貨指数(ユーロ・フラン) / 資源国通貨指数(加・豪・NZ)

 

 これらを以下の3期間に分けて分析し、5判断に分けてポイント計算します。

■期間

 ・1日動向(主に金曜~土曜推移)…1倍計算

 ・1週間動向…2倍計算

 ・1か月動向…3倍計算

■判断

 ・上昇顕著…2ポイント

 ・上昇傾向…1ポイント

 ・横ばい…0ポイント

 ・下落傾向…-1ポイント

 ・下落顕著…-2ポイント

 

 つまり、長期推移で株価が上昇顕著な状況なので、その場合は「2ポイント×4=8ポイント」となる訳です。

 この加点方式で出た各指標の総点数は以下の分析判断とします。

■指標点数判断

 ・上昇顕著:10ポイント以上

 ・上昇傾向:5~9ポイント

 ・横ばい:-4~+4ポイント

 ・下落傾向:-5~-9ポイント

 ・下落顕著:-10ポイント以下

 

 これらの各指標判断を基に、諸指標推移としての洋傑の個人的総合判断を出します。

 書き綴り式で進めると文章内容によってバイアスがかかったり、歪みが出てしまいますので、ここはあえて機械的に行う事でフラットな判断をしていきたいと思います。

 

 では始めましょう。

◆諸指標推移判断・総合判断

 

■株価先物動向:+3ポイント(横ばい)

 ・1日…横ばい(0)

 ・1週間…横ばい(0)

 ・1か月…上昇傾向(+1)

 →前回比:-8ポイント(下落顕著)

■債券(利回り)動向:+12ポイント(上昇顕著)

 ・1日…上昇顕著(+2)

 ・1週間…上昇顕著(+2)

 ・1か月…上昇顕著(+2)

 →前回比:+8ポイント(上昇顕著)

■商品先物動向:+4ポイント(横ばい

 →前回比:±0ポイント(横ばい)

 ・金価格:▲10ポイント

 ・銀価格:+3ポイント

 ・銅価格:+12ポイント

 ・白金価格:+6ポイント

 ・原油価格:+2ポイント

 ・アルミ価格:+10ポイント

 ●金融資産:方向性まちまち・中立?

 ●産業資産:上昇優勢

■南ア債(利回り)動向:▲9ポイント(下落顕著)

 ※各期間順は1日→1週→1月

 ※南ア債の特性上、上昇→マイナス・下落→プラスとする

 ・長期債…(上昇傾向-1・上昇顕著-2・横ばい±0):(-6)

 ・中期債…(上昇傾向-1・上昇顕著-2・上昇傾向-1):(-9)

 ・短期債…(上昇顕著-2・上昇顕著-2・上昇顕著-2):(-12)

  →前回比:-12ポイント(下落顕著)

 

■通貨インデックス動向:円<<ドル≦欧州<<資源国

 ※各期間順は1日→1週→1月

 ※通貨インデックスは強弱判断のみ

 ・ドル…(下落傾向-1・横ばい±0・横ばい±0):(-1)

 ・円…(上昇傾向+1・下落傾向-1・下落顕著-2):(-7)

 ・欧州…(横ばい±0・横ばい±0・横ばい±0):(0)

 ・資源国…(上昇顕著+2・上昇顕著+2・上昇顕著+2):(+12)

  

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 以上、個人的テクニカル及び諸指標推移をまとめると、

 

ⓐ諸指標推移は株価・南ア債動向が先週から比べて大きく下げている反面、通貨動向や債券推移・先物動意が上昇傾向を維持しており、まとまりに欠ける動向であると考える。その為時間帯によって推移が変わりやすい地合いが続くものの、推移は中立であり、一定上下すれば調整は入りやすい状況であると考える。

また、先行指標が上向き・進行指標が下向きである点から見れば、目先は下落・後半程上がりやすい地合いか。

→概況の方向性としては「中立」、安定性は「相当低い」と考える。

 

ⓑテクニカル見解は目先の推移が非常に不明瞭であり、直近の推移は概況推移に影響を受けやすいと考える。よって週初動から前半にかけて6.657円からの上昇3波トレンドラインを割る可能性はやや高いものの、その点は推移によって柔軟に対応する必要があると考える。

→現状の7.15円-7.33円ライン滞在中は諸指標推移によって振れやすいと推測

→7.15円を抜ければ7.00円-7.08円まで下押しする可能性が高い。その後反発して目先のトレンドラインを抜ければ、一気に上昇しやすいか

→7.15円までで反発して上昇、目先の下落トレンドラインを抜けた場合には7.33円を越えてから再度下がる可能性が高いと推測

 

 となります。

◆ランド円レンジ推測:6.95円ー7.60円

 

 推定レンジは上限を7.60円・下限を6.95円としました。今週もレンジ自体は広めです。

 上値は上昇トレンド3波ラインを割って再度上昇した展開での最大値幅を設定しています。3波ラインを割らずに上昇して高値更新したとしてももう10銭以上は下で反落する可能性が高く、あくまで最大値が7.60円、実質的な高値ラインは7.50円といったところではないかと見ています。

 下値は想像以上に下がったケースで想定した最大下落位置を設定しています。この位置は6.657円からの上昇トレンドラインを割らない下限位置で考えており、その位置以上で反発して上昇する展開を想定しています。但しそうなった場合には直近の3波動構成が崩れますので、若干の推移展望の軌道修正は必要になってきそうです。

 

◆今日の方向性及び推移推測

 ※指標判断およびテクニカル考察を総合して記載しています。

 

 方向性は前半程下向きであると考えています。これは諸指標推移に於ける株価や南ア債利回り推移等の現状動向指標が先行して下げている点と、債券や先物などの相場先行指標ともいえるものが上昇している点から推測しています。ただこれは時間帯によってもかなり変動的であり、前半が下げ優勢だとしても各市場毎に推移は変わりがちになりそうです。

 また後半程指標推移は上昇…ではなく不明瞭になりやすいように考えています。金曜日の日別展望にも書いた内容ですが、比較的ホールドには向かない相場推移ではないかと見ています。

 

1)下値抵抗推測

 下値抵抗は大きく3段階あると考えています。

 まず最初の下値抵抗は先週安値の7.153円。ここを割るか割らないかで推移は大きく変わってくると見ていますが、いずれのケースにせよ、今週一度は割る展開になると見ています。2つ目は7.01円-7.08円ライン、ここはテクニカル考察記事でも書いた直近の上昇波動から見て強い反発抵抗があるラインであり、主はこの辺で反発上昇に転じる可能性が高いように思います。実質的な下値ラインと見ています。

 最後の下値抵抗ラインは6.95円前後、これは6.657円から始まる上昇トレンドの下限であり、ここを割ると中短期目線で下落に転じるポイントとなります。諸指標推移やテクニカル動向から見ても今週この線を割る展開は無いと見ています。

 週始めから週中盤に後者2つのラインで下支えして反発する展開を考えています。

 

2)上値抵抗推測

 上値抵抗は段階によって分かれてきますが、最初の抵抗ラインは7.24-7.27円ライン。この辺りを上抜けると、どの段階であれ最高値を更新する可能性がかなり高まると見ています。2つ目は7.35円-7.45円ライン。そして3つ目は7.50-7.60円ラインとなります。後の2つは直近推移から見たフィボナッチから算出した数値ですが、後者が最大上昇した場合の上限と捉えています。

 下値抵抗とは対照的に、週後半程上値抵抗ラインに接しやすいと見ています。

 

 さあいよいよ今週もはじまります。

 (*´ω`*)