洋傑の個人的ランド円展望(2020年4月4週)

 

 今週も週間展望をできるだけコンパクトにまとめて見やすくするようにする関係上、先週までの推移考察や今後の動向展望、エリオット波動観点・検証中指標分析法の推移展望は別記事にてまとめました。このページにもリンクは貼っておきますので、別途ご覧ください。

 また、ここの分析内容も下記リンク記事に書いていますので、詳細は割愛します。この記事では昨日から新規に入った情報(なければ割愛)や、以下の3記事の上で感じることなどをまず記載し、その上でまとめとして週間展望を列記します。この記事自体は(情報や所感部分を除き)極めてシンプルにまとめましたので、結論だけ気になる方は下まで飛ばしてください(笑)。

 

 4月4週が始まろうとしています。先週は6.04円から一転下落相場となり、殆ど下落一直線の推移でクローズとなっています。南ア自体に然程のマイナス材料が目立った感はありませんが、概況の諸通貨安に巻き込まれる形で下落している部分が大きいように感じます。

 今週はドル高・円高・諸通貨安の影響で各クロス円が下げる中、ランド円はドル建て通貨ペアである特性上、ランド安・円

の底堅さ・ドル高によって大きく下げた印象です。加えて、資源国通貨に投機資金が集まった事も、新興国通貨からの資金流出に勢いをつけた風に感じます。

 

 それも含め、週間展望はどうなるでしょうか。その辺について昨日ないし本日記事の観点(概況+諸指標推移・エリオット波動・検証中指標分析)から、次週の展望を考えてみたいと思います。

 

◆先週までの推移考察と今後の推移展望記事

◆エリオット波動の観点からのランド円推移展望記事

◆先週展望の振り返り

 

※本記事内容は洋傑の個人的な見解に基づく展望を書いております。あくまで個人的見解であり、明確な先行きを示唆する内容では無い点をご理解の上、ご覧ください。

◆週間ランド円展望:5.50円~6.05円/レンジ内で大きく変動?

 

  上記の分析を踏まえ、次週に於ける洋傑のランド円展望を以下のように考えます。

◆ランド円レンジ(広):5.50円ー6.05円

◆ランド円の方向性:週前半に上昇局面あるが、中後半は下落傾向

 

 まず諸指標推移に於いては、株価の底堅さやドル・円の推移縮小・債券利回りの推移不明瞭・リスク指標の二分化と、方向性を統一した動きがない中、株価底堅さは上方収束による下落前推移との類似性、円・ドルの推移縮小は大きな変動前の持ち合い相場、債券推移は不明部分が多い為決め手なしにしても、金下落はドル上昇の前兆、原油安は相場不穏の根拠になりうるなど、今後のランド円推移については概ねネガティブな方向性が見出される気配が強い。但し、大きな変動前の反動(つまりクロス円上昇)は一度発生する可能性がある。

 南アフリカ債利回りは明らかに下落トレンドの底打ちが見受けられる為、今後の反発する相場の可能性が高く、また時期的にも早い段階で訪れると推測。

 

 エリオット波動では現時点は6.094円を始点とする下落波動の途上であり、既にその5波動目に入っている、もしくは終了した可能性がある微妙な局面であり、直近推移は上昇・下落ともある不安定な位置と考える。今後直ぐの推移はかなり不明瞭ながらも5.90程度、最大で6.02円程度までの上昇は一度発生しても不思議はないと考える。

 一方で、相場の大きな転換を示すダイバージェンスの気配は依然として残るものの、未だにはっきりとした示唆として現れておらず、相場反転はまだ起きないと推測する。その観点から見れば、仮に週初動から前半は上昇しても、中後半以降は下げる可能性が高いと考える。

 現状が大きな下落トレンド内における小さな下落に当たるため、あくまで上昇しても調整的な意味合いによるものであり、相場転換はまだ先であると推測する。

 

 

 ランド円は先々週につけた高値からのフィボナッチが意識されやすい時期にあると考えており、一定の値戻りはある可能性が高いながらも、概況の不穏さ予兆、ランド円トレンド自体の転換気配が未だに強くない点から、一時的な反動と、大きな下落を含めた週間動向になる可能性が高いと推測する。