洋傑のつぶやき(2021年2月23日・ランド円単日展望)

 本記事は洋傑個人の分析と見解に基づいた内容となっており、ランド円推移に対する個人的推測となります。

 予めご理解の上、ご覧頂くようお願いします。

◆はじめに

 

 本記事は単日展望である特性上、精度は週間展望やテクニカル分析には劣ると思いますが、直近の推移を織り込んだ分析と判断で考えていきたいと思います。

 週間展望及びテクニカル考察は以下のリンクからご覧になれます。基本的にはこの内容を踏襲した前提で進めていきますので、おおよその流れは下記リンクから確認いただけると幸いです。

 

※ランド円週間推移・テクニカル分析

※ランド円週間展望

 また、これまでの週間展望記事の精度が比較的良いので、基本は分析内容を踏襲してこちらも進めます。また単日展望である関係上、諸指標推移の一部簡略化とテクニカル考察は基本週間記事を前提とします。

 

 諸指標推移について分析判断などの基本事項は上記リンクに記載しておりますのでそちらかご覧ください。

 

 では始めましょう。

◆諸指標推移判断・トレンド考察・総合判断

※各指標判断は総合結果のみ記載

■株価先物動向:▲5ポイント(下落傾向)

 →前日比:-3ポイント(やや下向き)

■債券(利回り)動向:+6ポイント(上昇傾向)

 →前日比:-2ポイント(やや下向き)

 

■南ア債(利回り)動向:▲6ポイント(下落傾向)

 →前日比:+2ポイント(やや上向き)

■商品先物動向:

 ⓐ金価格:+4ポイント(+10)

 ⓑ銀価格:+4ポイント(+2)

 Ⓒ銅価格:+6ポイント(-4)

 ⓓ白 金:-7ポイント(-11)

 ⓔアルミ:+8ポイント(-2)

 ⓕ原 油:+10ポイント(+6)

 →産業資源:推移まちまち

 →金融資源:プラチナ<<銀<金・好悪分かれる

 

■通貨インデックス動向:ドル<欧州<円<資源国

 

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 次にテクニカル考察です。

 テクニカル推移はトレンドラインで考察した場合、7.284円を始点とした下落トレンドは現時点で3波動(c波?)まで終了していると推測しています。

 

 昨日記事にも書いた通り、トレンド転換前には5波動衝撃波が発生するので、7.331円の下落トレンドが現時点までの推移でabc調整波動であると仮定するならば、7.2814円からの下落トレンドは明確な5波動衝撃波になると洋傑は推測しています。よって現時点の推移で3波動トレンドラインを上抜けている現状は、推定として4波動目と位置付けています。

■1波動目:7.284円→7.200円(0.084円)

■2波動目:7.200円→7.259円(0.059円)

■3波動目:7.259円→7.073円(0.186円)

 ※3波動/1波動=2.214(≒2.236)

 

 この4波動目は上述の推移から見ると、ルール上7.200円を上回らない事になります。いま現在までの高値7.182円が4波動主点かどうかはまだ分かりませんが、少なくともこの推移が4波動目であるとするなら7.200円までで反落するはずです。

 

 ただFxは何が起きるかわからない部分が非常に大きい世界ですので、今回の上昇が4波動目であると決めつけて臨むのは非常に危険です。あくまで可能性論として上抜けた場合の推移推測についても書いておきたいと思います。

 今回の上昇が7.200円を越えた場合には一連の下落トレンドにおける波動カウントが崩れることになり、目先の推移は非常に不明瞭になります。上抜けた=最高値更新とはなる可能性が低く、暫くは非常に曖昧かつ変わりやすい推移になる事が推測されます。恐らくは諸指標推移にかなり影響を受けた動向になると思われます。

 

 ですので今日の推移は大きく3パターンに分けられると思われます。

①7.200円を越えて7.331円付近まで上昇するトレンド形成

②7.200円未満で反落して7.12-7.14円ラインを抜けて最後の下落トレンド(5波)形成

③7.200円を越えず、7.12-7.14円ラインも抜けない曖昧推移

 

 ①の場合には7.28円-7.30円辺りまで一度上昇する可能性が高いように思います。また一度上抜けると7.22-7.24円が強い下値抵抗として機能する可能性があり、暫く7.20円割れも難しいように思います。

 ②の場合は洋傑の現時点の見立て通りの展開となり、最後の下落となって大きく跳ねる流れになると思われますが、現時点の上昇(推定4波)が思ったより上昇している関係上、下値も伸びる可能性があります。推測ですが6.97円-7.02円辺りではないかと思います。

 ③は曖昧推移となって方向性が見いだせない展開となります。

 

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 以上、個人的テクニカル考察及び諸指標推移をまとめると、

 

ⓐ諸指標推移は現在の位置と今後の推移が割れている指標が多く、不安定な地合いが伺える。流れが変わりやすい環境ながらも現状の株価の上値重さや債券買い・金融資産上昇からリスク回避の動きが徐々に進んでいる可能性はある。南アフリカ債も推移が変わりやすくなっており、動向は不明瞭。

→概況の方向性としては「不明瞭ながらも下向き」、安定性は「かなり低い」と考える。

 

ⓑテクニカル見解は7.284円からの下落3波トレンドラインを上抜けており、推定4波動であると考えるが、目先の見極めラインは上値7.20円、下値7.12-7.14円であると考える。いずれかを抜けると、その方向へ進む流れが強まる可能性が高い。

 

 となります。

◆ランド円レンジ推測:6.97円ー7.33円

 

 推定レンジは上限を7.33円・下限を6.97円としました。昨日より更にレンジが広がっています。

 

 上値は7.200円の見極めラインを抜けた場合の最大上昇幅で設定しています。今回の下落が3波で終了する事は、これから先の推移がまだ本格的な上昇に繋がる可能性として低く、どんなに上がっても7.33円までで反落する展開を推測します。但し上述の通り、今日の高値目処としては7.28円-7.30円辺りではないかと思います。

 

 下値は反落して大きく下げた場合の最大値で設定しています。大抵は7.01円-7.08円で下げ渋ると思っていますが、今回の上昇幅が大きい為、見極めライン(7.12円-7.14円)を下抜けると5波延長型衝撃波になる可能性も否めません。その場合には6.97円-7.02円まで下がる事が推測され、直近の大きな5波動構成が7.005円を抜けると崩れることなります。

 

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◆今日の方向性及び推移推測

 ※指標判断およびテクニカル考察を総合して記載しています。

 

 方向性は…かなり難しいです。状況から冷静に判断すれば不明瞭という事になりますが、7.284円からの波動推移を考えると反転する力は相当規模にはあると見ています。但しこれは反落予測である為、精度としては低いと言わざるを得ません。現在の地合いもかなり流動的で、今の株価じり安・債券買いの流れもどこまで継続するか、反転するかわからない部分が大きいです。

 諸指標推移次第で変わりやすい状況には変わりありませんが、テクニカル的には今回の上昇によって7.20円を越えると中短期推移がかなり不明瞭になる事もあり、一定の下げ圧力はかかると思っています。要はその流れと欧州時間の推移が合致するか否かでしょう。

 初動は静観が絶対的に重要となります。あくまで上下の見極めラインを抜けてからの仕込みが重要であると、個人的には強く感じています。

 

1)下値抵抗推測

 7.12円-7.14円に3波下落トレンドラインがあります。いま現在の上昇はこのラインを舐めるように割らずに上昇している状況ですので、このラインを割る事が直近の上昇展開を崩す前提条件になりそうです。

 そのラインを下抜けると昨日安値7.07円まで目立った下値抵抗はないように思います。更にそれを割ると7.05円以下では7.02円辺りまで下げ抵抗が少なく、7.12円・7.05円-7.08円・7.02円が一連の下値抵抗として機能すると個人的には考えています。

 更に割ると6.97円となりますが、今日の推移では最大でここまで辺りであると考えています。

 

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2)上値抵抗推測

 7.20円が大きな節目となります。この値を越えると直近の下落推移が破たんして今後の動向が非常に不明瞭になる事が推測されます。そういった意味では越えて欲しくない部分です…が、そう思うとそうなりやすい…

 その後は7.22-7.24円に7.33円からの下落トレンドラインがありますが、7.20円を越える事自体によって、このラインの意味合いはかなり薄れてくると見ていますので、然程大きな上値抵抗にはならないと思っています。その上には7.284円の推定c波始点が抵抗として機能しそうです。

 更に上抜けると7.33円が見えてきますが、個人的には7.20円を上抜けても7.28円-7.31円辺りで上昇が止まると見ています。

 

 今日は本当に難しい相場推移です。

 

 さあ今日も何とかアタッテクレ…

 (;^ω^)人