洋傑のつぶやき(2021年2月6日:週間ランド円動向・テクニカル考察)

 本記事は洋傑の個人的分析・考察に基づいた推測を記載しております。あくまで個人の見解であり、明確な動意を記載しているものではありません。その点をご理解の上、お読み下さいますよう、お願いします。
 また週間展望とは異なり、諸指標推移やファンダメンタルズの側面は原則考えないで進める分析記事となります。予めご了承ください。

◆一週間の振り返り:7.005円の再度越えによってフラット調整は終わった…?

 

 今週の推移はランド円にとって大きな節目になりました。週初めに少し下がる気配を見せたランド円でしたが、結局は7.005円を越えて洋傑の考えていたパターンの一つ、6.753円を始点としたc波による5波動構成の上昇となるパターンを想起させる流れになりました。
 
 実際は7.005円を越えた直後に4銭ほど下がる展開を見せたものの、やはり前回高値を更新した「事実」は大きく、翌日には再度越えて7.046円まで伸びる動きを見せました。しかしその後は上昇しては小幅に急落を繰り返して、週末まで目立った上昇を見せない不安定な動きとする展開となっています。

 週末金曜日は雇用統計の結果発表後に大きく伸ばして遂に想定高値である7.100円越えを果たしています。

 では想定高値に達したので、ここからは反落で…というほど反転推測は簡単にいかないのが現実です。これまでも反転見込みは何度も立ててきましたが、多くの場合には想定より値幅が伸びる、又は大きく抜けて…といった事が何度もありました。

 洋傑は中短期推移として、今一度の下げ(6.657円割れ)があると思っていますが、その推測に固執して7.145円を絶対に越えないと考えるのは非常に危険です。事実、概況推移は非常にリスクオンと言える状況であると見ています。

 本記事では今週推移の振り返りと、今後の動向推測をテクニカルの観点から考察してみたいと思います。

 

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 この一週間推移で見えてきた点は、6.657円からの上昇トレンドが3-3-5波動構成で7.109円に達している点です。多少b波が短かった点やこの下落波動が3波動として見られるか、といった疑問も残りますが、7.005円を再度越えた場合の波動構成に於いてはやはりb波と見るのが自然に感じます。

 

 7.105円を再度越えた事によって、6.753円c波始点として洋傑は定めましたが、その推定c波も現状までの推移に於いて、動意は非常に曖昧な部分もはらみながら5波動構成になっていると見ています。

 現状までの推移考察は以下の通りです。

 

  …と考えています。

 現状までの推移に於いて推定a波と推定c波はほぼ同じ値幅となっており、また、波動形態もフラット調整の特徴である3-3-5波動構成としてまとまっています。正にテクニカルの上では「この上ない」調整波動の形を作っており、今後の展開としても反転下落が強く意識されやすい流れではあります。

 

 ですが懸念される部分もあります。上述の諸指標推移委からの観点は本記事の内容にそぐわない(あくまでテクニカル観点のみで考える為)ので除外しますが、それ以外にも一点”6.968円からの上昇トレンドの波動カウントが難しい”点が挙げられます。

 

 6.968円からの上昇トレンドは上記の図でいえばc-5波動にあたり、正に最終波動の局面にあたります。そしてその局面に於いては明確な5波動構成を作るケースが多いですが、今回の上昇はあまりに短期間かつ急激に上昇した事から明確な5波動構成が確認できません。

 

 まあ一気に上昇した事がイコール暫定5波動と見る事も出来ますが、従来の局面とは異なり今回は大きなトレンド転換前の重要な節目です。そういった部分では納得の良く推移とは言えません。現状のc-5波動をかたどっている上昇トレンドラインを割ったからと言って、それが反転と思えるだけの判断材料にはならない、という事になります。

 

 具体的にいえば、6.753円-6.785円ラインを割らないと見極めできないという事になりますので、この上がり方は正直「してほしくなかった」展開と言えます。

◆反落か上抜けか…見極めポイントと以後の推移推測

 

 では今後の推移パターンについて考察してみたいと思います。

 今回想定されるケースは大きく二つ、皆さまもご存知の「相場反転反落」か「最高値更新」の明暗分かれる2パターンです。

 

 

 このケースは洋傑がここ数週間展望として考えてきたパターンとなりますが、上述のc-3波動の推移によって短期で見極めができない部分が大きく、見極めポイントは一定下がる事が必要不可欠となります。

①6.968円(推定c-5波動始点)を下抜ける

②c波トレンドライン(6.900円前後)を下抜ける

 

 上記2点が判断ポイントとなります。よって現状の7.1円や7.0円までの推移では見極めするのが非常に難しいのが実情ですので、安易に下がり始めたから「反転だ!」と思って仕掛けると、思わぬ急上昇に見舞われる可能性が一定存在することになり、リスクが高いと言えます。

 

 ①を越えても安心できず、②を越えて始めて一定の安心感を持てるといった感じです。

 このケースに於いては、反乱したとしても6.657円からやや下がった位置で反転反発するか、大きく下抜けて大きなトレンド転換になるケースと分かれてきそうですが、この辺はまだ考える状況ではないrと思いますので、来週にでも反転していれば書きたいと思います。

 

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 では2つ目、7.145円を上抜けて最高値更新をするパターンです。

 

 

 このパターンは7.145円を越えて最高値を更新するケースとなります。よって上記でabc波としていた波動が123波動となり、5波動構成で最高値を随時更新していく流れとなります。

 高値更新となる展開ですが、これまでの推移から高値更新しても比較的低い位置で一旦反落する展開も考えられるため、一概に単純ロングをすると思わぬ含み損に陥る可能性も否定しきれません。

 

 というのも上述に於ける推定c波、このケースでは3波動となりますが、既に形成されている波動構成が5波動を作っているので、それまでの値幅比から低位置だと7.15円-7.17円で3波動が終わる可能性があるからです。ですのでそれ以後の推移は一旦下げてから再反発、といった流れを採りやすいと思います。

 

 7.15円-7.17円ラインで高値が収まりそうな場合、7.0円前後までの下落は想定する必要がありそうですので、その場合には7.0円~7.15円のレンジで不安定な推移をする期間が長くなることを想定する必要があります。

 

 ただ、上述の通り現状に於ける推定c-5波動が波動カウントできない推移を示していますので、現状の7.11円から6.968円までの値幅の半値以上を戻して反発した場合には、むしろ7.2円をあっさり超える流れを踏むことが考えられますので、上抜けケースに限っては反落パターンと異なり、比較的早めに展開の見極めが出来そうです。

 

 

 さあ、どちらに転んでも現状位置でポジションをもっていると天国と地獄になる事は間違いなさそうです。

 (゜-゜)