洋傑のつぶやき(一週間を終えて)

 本記事は洋傑個人の分析と見解に基づいた内容となっており、ランド円推移に対する個人的推測となります。

 予めご理解の上、ご覧頂くようお願いします。

◆週初めから週末まで相場の行って来い

 

 今週は…何とも進展のない週間だったと思います。週初めこそ上昇で進みましたが、週半ばから不安定な地合いとなり、結局は木曜金曜と7.01円-7.15円を行ったり来たりとなりました。週間の動意としてはほぼ横ばいであったと考えます。

 膠着相場だったのかどうかも現時点では判断がつきませんが、推移はテクニカルと諸指標…ではなく、経済指標及びヘッドラインによる推移が多かったように思います。

 

 相場が急変したのは今週に於いてはなんと三度もあり、はじめは水曜日のADP雇用統計、二度目は金曜未明のFRBパウエル議長の発言、三度目は金曜の米雇用統計でした。本来であれば雇用統計が最も変動しそうな印象がありますが、実際は想定していたテクニカル推移に沿った動きを示す推進剤となった程度で、むしろ手前二つが相場変動としては大きかったです。

 

 ADP雇用統計は発表内容が予想より悪く、この事からランド円も急落する展開となりました。何とか7.08円で踏みとどまったものの、直近のランド円の価格から見ると10銭近い下落となっています。金曜未明のパウエル議長の発言では、こちらも7.15円まで再度回復していたランド円が7.03円まで12銭程度の下落と、上げては急落で調整といった推移を繰り返しています。

 

 ネガティブニュースに強く反応する状況になってきた点に於いては、以前のようなリスクオンの地合いは完全に静まっていますが、そこまでの推移は概ね上昇と、地合いから見ると悪くない印象です。週間での上昇下落の時間的割合は殆ど同じであり、下がる展開はヘッドラインや経済指標頼みであったのに対して、持ち直しは諸指標による地力の要素が大きく、個人的には下がる印象より上がる印象が強いです。

 

 あくまでこれはテクニカル上の話しではなく、相場推移やヘッドラインから見たファンダメンタルズの観点に近いものであると思います。いずれにせよ、もしネガティブニュースが無ければ順調に上がっていた可能性が強いです。

 

 来週の推移がどうなるかの見立てはこれからテクニカルや諸指標推移から見定めていきたいと思いますが、ランド円は他の通貨ペアに比べて推移が後ズレする傾向が強いです。他のクロス円は下げ局面が多かったにも関わらず週間推移としてはやや上向きで終了しています。この推移が来週辺りにランド円に到来する事は無い話ではないと思います。

◆テクニカル的には…何とも難しい局面か

  

 詳しくは夜半過ぎ位にアップする週間テクニカル考察で書きたいと思いますが、今週の推移に依ってかなりランド円の目先動向が不明瞭になっています。より具体的にはテクニカルにおいてもエリオット波動とトレンドラインで見た場合には見解が異なる点です。

 

 エリオット波動で見た場合には、7.348円からの下落トレンドが7.014円で終わっていたと思っていた先週推移から、僅かですが割り込んだ事によって更新された点があります。

 先週のテクニカル考察で書いた内容ですが、7.348円からの下落トレンドが3波動(5波動もどき)で終わっており、その後の7.191円に上昇する課程も3波動です。そこから週末の安値7.013円に至る過程が非常に曖昧な部分があるものの「5波動に見えなくもない」推移となっており、これが更に判断を悩ませています。

 

 文字で書くと分かりづらいので、今日のテクニカル考察で図解したいと思います。

 

 トレンドラインでは6.657円ラインを下回ることなく上昇が継続しています。エリオット波動の観点ではまだ下がる余地が(abc調整の場合にはa波とc波が同じになりやすく、その点で考えると下値がまだ伸びる余地がある)あり、この辺の売買攻防はまだ来週もある可能性が高そうです。

 

 諸指標ファンダ面とテクニカル面で判断が分かれる展開は先週同様ですが、立ち位置が逆転している点が…やはりFxの難しさを象徴していますね。

 

 …何とか頑張って考察記事を進めます。

 (´-ω-`)キョウモゴゼンサマ