洋傑のつぶやき(2021年2月25日・ランド円単日展望)

 本記事は洋傑個人の分析と見解に基づいた内容となっており、ランド円推移に対する個人的推測となります。

 予めご理解の上、ご覧頂くようお願いします。

◆はじめに

 

 本記事は単日展望である特性上、精度は週間展望やテクニカル分析には劣ると思いますが、直近の推移を織り込んだ分析と判断で考えていきたいと思います。

 週間展望及びテクニカル考察は以下のリンクからご覧になれます。基本的にはこの内容を踏襲した前提で進めていきますので、おおよその流れは下記リンクから確認いただけると幸いです。

 

※ランド円週間推移・テクニカル分析

※ランド円週間展望

 また、これまでの週間展望記事の精度が比較的良いので、基本は分析内容を踏襲してこちらも進めます。また単日展望である関係上、諸指標推移の一部簡略化とテクニカル考察は基本週間記事を前提とします。

 

 諸指標推移について分析判断などの基本事項は上記リンクに記載しておりますのでそちらかご覧ください。

 

 では始めましょう。

◆諸指標推移判断・トレンド考察・総合判断

※各指標判断は総合結果のみ記載

■株価先物動向:+2ポイント(横ばい)

 →前日比:+7ポイント(上向き)

■債券(利回り)動向:+10ポイント(上昇傾向)

 →前日比:+5ポイント(横ばい)

 

■南ア債(利回り)動向:▲3ポイント(横ばい)

 →前日比:-1ポイント(僅かに下向き)

■商品先物動向:

 ⓐ金価格:+1ポイント(-2)

 ⓑ銀価格:+5ポイント(+3)

 Ⓒ銅価格:+10ポイント(+4)

 ⓓ白 金:0ポイント(+2)

 ⓔアルミ:+10ポイント(+6)

 ⓕ原 油:+7ポイント(+6)

 →産業資源:上昇推移・上向き

 →金融資源:金≦プラチナ<銀・推移まちまち・僅かに上向き

 

■通貨インデックス動向:円≦ドル<<欧州<資源国

 

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 次にテクニカル考察です。

 昨日の展開によってランド円は今年最高値を更新しています。これにより洋傑の週間展望に於ける「推定3波動トレンドラインを割らずに反発して最高値更新」を達成していますので、その方針に沿って基本推移展望を構築します。…まあその展開はあまり可能性として高くないと思っていたので、やはりFxは意外な推移をするのを痛感しています。

 

 まあ経緯はどうであれ、米国時間前が最高値になった点は当たっていましたが、完全に想定外の推移でした。

 

 さて、その基本方針としてはエリオット波動に於ける「ランニング調整」及び「拡大フラット」になる可能性が現時点では高いように思います。ランニング調整及び拡大フラットとも最初の下落と次の上昇値幅比が1.236倍~1.382倍近似値に収まる傾向があります。今回はどうでしょうか。

■推定a波:7.331円→7.073円(0.258円)

■推定b波:7.073円→7.348円(0.275円)

 b波/a波=1.066

 

 まだ値幅比から見て整合性は低いと思います。一旦高値を更新している手前、b波としての最高値はまだ更新する可能性が高いように考えています。但し、この推移がすんなりと推定b波高値位置まで上昇するかどうかは微妙なところです。その理由は昨日も書いたように現状推移が3波動構成であることに由来します。

 この辺は再度書くと長くなるので割愛しますが、要は3波動推移は「テクニカル上、どんな推移もできる」事によって不意の急落や急騰を誘発しやすいというデメリットが大きいという事です。

 

 即ちテクニカル上では7.073円までを最大値として下落する事が可能であるという事です。この辺は諸指標推移やヘッドラインに大きく左右される部分です。

 

 ともあれ、大きく見れば値幅比1.236倍~1.382倍の位置を最終到達点として上昇する展開である事は可能性として高いというのが洋傑の見解です。その高値位置は…

■1.236倍:7.391円前後

■1.382倍:7.429円前後

 となります。

 

 もう少し中身を詳しく見てみると、かなり推移は複雑ながらも5波動もどきの流れを形成しつつあるようにも見えます。

■1波動目(a波):7.073円→7.197円(0.124円)

■2波動目(b波):7.197円→7.135円(0.062円)

 ※フィボナッチ・リトレイスメント:50.0(≒50.0)

■3波動目(c波):7.135円→7.348円(0.213円)

 ※3波動/1波動=1.718(≒1.764?)

■4波動目(c波):7.348円→7.235円?(0.113円?)

 ※4波動/1-3波動=0.325(0.382?)

 ※4波動/3波動=0.531(≒0.500)

 

 

 この推定c波内の4波動c波トレンドラインを割らずに継続している点も5波動もどきと考える理由の一つです。もしこの推測通りに動くのであれば、7.197円を下値に最高値更新を目指す展開になりそうです。

 

 よって、テクニカル上で考えられる展開としては、

①このまま上昇して7.39円-7.43円を目指して上昇

②7.35円を最高値に反落して、7.197円までで反発して最高値を目指して再上昇

 直近の推移推測としては以上のように考えます。他にも展開パターンはいくつもあり得ますが、書くときりがないので絞ってピックアップしました。

 

 テクニカルの観点で見ると目先の見極めラインは上値7.348円・下値は7.285円・7.235円となります。

 

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 以上、個人的テクニカル考察及び諸指標推移をまとめると、

 

ⓐ諸指標推移は横ばい傾向ではあるものの、先行指標の債券売りが顕著である点、先物推移が底堅い動向である点から概況はやや上向きにあると考える。ただ南ア債は売買拮抗している状況であり、目先の流れは不明瞭かつ不安定になる可能性があると推測する。

→概況の方向性としては「上向き」、安定性は「やや低い」と考える。

 

ⓑテクニカル見解は連日同様に不安定になりやすく、諸指標動向に影響を受けやすいが、基本的には再度の最高値を目処とした上向き傾向であると推測する。反落する展開もあり得るが、基本的には最大で7.20円を目処の反発上昇に変わると考える。

 

 となります。

◆ランド円レンジ推測:7.20円ー7.43円

 

 推定レンジは上限を7.43円・下限を7.20円としました。本当は下値をもう少し広げたい気持ちがありますが、概況推移を鑑みて気持ち高値としました。

 

 上値はこのまま上昇を崩さずに上がった場合の最大高値として設定しています。7.43円を越えるような展開は今週時点では洋傑は想定しておらず、仮に越えると展望を見直す必要性が出てきそうです。もし逆に7.35円をピークに反落するようであれば7.35円が高値となります。

 

 下値は反落した場合の最大下落幅で設定しています。概況推移から見ると今日の安値目処はそのあたりであると見ていますが、7.235円を割った場合の安値であり、7.235円までで反発して7.348円までのレンジで推移する展開もあり得そうです。

 

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◆今日の方向性及び推移推測

 ※指標判断およびテクニカル考察を総合して記載しています。

 

 方向性は…概況動向から上向き優勢であると考えています。南アフリカ債利回り推移がまだ不安定な部分もあり、これが推移の不安定要素として影響を及ぼしそうです。概況と一緒の方向性なら高い確率で上昇、もし分かれた場合には不安定な動向が予測され、今日の反落パターンは後者を基軸にした推移推測でもあります。

 

 見極めラインとしては上値が7.32円-7.35円、下値は7.28円と7.24円となりそうです。

 上抜けするようなら7.39円-7.43円を目処に反落、下抜けるようであれば7.20円を底値に反発→上昇する展開を考えます。いずれも見極めラインを越えれば方向転換は米国時間前まで無いように思います。

 逆に曖昧推移(7.24円-7.34円)となった場合には17:30・18:30で流れが変わりやすいのではないかと見ています。

 

1)下値抵抗推測

 下値は7.28円前後と、真下に最初の下値抵抗があります。これを下抜けるようなら7.235円目指して下がる可能性が高いように思っていますので、ここは早い目に決着が付きそうです。その下には7.235円と昨日の安値が控えていますが、ここを抜けても7.197円までで反発する可能性が高いと見ています。

 

2)上値抵抗推測

 上値抵抗は昨日高値7.348円、今日の高値7.322円が直近の抵抗帯です。ここを抜けるようなら7.39円-7.43円が高値限度として機能するように思っていますので、昨日高値までが一つの見極めラインと言えます。