洋傑のつぶやき(2021年2月26日・ランド円単日展望)

 本記事は洋傑個人の分析と見解に基づいた内容となっており、ランド円推移に対する個人的推測となります。

 予めご理解の上、ご覧頂くようお願いします。

◆はじめに

 

 本記事は単日展望である特性上、精度は週間展望やテクニカル分析には劣ると思いますが、直近の推移を織り込んだ分析と判断で考えていきたいと思います。

 週間展望及びテクニカル考察は以下のリンクからご覧になれます。基本的にはこの内容を踏襲した前提で進めていきますので、おおよその流れは下記リンクから確認いただけると幸いです。

 

※ランド円週間推移・テクニカル分析

※ランド円週間展望

 また、これまでの週間展望記事の精度が比較的良いので、基本は分析内容を踏襲してこちらも進めます。また単日展望である関係上、諸指標推移の一部簡略化とテクニカル考察は基本週間記事を前提とします。

 

 諸指標推移について分析判断などの基本事項は上記リンクに記載しておりますのでそちらかご覧ください。

 

 では始めましょう。

◆諸指標推移判断・トレンド考察・総合判断

※各指標判断は総合結果のみ記載

■株価先物動向:▲7ポイント(下落傾向)

 →前日比:-9ポイント(大きく下向き)

■債券(利回り)動向:+10ポイント(上昇傾向)

 →前日比:0ポイント(横ばい)

 

■南ア債(利回り)動向:▲7ポイント(下落傾向)

 →前日比:-4ポイント(下向き)

■商品先物動向:

 ⓐ金価格:-4ポイント(-5)

 ⓑ銀価格:-1ポイント(-6)

 Ⓒ銅価格:+2ポイント(-8)

 ⓓ白 金:-7ポイント(-7)

 ⓔアルミ:+2ポイント(-8)

 ⓕ原 油:+6ポイント(-1)

 →産業資源:直近推移はやや上昇・傾向は下向き

 →金融資源:プラチナ<金<銀・直近推移は下落・傾向は下向き

 

■通貨インデックス動向:ドル<資源国<円<欧州

 

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 次にテクニカル考察です。

 昨日推移によって洋傑が立てていた推論は破綻しています。これから再構築するよりは、週間展望の内容に原点回帰して推移を考察したいと思います。その方が精度は高いと見ていますので。

 

 さて、その週間テクニカル考察記事で書いている内容に入る前に、今のトレンドラインの確認をしたいと思います。既に何度も展望記事には書いていきましたが、今現在の推移は6.657円から始まった衝撃波(推定5波動構成)であると洋傑は考えています。ですのでそこから5波動構成になってトレンド終了する可能性が高いと見ていますが、トレンドラインからみて、現在は4波動目に入ったと推測されます。

■1波動ライン(ここを割ると6.657円からの上昇トレンドが終了と判断)→抜けていない

■3波動ライン→昨日の下落で下抜け

 

 となっています。以前の安値であった7.073円はこの3波動ラインを抜けないまま反転して上昇した為、3波動が継続していたと考えています。そう仮定した場合の現時点までの推移は

■1波動目:6.657円→7.005円(0.348円)

■2波動目:7.005円→6.753円(0.248円)

■3波動目:6.753円→7.348円(0.595円)

 ※3波動/1波動=1.710(≒1.764?)

 

 数値的整合性が高いとは言えませんが、推定3波動トレンドラインを抜けた時点で3波動は終了したと考えないと「いけません」ので、上述のように考えます。

 

 さて、今回の下落ですが、値幅から言えば7.348円→7.035円(0.311円)となっています。4波動は大体1波動と同じ値幅になる事が多く、逆に大きく広がるようなら後の波動(今回で言えば上昇)が大きくなる事が推測されます。但し今回は0.311円という事でまだ0.348円にはまだ余裕があります。

 仮に今回の下落が4波動であれば、上記の傾向とこれまでの波動推移から7.005円にかなり近い位置まで下がる可能性があり、また7.005円を下抜けるようであれば直近で構成した5波動構成は崩れることになります。

 

 さらに下がって今回の6.657円から始まる上昇トレンドラインすら割った場合には、長期トレンドとして5.959円からの上昇トレンド(5波動)が終了する事にもなり、大きなトレンド転換を想定しておく必要が出てきそうです。

 ただ、6.657円から始まるトレンドラインは現時点で2つであり、一見チャートでは5波動が完了したように見える形態ですが、3波ラインを昨日推移で下抜けた程度で、直近値幅比から見ても再度の高値更新があると洋傑は考えています。

 

 では高値はどうでしょうか。実は昨日の推移があまりに急激であった為に、実質的な見極めラインですら7.20円付近であるのが実情です。ですので仮に反発する流れになれば案外一気に上昇する事もあり得ると見ています。よって見極めラインではありますが、今日は実質的に下値の見極めしかできない状況だと言えます。

 要するに「どこで反発するか」「どこまで下がると判断が変わるか」に絞られてきます。

 

 今日の見極めラインとして、洋傑は以下のように推測します。

■高値ライン:7.09円-7.12円

■下値ライン:7.005円 / 6.94-6.96円

 

 高値ラインは精度50%程度の低い上抜け見込み位置です。高い確率を求めると7.20円まで見ないといけないので、暫定的に設置した程度のものです。

 下値見極めは明確に7.005円の推定2波動目始点と、現状の6.657円からの上昇トレンドラインである6.95円前後です。7.005円を抜けてもまだ大きなトレンド転換の可能性は半々で、6.94円を抜けると流れが変わった事になると見ています。

 

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 以上、個人的テクニカル考察及び諸指標推移をまとめると、

 

ⓐ諸指標推移は下落が強い地合いであるが、依然として強い先物推移や債券動向もある為、目先の推移は持ち直しやすくなっていると推測する。また南ア債利回りは依然として下落寄与の可能性が高く、推移は明暗分かれる現状から不安定化しやすいと考える。

→概況の方向性としては「前半ほど下向き」、安定性は「低い」と考える。

 

ⓑテクニカル見解は直近の3波動ラインを下抜けした事により4波動目に入った可能性が高い。理論的には7.005円までで反発する可能性が高い一方、抜けると中長期トレンドの転換になる事も視野に入ってくる為、大きな判断ポイントであると考える。

反発すれば一気に上昇しやすい地合いな反面、下落は比較的鈍い推移になると推測する。

 

 となります。

◆ランド円レンジ推測:6.94円ー7.24円

 

 推定レンジは上限を7.24円・下限を6.94円としました。

 

 上値は7.12円を越えてくると視野に入りやすい高値目処として設定しています。7.348円からの下落波動の2波動目始点が7.235柄円となる関係上、この辺は強い上値抵抗として機能する事が推測されます。一段下で見ると上述の7.09円-7.12円が意識されやすいと思います。

 

 下値は6.657円上昇トレンドラインの下限位置で設定しています。先日の高値7.348円は3波トレンドを割らずにつけた高値として個人的には3波動終点として見ています。その前提で考えた場合の下落下限であり、ここを越えると週間展望で考察した推移自体の見直しを迫られる位置です。

 

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◆今日の方向性及び推移推測

 ※指標判断およびテクニカル考察を総合して記載しています。

 

 方向性は…前半中心にじり安ないし下落が優勢だと思います。中後半以降はかなり不明瞭ながらも反発しやすい地合いに概況もテクニカルもなると見ています。株価推移や通貨動向はリスク回避が強い傾向が支配的ですが、債券売りと先物の底堅さは依然として維持されており、昨日からのクロス円下げによる値戻し圧力も強まる可能性は十分あります。

 

 推移の上で重要な指標は、昨日推移から見て南ア債利回り・株価辺りだと思います。この推移が上向くようなら相場反転の機会が訪れると思いますが、直近推移を見る限りではそう簡単には進まない可能性が高いですね。前半は下値攻防中心かと考えています。

 重要指標の流れが変われば一気に反発上昇しやすいと思います。

 

 トレードにはあまり適していない状況ですね。ショートは入れやすいものの反発したら一気に値戻しすることも考えられるため、かなりチャートに張り付いておく必要がありそうです。加えて今の位置から入れるよりは、より見極めできる6.94-7.00円の辺りで、尚且つ一旦反発してから良いと思います。つまり今日はあまり機会がないかと…

 

 ロングは今入れると最悪の場合には損切り・含み損期間の長期化懸念があり、かなりリスキーです。まあそれだけチャンスでもあるのでしょうが、博打の域を出ないと思います。かといって見極めラインはまあまあ高値ですから、どこまで行っても手堅いトレードをする状況にはならないと思います。

 

 今日はチャンスでもあり、非常に危険でもある相場だと思います。

 

1)下値抵抗推測

 下値は7.005円と6.94円-6.96円ラインです。前者は6.657円上昇トレンドにおける2波動始点であり、これが崩れると目先の推移は更に不明瞭になる為、個人的には越えて欲しくないポイントです。ただそれを狙った売り圧力も相当強まると思いますので、欧州市場序盤~中盤の大きな節目として機能すると思います。

 6.94円ラインは正に最終防衛ラインであると思いますので、今日の下値限界点として意識しています。まあ実際は7.005円を抜けると6.97円辺りまではあっさりと下がりそうに思います。

 

2)上値抵抗推測

 上値抵抗は今日の高値7.105円、直近の推移からみて下落4波動目であるなら反発位置として意識されやすい7.14円-7.17円、実質的なトレンド反転見極めラインである7.20-7.22円辺りでしょうか。実際には下値反発が前提条件となりますので、この辺の判断をする段階は欧州時間中後半ではないかと思います。

  訪れば、ですが。

 

 (*'人'*)7.005ハンテンキボウ