洋傑のつぶやき(2021年3月1週ランド円推移展望)

 本記事は洋傑個人の分析と見解に基づいた内容となっており、ランド円推移に対する個人的推測となります。

 予めご理解の上、ご覧頂くようお願いします。

◆先週の振り返り(リンク添付)及び諸指標分析の独自ルールについて

 

 昨日記事に於いて、先週のランド円動向と個人的所感などは記載しております。またテクニカルの観点からの分析についても同様に書いておりますので、詳細はそちらをご覧ください。

 

※ランド円週間推移・テクニカル分析

 また、週間展望の内容と分析・見解内容を以下のようにしています。

①諸指標推移分析

②テクニカル分析を含めた総合見解と週間レンジ

 

 諸指標推移についての各分析指標は以下の通りとします。

 

■株価動向(先物):各動向の総合判断で加点

 ・日経225 / NYダウ / ナスダック100 / SPX500 / DAX30 / 香港40 / 中国ハンセン指数

■債券(利回り)動向:各動向の総合判断で加点

 ・アメリカ10年 / 日本10年 / ドイツ10年

 

■商品先物動向:各項目を点数化・金融資産と産業資産で総合判断

 ・金価格 / 銀価格 / 銅価格 / プラチナ価格 / アルミ価格 / 原油価格

■南ア債(利回り)動向:各動向別に挙げた上の平均点で判断

 ・短期債(2年) / 中期債(10年) / 長期債(20年)

■通貨動向:各地域別に分けて通貨強弱判断

 ・ドル指数/ 円指数 / 欧州通貨指数(ユーロ・フラン) / 資源国通貨指数(加・豪・NZ)

 

 これらを以下の3期間に分けて分析し、5判断に分けてポイント計算します。

■期間

 ・1日動向(主に金曜~土曜推移)…1倍計算

 ・1週間動向…2倍計算

 ・1か月動向…3倍計算

■判断

 ・上昇顕著…2ポイント

 ・上昇傾向…1ポイント

 ・横ばい…0ポイント

 ・下落傾向…-1ポイント

 ・下落顕著…-2ポイント

 

 つまり、長期推移で株価が上昇顕著な状況なので、その場合は「2ポイント×4=8ポイント」となる訳です。

 この加点方式で出た各指標の総点数は以下の分析判断とします。

■指標点数判断

 ・上昇顕著:10ポイント以上

 ・上昇傾向:5~9ポイント

 ・横ばい:-4~+4ポイント

 ・下落傾向:-5~-9ポイント

 ・下落顕著:-10ポイント以下

 

 これらの各指標判断を基に、諸指標推移としての洋傑の個人的総合判断を出します。

 書き綴り式で進めると文章内容によってバイアスがかかったり、歪みが出てしまいますので、ここはあえて機械的に行う事でフラットな判断をしていきたいと思います。

 

 では始めましょう。

◆諸指標推移判断・総合判断

 

■株価先物動向:-5ポイント(横ばい)

 ・1日…下落傾向(-1)

 ・1週間…下落顕著(-2)

 ・1か月…横ばい(0)

 →前回比:-8ポイント(下落傾向)

■債券(利回り)動向:+4ポイント(横ばい)

 ・1日…下落顕著(-2)

 ・1週間…横ばい(0)

 ・1か月…上昇顕著(+2)

 →前回比:-8ポイント(下落顕著)

■商品先物動向:+4ポイント(横ばい

 →前回比:-2ポイント(横ばい)

 ・金価格:-12ポイント(-2)

 ・銀価格:-6ポイント(-9)

 ・銅価格:+4ポイント(-8)

 ・白金価格:-3ポイント

 ・原油価格:+6ポイント(+4)

 ・アルミ価格:+4ポイント(-6)

 ●金融資産:動意は下落傾向・方向性下向き

 ●産業資産:動意はやや上昇傾向・方向性は下向き

■南ア債(利回り)動向:▲4ポイント(横ばい)

 ※各期間順は1日→1週→1月

 ※南ア債の特性上、上昇→マイナス・下落→プラスとする

 ・長期債…(横ばい±0・横ばい±0・横ばい±0):(0・前回比+6)

 ・中期債…(横ばい±0・上昇傾向-1・上昇傾向-1):(-5・前回比+4)

 ・短期債…(横ばい±0・上昇傾向-1・上昇顕著-2):(-8・前回比+4)

  →前回比:+5ポイント(上昇傾向)

 

■通貨インデックス動向:資源国<欧州<円<<ドル

 ※各期間順は1日→1週→1月

 ※通貨インデックスは強弱判断のみ

 ・ドル…(上昇顕著+2・上昇顕著+2・上昇傾向+1):(+9・前回比+10)

 ・円…(下落傾向-1・下落顕著-2・下落顕著-2):(-11・前回比-4)

 ・欧州…(下落顕著-2・下落傾向-1・下落傾向-1):(-7・前回比-7)

 ・資源国…(下落顕著-2・下落顕著-2・横ばい±0):(-6・前回比-18)

  

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 以上、個人的テクニカル及び諸指標推移をまとめると、

 

ⓐ諸指標推移は株価・債券・先物推移が先週動意で下落を強めている点、通貨動向が資源国からドルへ流れている状況からリスクは上昇している事が伺える一方、南アフリカ債利回り推移は依然として上昇傾向を崩していないものの、推移としては下落に向かっており、諸指標動向と真逆の推移となっている。

 

現状は下げ傾向が強いながらも先物や債券利回りは依然として高水準にある点、南アフリカ債利回りが上向き傾向である点を一定考慮して概況を判断した場合、相場が下げ渋った場合に限り推移反転(上昇切り替え)の展開はあると推測する。

 

■直近推移判断:下落

■方向性の見解:下げ渋れは反転ありか

■今後の指標安定性:低い

 

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ⓑテクニカル見解は7.348円からの下落波動に於いて綺麗な3波延長型衝撃波になっている点や、その仮定で

6.657円からの上昇3波動ラインを下抜けた点などから現状が4波動目であると推測する。現在推移から見れば7.005円を底に反発する可能性がある一方、下抜けすると目先推移が不安定化する可能性が高い。

 

今後の展開は7.005円迄で反発するか、7.348円の高値を越えるかの点で見極めができると考える。

 

 となります。

◆ランド円レンジ推測:6.90円ー7.55円

 

 推定レンジは上限を7.55円・下限を6.90円としました。今週もレンジ自体は広めです。

 上値はテクニカル考察記事で書いた想定上限である7.50円を意識して7.55円(少し値幅に余裕をつけて)としています。この上値上限に関しては一定自信のある位置ですので、然程心配はしていません。

 

 逆に下値はかなり絞り込んだつもりです。本当は色々なケースを想定して6.70円としたかったのですが、上値を7.55円で下値を6.70円としては、週間展望レベルで上下85銭という広範囲になるためかなり抑えた数値と言えます。正直、下値に関してはこのラインを下抜ける可能性は状況次第で大いにあり得ると思っています。

 

 

◆今週の方向性及び推移推測

 ※指標判断およびテクニカル考察を総合して記載しています。

 

 方向性は…色々ありながらもやはり上向きではないかと思っています。やはり根拠の大きな部分を週間テクニカル考察に頼っている点は否めませんが、現状の下落トレンドに数値的整合性が取れている部分、また6.657円からの上昇トレンド5波動目内に於ける推移が3波動/1波動比が1.618倍を越えている点などから再度の浮上と高値更新があるように思えてしまうのも、方向性をつける上で参考にしています。

 

 但しこれだけでは不十分であり、当然諸指標推移も考慮しています。先週推移こそほとんどの指標が下げに転じましたが、その後の推移は持ち直しの気配が見える点、株価は不明瞭なものの債券利回りや商品先物推移は依然として高い水準に留まっている点、南アフリカ債利回りは現在値は低いものの、推移はランド円上昇に動きそうに見える点などを見て考慮しています。

 

 しかしながら、この推移見込みは反転推測であるため、非常に危険な部分が多いと思われます。

 きっちりと損切りランを設定して臨むことが非常に重要だと思います。

 

 

1)下値抵抗推測

 下値抵抗は主に2ポイントあると思っています。まず一つは7.005円。これは週間テクニカル考察記事にも何度も書いている通り、6.657円からの上昇波動2波動目始点である7.005円を意識した部分です。このラインを下抜けると直近の3波動構成が崩れる事となり、波動カウントが振り出しに戻る計算になりますので、下値抵抗としても最も強い事が想定されます。

 

 二つ目は6.95円-6.98円ライン。此処は6.657円からの上昇トレンドラインの下限となり、ここを割り込むと5.959円から始まった上昇が終わる事が推測されます。そうなると中短期的に下落へ転じる可能性が高まり、一旦の上昇相場が終わる推移が見えてきます。そういった意味では上昇相場の最終防衛ラインと言えます。

 

 実質的な下値抵抗は上記2点ですが、それを割り込むと直近の上昇値幅である0.691円に対するフィボナッチ・リトレイスメントの位置くらいしか意識される部分が無く、6.92円前後、6.80-6.82円前後が残るのみとなります。

 

2)上値抵抗推測

 上値抵抗は目先の推移では6.10前後がありますが、これは弱い抵抗だと思います。実質的な抵抗ラインは2点、一つは直近最高値である7.348円と、テクニカル考察で書いた5波終点見込み最大値である7.51円です。前者は抜けない場合には一定値幅内での曖昧推移と不安定な展開に陥る可能性が高まるポイントと言えます。

 

 後者高値位置は想定している最大上昇幅と見ていますので、ここを越えるようなら大きな上昇がまだ発生する可能性を示唆する流れとなりそうです。但し今週はこの辺が最大高値になると見込んでいます。

 

 さあいよいよ今週もはじまります。

 (*´ω`*)