洋傑のつぶやき(2021年2月24日・ランド円単日展望)

 本記事は洋傑個人の分析と見解に基づいた内容となっており、ランド円推移に対する個人的推測となります。

 予めご理解の上、ご覧頂くようお願いします。

◆はじめに

 

 本記事は単日展望である特性上、精度は週間展望やテクニカル分析には劣ると思いますが、直近の推移を織り込んだ分析と判断で考えていきたいと思います。

 週間展望及びテクニカル考察は以下のリンクからご覧になれます。基本的にはこの内容を踏襲した前提で進めていきますので、おおよその流れは下記リンクから確認いただけると幸いです。

 

※ランド円週間推移・テクニカル分析

※ランド円週間展望

 また、これまでの週間展望記事の精度が比較的良いので、基本は分析内容を踏襲してこちらも進めます。また単日展望である関係上、諸指標推移の一部簡略化とテクニカル考察は基本週間記事を前提とします。

 

 諸指標推移について分析判断などの基本事項は上記リンクに記載しておりますのでそちらかご覧ください。

 

 では始めましょう。

◆諸指標推移判断・トレンド考察・総合判断

※各指標判断は総合結果のみ記載

■株価先物動向:▲5ポイント(下落傾向)

 →前日比:±0ポイント(横ばい)

■債券(利回り)動向:+5ポイント(上昇傾向)

 →前日比:-1ポイント(横ばい)

 

■南ア債(利回り)動向:▲1ポイント(横ばい)

 →前日比:+5ポイント(上向き)

■商品先物動向:

 ⓐ金価格:+3ポイント(-1)

 ⓑ銀価格:-2ポイント(-4)

 Ⓒ銅価格:+6ポイント(0)

 ⓓ白 金:-2ポイント(+5)

 ⓔアルミ:+4ポイント(-4)

 ⓕ原 油:+1ポイント(-9)

 →産業資源:推移まちまち・やや下向き

 →金融資源:銀≦白銀<金・推移横ばい・やや下向き

 

■通貨インデックス動向:ドル<欧州・円<資源国

 

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 次にテクニカル考察です。

 テクニカル推移は昨日の7.20円越えによって7.284円からの下落トレンドは3波で終了しています。よってまだ7.331円からの下落トレンド(6.657円から始まった推定4波動目)は大きな意味で継続している可能性があるというのが洋傑の大まかな見解となります。

 

 しかしながら、7.331円から始まった下落トレンドラインは昨日の上昇で一旦上抜けています。この推移から考察する洋傑の現状考察は”7.331円→7.073円までの下落が4波動a波”の可能性が高いという事です。つまり現在の推移(上昇トレンド)は調整b波という事になり、原則は7.331円を越える展開にはならない(ランニング調整の場合を除く)事が考えられます。

 加えて、今回の7.073円からの上昇波動も3波動構成となる事が推測されますので、その推移特性上、かなりアップダウンがある展開が想像されます。

 

 因みに7.073円からの上昇推移は大きく分けて3波動目にあたる位置にあると見ています。

■1波動目:7.073円→7.197円(0.124円)

■2波動目:7.197円→7.135円(0.062円)

■3波動目:7.135円→7.167円?(0.132円?)

 今回のトレンドも3波動になる事を考えると、このまますんなり推移するなら1波動の1.236倍~1.382倍(それ以上になると5波動構成になる可能性が高まるため、実質的な高値上限)に相当する7.29円-7.31円が一旦のめどになると思われます。

 

 …しかし、上述したようにこの推移も7.331円から始まる4波動b波と仮定すると、3波動で終わるという特性上「どこでも修正がかけられる」、つまり3波動まで進んでおいて一気に下落してそれまでのトレンドラインを崩してより大きな1波動目を構成する、といった流れを作りやすいという不安定要素があります。

 

 洋傑が避けたかった推移ともいえる流れであり、どういった動きも取れる波動にあたっていると言えます。この動向は諸指標推移により強く影響を受ける事が多いので、その動意が不明瞭な場合には荒れた相場推移になりやすいというデメリットがあります。

 今日の動意を明確に把握することはテクニカルの観点から言えば先々日・先日推移以上に難しいと言えます。

 

 但し、見極めラインは存在します。今日の見極めラインは上述の3波動構成に至る経緯で形成された上昇ラインです。このラインを維持したまま上述の7.29円-7.31円に到達すれば比較的見やすいチャート動向と言えますが、もし再度の高値更新(7.267円越え)無く、このラインを割り込むと推移はかなり分かりづらくなってきます。

 というか、7.331円から7.073円に至る時間が今回の上昇にかかった時間に比べると倍以上あり、推移から見ると一度このラインを抜けて一定下値まで下がる可能性の方が高いように感じます。

 

 色々書いてややこしくなりましたが、それだけ現在の推移はヤヤコシイ事になっている可能性が高い、と思ってください。

 まとめとして、今後の推移推測パターンを以下に記します。

①7.073円→7.267円のトレンドラインを維持したまま7.29円-7.31円まで到達後反落するケース

②現状のトレンドライン(下限は7.19円前後)を割って7.12円-7.17円まで下がった後に反発するケース

 

 いずれもすんなり上昇・下落する事にはならずに、かなりの値幅を動きやすいと推測されるだけに、今日のランド円相場は大きく(2-3日スパンで)見れば「一定レンジ(広い)内で、方向感のない推移」となるとも言えます。

 

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 以上、個人的テクニカル考察及び諸指標推移をまとめると、

 

ⓐ諸指標推移は直近動向及び推移傾向がまちまちで昨日同様割れており、流れが変わりやすい地合いであると推測する。

→概況の方向性としては「不明瞭」、安定性は「かなり低い」と考える。

 

ⓑテクニカル見解は目先の推移が不明瞭になりやすく、欧州時間内ないし米国時間を含めた期間内で何度も方向が変わる事が推測される。

 

 となります。

◆ランド円レンジ推測:7.11円ー7.33円

 

 推定レンジは上限を7.33円・下限を7.11円としました。昨日よりは推定レンジが狭まっていますが、値動きは更に大きくなりそうに思います。

 

 上値は今日の最大上昇幅…というよりはテクニカル的な高値位置で設定しています。実質的には7.29円-7.31円辺りで収まる可能性が極めて高いと思われます。今日の推移である程度安定しているのは上値限度位置くらいで、それから下は底が見えない展開と言えます。

 

 下値は現在のトレンドラインを下抜けた場合のひとまずの下値目処といったところです。これは直近高値安値幅(0.194円)から算出したフィボナッチ・リトレイスメント78.6までを限界として設定しています。実際にはこれより下がる事も考えられますが、今日の推移としては一旦の下げ目処になるのではないでしょうか。

 

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◆今日の方向性及び推移推測

 ※指標判断およびテクニカル考察を総合して記載しています。

 

 方向性は…これまた不明瞭と言わざるを得ません。上述の通り直近推移すら掴むのが難しく、動向は二転三転することが推測されます。現状のトレンドラインを維持できるようなら7.19円-7.31円レンジ、下抜けるようなら7.12円-7.23円レンジと、いずれもかなり広いレンジで動く事が考えられますし、実際の値動きは相当激しいと推測します。

 早々に上昇傾向となって上がるようなら7.27-7.31円辺りで反転する可能性が高く、上値は最大で8銭程度と考えられますが、一方で下値は7.12-7.17円まで想定され、かなり不安定になりそうです。

 

 前半上昇するようなら中後半以降は下落傾向が強まる事が推測されますが、前半に下落するようなら上昇→下落を繰り返す展開となると見ており、ポジションホールドだと含み益と含み損を交互に経験しそうな気がします。

 基本的には7.25円以上でショート、7.15円以下でロングが手堅いと個人的には考えます

 

1)下値抵抗推測

 下値は7.19円-7.20円が現状トレンドライン下限ですので、個々が一旦の下値抵抗として機能しそうです。諸指標推移が強ければ下抜ける事も十分にありそうだと考えますので、それ以下は7.12-7.17円の間で反発すると考えています。あくまで7.073円を下抜ける事は無い前提の下落であり、早々に下げ目処まで到達すると反発も早そうです。

 

2)上値抵抗推測

 上値は下値よりは抵抗ラインも少なく、ほぼ7.29円-7.31円、最大で7.33円と考えます。例外的に上抜ける事もあるかもしれませんが、今日の諸指標推移ではそこまで押し上げる展開にはならないというのが洋傑の見解です。

 

 今日は昨日以上に難しい相場推移になると思います。