本記事は洋傑個人の分析と見解に基づいた内容となっており、ランド円推移に対する個人的推測となります。
予めご理解の上、ご覧頂くようお願いします。
◆欧州時間序盤は7.08円～7.12円レンジを荒く推移
今日の欧州市場はランド円あるあるの一つ「小幅レンジで荒く推移」となりました。欧州時間序盤から市場開場までの15時～17時は比較的下げ優勢ながらも一定レンジを上下する流れとなりました。その後は7.123円をピークに反落へと転じて、一気に7.07円付近まで下押し、その後は一時的に上昇したものの、19時過ぎの段階では再度反落する気配が濃厚です。
諸指標推移は債券売り・株横ばい・先物高の動向となっており、推移は比較的上昇寄りと言えますが、一方の南アフリカ債利回り推移は上昇優勢と、今日も動向が割れています。これがランド円の推移不安定化に寄与した事は想像に難しくありません。動向は依然として維持されていますが、ランド円は後者の圧力に押されて下がっている印象です。
今回の一連の推移は珍しく洋傑の見立て通りに動いていると言えます。展望やツイートをご覧頂いている方には細かいニュアンスが伝わりにくい部分もありますが、個人的には今日程予想通りに動いている事は珍しいです(笑)。具体的には、
①それまでの下落トレンドラインを一時的に上抜けして反落
②大きく下げて下げ渋り
③米国時間以降に反発
が今日の推測シナリオですが、ひとまず①は見立て通りです。
②③に関しては欧州時間中盤以降の推移推測となりますが、今の動向を見る限りでは②までは高い確率でなるように思います。想定下値位置としては7.03円辺りを想定していましたが、一旦はその辺で反発すると見ています。
但し、反発しても再度下げる展開が推測される状況となってきています。またその下値については7.005円付近まで下がる、ないし下抜ける可能性が出てきているように思います。今日はその辺について書いていきたいと思います。
◆7円攻防の結末は
まず洋傑が大きく下げると見ている理由としては
①トレンドラインの観点
②エリオット波動
という、テクニカル面からの推測となります。よって諸指標推移がよければ然程下がらずに反発する展開もあり得ます。その点は事前にご理解の上、お読みください。
まず①ですが、既に日別展望にも書いた通り、7.014円からの上昇トレンドラインを東京時間の段階で下抜けています。この推移によって洋傑は7.154円を始点とした下落トレンドが始まったと考えています。その上昇トレンドですが、推移が非常に微妙なため、なかなか目視しづらい部分があるものの、3波動構成であることが推測されます。
■1波動目：7.014円→7.134円（0.120円）
■2波動目：7.134円→7.053円（0.081円）
■3波動目：7.053円→7.154円（0.101円）
それぞれトレンドラインから線引きして調べましたが、やはり5波動にはなっていません。これによる今後の懸念としては「7.014円→7.154円の上昇トレンドが、直近までの調整波動である可能性」であるという事です。つまり7.154円からの下落トレンド自体が7.005円を下抜ける可能性を秘めている事を示唆しています。
但し、週間テクニカル考察でも書いた内容ですが、その一段上の7.348円からの下落トレンドも綺麗な3波延長型衝撃波の形を作っています。よってテクニカル上は「下抜けも反発もあり得る」非常に曖昧な位置であると考えます。
また②については、仮に7.154円からの下落トレンドが調整波動で7.005円までで反発するとしても、その波動構成は調整波abcごとに「3-3-5」となる可能性が高いです。よって今の推移で言えば7.123円からの下落が5波動構成になる必要がある、という事になります。
仮に7.123円からの下落が5波動構成になるとすると、その1波動目は7.123円→7.073円（0.050円）となり、3波動以降が延長波になる可能性が高い現状に於いては、次の下げがその1.618倍以上になる事が考えられます。そうなると最低でも0.080円は下がる事となり、現在の推移でみると7.02円前後まで下押しして3波動が終了する事になります。
あくまで1.618倍に限ったのは、それ以上伸びると7.005円を割り込むからです。この話に限っては7.005円で反発する前提で書いていますので、仮に7.005円までで反発する展開になるとすれば、推移推測は以下の流れに絞られてきます。
■1波動目：7.123円→7.073円（0.050円）
■2波動目：7.073円→7.101円（0.028円）
※フィボナッチ・リトレイスメント：56.0
■3波動目：7.101円→7.020円（0.081円）
※3波動/1波動＝1.620（≒1.618）
■4波動目：7.020円→7.070円（0.050円）
■5波動目：7.070円→7.008円（0.062円）
※5波動/1波動＝1.240（≒1.236）
恐らくこれしか推移展開が組めない状況です。よって次の下げ（が来ればですが）が7.020円で止まらないと、7.005円割れはかなり可能性として高くなります。
あくまで大きく下げた場合の話ですが、7.005円を越えるかどうかは欧州時間推移次第となりそうです。
(´・ω・`)