洋傑のつぶやき(2021年2月27日:週間ランド円動向・テクニカル考察)

 本記事は洋傑の個人的分析・考察に基づいた推測を記載しております。あくまで個人の見解であり、明確な動意を記載しているものではありません。その点をご理解の上、お読み下さいますよう、お願いします。
 また週間展望とは異なり、諸指標推移やファンダメンタルズの側面は原則考えないで進める分析記事となります。予めご了承ください。

◆一週間の振り返り:短日推移は不明瞭、週間推移は明瞭

 

 ここのところ週間テクニカル分析記事はその図解を作成するが故に、かなり時間がかかるようになってしまっています。正直やめたくなる気持ちもありますが、この記事の内容があるために週間推移を一定把握することが可能になっているのは紛れもない事実であり、やはりどこまで考えても「やめる」結論には行きつきません。

 

 というのも、先週推移は日別で見るとかなり不明瞭な部分が多く、展望作成もかなり難航した日が多かったように感じます。そんな中で推移の羅針盤となったのは週間テクニカル考察でした。先週の記事に於いて推測した推移の3パターン、そのうちの一つが的を得た推移になったと言えます。

 

 この記事で添付するのもアレなので、ご興味があれば先週記事をご覧ください。

 さて、そんな経緯もあり週間テクニカル考察の重要性を再度認識したところで今週も進めていきたいと思います。

 本記事では今週推移の振り返りと、今後の動向推測をテクニカルの観点から考察していきます。

 

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 さて今週の推移ですが、先週テクニカル記事で図解したトレンドライン見解が間違っていましたので再再度訂正します。ただ先週推移や直近推移には然程影響はなく、この後に影響が出ると思いますのでギリギリのタイミングだったかも知れません。

 具体的には先週の図解では5.959円からの上昇トレンドラインが6.657円まで下押しした時点で下抜けた、といった内容でしたが、実際は抜けていません。正しくは6.116円からのラインが6.657円への下落課程で一時的に抜けた格好です。

 

 …文字で書くと難解ですので、図解を添付します。

 

 

 1枚の図に最大限の情報を叩き込みました(笑)。今の推移はこの内容で洋傑は考えています。全てのトレンド波動はトレンド5.ラインで分別しており、それから考察すると現在は「5.607円からの上昇トレンド3波動目」という事になります。この3波動目とc波の区別は「最初の波動が次の波動の1.618倍を越えないか」「0-2チャネルラインを越えないか」で分ける事が出来ます。

 

 既に0-2チャネルラインは越えていますので、残るは1波動目と3波動目の値幅比が1.618倍を越えないかどうかに絞られています。その1.618倍を越えないかどうかの見極めがその一つ下の1.382倍を越えないかどうかにかかっていると言えます。

 そして現在の3-1波動比は1.45倍付近に達しており、実質的には1.618倍まで到達することが高い確率で見込まれます

 

 上述の通り、見極めは1.618倍を越えないかどうかですので、1.618倍で止まれば反落の可能性があります。裏を返せば、現在の推移は「5波動衝撃波になるにしても3波動調整波で終わるとしても、1.618倍ポイントまでは上昇する」という事です。この点から見ても1.618倍位置にあたる7.50円前後にはランド円は上昇すると洋傑は見ています。

 

 その5.607円からの上昇トレンドに於ける3波動目が5.959円からの上昇トレンドという事になり、この最終高値が7.50円付近に到達する可能性は現時点ではかなり高いというのが洋傑の見方です。…ファンダ面や諸指標推移を見ていると正直不安になる部分が大いにありますが、テクニカルでの見解はそうなります。

 

 その5.959円からの上昇トレンドをまとめたのが上図となります。

 そのトレンドもライン引きで見ると既に5波動目に達しており、3-5波動目始点である6.657円からの上昇トレンドに於いても現在は4波動目ないし5波動目という、最終の最終局面に至っているように思っています。

 

 その6.657円からのトレンドは7.348円からの下落課程によって5-5-3波動ラインを下抜けていますので、現時点が5-5-4波動局面である可能性はかなり高いと思います。その下落波動も明確な5波動構成を作っており、数値的整合性や下値目処から見て、正に最終段階にあるように感じます。

 図解の通り、最終の7.130円からの下落波動が5波動になりきっていないのがやや気になりますが、ここまで小さな時間足の推移になってくると一定の例外は出やすく、むしろトレンドラインで見極めた方が良い局面と考えています。

 

 ですので目先の推移は図解の通り、7.08円-7.10円ラインを上抜けるか7.005円を割るかで判断すればよいと見ています。

 

◆今後の推移推測

 

 今後の推移パターンは上項の内容と然程繋がりませんが、大きくは「7.005円で反発するかどうか」と「7.348円を抜けるかどうか」で判断できると思います。

 

 最初は洋傑が一番(…と書くとそうならない事が多い気がする)可能性として高いと見ている「今回の下げで4波動が終了する」ケースです。

 

 

 要するに最終上昇の局面となります。これまでの推移で1波動と4波動が殆ど同じ値幅になるケースになりますので、個人的には5波延長型衝撃波にはなりづらく、最終トレンドの値幅は1波動の1.382倍が最大上昇値となる可能性が高いと見ています。よって高値限度は7.50円前後となります。

 

 既にお気づきの方もいらっしゃる通り、この7.50円は5.607円から始まる上昇トレンドの1-3波動比1.618倍の上限にあたる位置となります。

 そういった意味でも上昇高値目処としては適切な位置と言えます。

 

 この上昇の後は「調整波動」か「衝撃波」かの見極めが曖昧な位置で反落することになりますので、最初はともかく中後半以降はかなり推移が不安定になる事が推測されます。とはいえ、現時点の見立てでは6.60円前後まではランド円が下押しする可能性が高いのではないでしょうか。

 

 次に2つ目、7.005円-7.348円レンジ内で不安定推移となって暫く方向感が出ないケースです。

 

 

 

 このパターンでは7.348円を抜けずに中短期推移がかなり見えづらくなるケースとなります。

 推移展開としては調整波動にありがちは4パターンが想起されますが、上述した高値の関係上、実質的にトライアングル調整かフラット調整になる可能性が高いと思われます。

 

 この推移になるか上抜けるかの見極めが高値攻防まで変わらない部分が大きいですが、7.005円を底に反発するランド円の上昇過程に於いて不安定な推移を示すかどうかで一つの見極めができるかもしれません。あまりにも「上がっては急落」するような流れになるようであれば調整波動となる可能性が高いと思いますので、この辺は推移を見て判断する必要がありそうですね。

 

 最後のパターンは7.005円を抜けてさらに下がるパターンです。

 

 

 このパターンは現時点では可能性として非常に低いと思っていますが、直近の相場推移は非常に脆弱な部分も多く、可能性の一つとして記載しておきます。

 

 この場合にはさらに一段下にある6.657円からのトレンドラインを割るかどうかにもかかってきます。下抜けるようであればそれは5.607円から始まった上昇トレンドの終了(既に5波動構成にはなっている点から、恐らくは最安値を割る展開にはならないと思われる)となり、一旦の下げ局面が本格的に来る可能性が高まります。

 逆にそのトレンドラインを抜けずに反発するようであれば、今後も大きく伸ばす展開が推測されます。

 

 但しこの展開になると推移が非常に不安定になり、その日その日で推移を推し量る事が重要となってくるほど相場推移は不明瞭になりそうです。できるだけそうならない展開を祈りますが…

 

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 個人的には最初の展開になるのではと思っていますが、現時点では何とも言えません。あくまでテクニカル単体で考えれば可能性として最も高いと思いますが、諸指標動向がまだ分からない以上、早々の判断は危険です。

 

 その辺も含め、明日の週間展望はより慎重に見ていきたいと思います。

 (´-ω-`)ネムイ